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第7話 ダンジョンマスターだって失敗する

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 保育所と家政精霊(シルキー)をダンジョンカタログから購入した私は、ダンジョンから52開拓地までの道を仕方なく砂利を突き固めた即興の道しか作れなかった。もうダンジョンポイントが無いのだ。

 明日本当に開拓地から子供達が来てくれなかった暁には、こんな防衛設備すら何も無いこのダンジョンで討死する未来しか無い。

 

 図書館(可愛い顔立ち500歳)が帰ると言うので見送った後、さしもの私もダンジョンコアルームを熊のようにうろうろしながら頭を抱えて悶絶していた。ダンジョンポイントが無くなるという事が私個人ではなくダンジョンマスター族の本能が嫌がっているのだろう。

 仕方なくダンジョンカタログをめくりながら何とかならないものかと思案していた。


 私は良いものを見つけた。それはゴブリンというダンジョン内魔物だ。これは緑色の肌で二本脚で歩き、多少の知能が有るらしい。そしてダンジョン内でもおおせいに繁殖し、繁殖したゴブリンは生きているならそれなりに、死んだならそれなりのダンジョンポイントになるという。

 

 なんだ?こんな便利な魔物がいるではないか。しかもこいつ1ポイントだ!安い!

 残ったダンジョンポイントの内500ポイントを使い、第三階層に『平地』を用意し、一本辺り3ポイントでグァバと言う年に4回実がなるという繁殖力を持つ木を15本購入。それをそこら辺に植えたらゴブリン2匹を購入。これで初回限定ダンジョンポイントサービスパックを使い切った。

 でもグァバの実を食べて増えてくれれば早期に再び安心出来るポイントまで貯まるだろう。現にたった3時間の間に100ポイント程集まっている。子供達のポイントよりも早い。これは有難い。

 そう感じた私はゴブリンの督励に第三階層に向かい、ゴブリンを見てみた。そいつらはいつの間にかおぞましい程の数が居て、グァバの実を喰らい、ギャーギャー騒いでいたが、私を見つけると卑猥な目線を送り始めた。

「ひぃ!」

 そんな目を向けられた事の無かった私は恐怖に感じて慌てて逃げ出した。そしたらコイツら追いかけてくるじゃないか!私を苗床にする気満々だ。

「ふひゃー!」

 私らしくもない惨めったらしい声をあげて最終階層であるダンジョンマスタールームに逃げ込んだ。

 どうやら階層が変わるとゴブリンは来ないようでほっとしたが、悔しくてならなかった。

「いつか必ず復讐してやる!」

 ここで今すぐとか言えない所が惨めで仕方なかった。

 

 とりあえず超移動(テレポート)で第一階層で保育士や家政精霊(シルキー)と今後の予定を話したり、第2階層の農園に牧畜エリアを用意するのに必要なポイントを確認したりしていたが、今度は一時間で300ポイント以上回復している。

 ゴブリンは第3階層で増えまくっているのだ。

 しかし感謝の気持ちも有り難みも感じる事が出来ない。あの卑猥な目線、おぞましい触り方、欲情に満ちた行動。全てが憎くて仕方なかった。しかしまだポイントが貯まり切っていない。まだ放置するしかないのだ。

 時を追う毎にゴブリンからのダンジョンポイントが上がってくる量が多くなっているが本当に嬉しくない。アイツらが溢れて階層から飛び出して来ないかの方が心配だ。まあ、そんな事は無いのだけれど。

 

 そんな怯えっぱなしの私にも翌日は来て、今日も子供達が遊びに来てくれる。

 本当に子供達が可愛い。

 ちなみに例の12歳の男の子は私にも色目は使うが、それはゴブリンのあの下卑た目に比べれば可愛いものだ。本人にも自尊心と自制心があり、私を手を伸ばしても届かぬ相手と悟っている。

 なんと素養の良い子だろう。

 そしてどうか気付いてあげて欲しい。

 今手を繋いでいる10歳の女の子は君を恋する乙女の眼差しで見ているのだと言うことに。


 結局子供達が帰る頃には事も有ろうに6000ポイントものダンジョンポイントを手に入れる事になったのだ。

 しかしこのダンジョンにあのような汚物は要らない。汚物は消毒だ。

 私はまずゴブリン殲滅の為の武装を階層手前で用意した。

 毒ガスイベリット、ホチキス Mle1914重機関銃、さらに歩兵には56式歩槍。ゴブリン殲滅の手筈は整った。これを各地のスケルトンに装備させて出るのだが、どうしたことか馬車の御者やら保育士、家政精霊(シルキー)までもが参戦を志願してきた。

 

 結論から言えばそれは戦争でもなんでもなく、一方的な殺戮劇だった。毒ガスで弱まったゴブリンに(イベリットでも死ななかった)スケルトンやら何やらの歩兵、軽戦車、そして重機関銃による水平射撃で次々ゴブリンは次々死に絶え、私に最後のポイントを送って寄越した。ゴブリンは死ぬと小さなキラキラ光る魔石を残して身体はダンジョンに吸い込まれた。

 戦列が足らない所は追加でスケルトンと手持ち機関銃である56式歩槍をセットで追加召喚した。

 

 ふとダンジョンカタログのゴブリンの項目が目に入った。

 そこには追記が有った。

 

 『ゴブリンは雌を見ると種族に関係なく交尾したがるので女性のダンジョンマスターは取り扱いに注意が必要です』

「……先に書いとけよ」

 読んでくれてありがとうございます

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 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


 爆笑!元朝秘史

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 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


Twitterやってます。@kokochu539です。

大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

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