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第3話 第一、第二階層作成

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 ダンジョンに超移動(テレポート)で帰って来た私は早速第一階層作成に着手した。階層として出したのは『草原』だ。これは3リーグ(約5キロ)四方の草原だ。常に空が明るいオープンな作りなのが嬉しい。一見狭く感じるかも知れないが、歩けば対角線上に再び出てくるので無限空間かと錯覚するだろう。


 ここにまずは一部に森を作り、木を伐採出来る作業員には器用で従順なスケルトンを出してアスレチック施設をを作った。本当なら遊園地になりそうなジェットコースターやら何やらも作りたかったのだが、現地の人達の反応を見て決めたいからと、今回はテーマパークの乗り物から『コーヒーカップ』という道具と『バイキング』という道具。そして景色が楽しめそうな観覧車という道具を作る事にした。

 ダンジョンカタログにはそのような楽しい施設なんか存在しなかった。

 だからそれっぽい罠や道具をカスタマイズして作り出したのだが、ここまでで3000ダンジョンポイントを使ってしまった。


 第二階層も『草原』だ。実はここに農園を用意し、遊びに来た人々に提供する食糧を生産する予定だ。

「さてと種は街で買うべきかな?それともカタログのを使うべきかな?」

 思わずそこら辺に居たスケルトンに聞いてみた。普通スケルトンはその質疑に答えない。従順で物を言わないからだ。

「ふーん。ダンジョン内で使うならポイントで出すと良いよ。でも品種改良がある程度進んだダンジョンポイントの作物や種を外部に出すべきではないよね」

 答えが帰ってきた。

「うん?あ。やあ」

 スケルトンの向こう側に先程図書館でお世話になった37番目の図書館魔族、通称図書館が居た。

「その内遊びに来るとは言ってたけど、早すぎやしないかい?」

「ダメだったかい?あまりに面白い事を言い出すダンジョンマスターだから気になってね」

「面白い?」

 

 私は図書館を訝しんで眺めた。私の何処が面白いのかと。

「ねえダンジョンくん、君は自分自身人間(ヒューム)を怖がらせる事と楽しませる事、どちらが得意だと思う?いや、やりたいことを抜きにね」

「それは知れたこと。怖がらせ、挙げ句命を取る。その方が余程楽さ。分かっているよそんなこと」

「そうだね。それでもダンジョンくんは面白いを狙いに動いた訳だ。本当に驚いているのさ」

 そんなに驚く事か?私はそう思ったが、それよりも聞きたい事は有る。

「早速来て何をしたいんだ?」

「手伝いだよ」

 図書館は済ました顔でそう答えた。

「多分沢山の新しい物を知らなくてはならないんだ。その手伝いをしようかと思ったのさ。茨の道も少しは楽になるだろ?」

「それは有難いかな。でも何か報酬を用意しなくてはならないな。今は何も無いけど」

「ダンジョンくんの行く先こそが報酬になるから心配しなくて良いよ」

 やけに図書館はニコニコしながら言う。これは私を研究対象にしているからだろう。

「いくら居ても良いけどダンジョンコアには触らないでくれよ?壊されたら私は絶命するのだから」

「しやしないよ。それよりも作った遊具(アトラクション)の安全確認をしなきゃいけないね。そうしたら(ゲスト)になりそうな者の調査(リサーチ)が必要だよ。休む間なんか無いよ。頑張って行こう」


 図書館はやけにノリノリだ。釣られて私も動き出す。ダンジョン内部はいつも明るいが、外は夜だ。今のうちに安全確認とやらをしてしまう方が良いのだろう。

 一応全ての道具。アトラクションと言ったかな?こいつは安全面には配慮した資料も有ったのでそのように用意したが、テストは必要だろう。ビジネス書の中に有ったPDCAサイクルのC。check(評価)にあたる物だ。

 私と図書館はあちこちを点検して回り、作業員だったスケルトン達を実験台に実際に使用したりしながら点検を進めた。粗方の確認が終わると外は朝になっていた。

 ダンジョンに居る間は空腹も眠気も感じないのだが、どうやら図書館魔族は研究中はそれを感じないらしい。やはりこいつは私を研究対象にしているのだ。

 

「さてとダンジョンくん。(ゲスト)になりそうな人間(ヒューム)の目星はついているのかい?」

「とりあえず手始めにここから少し有る52開拓地に挨拶でもしようかと思っているんだ」

「ほう?開拓地ね」

 図書館は目を凝らしながら右手を振った。多分千里眼(クラリボヤンス)の魔法で一足先に現地を下見してるのだろう。

「ああこれかい?開拓地というより寒村だね。しかも若者が地を離れているじゃないか。でも仕方ないよね。先づ(かい)より始めよって言うからね」

 図書館は期待を失したような言い方をしている。

 

 確かに開拓地に必要な若者や壮年が居なく、年寄りと子供しか居ないという(いびつ)な集落。図書館が『寒村』と言い出すのも頷ける。

 しかし需要は有るはずだ。それを御用聞きしてでも取り入ってやろうじゃないか。

 読んでくれてありがとうございます

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