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第14話 野戦病院と公民館勤務者の悪ふざけ

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 38開拓地の子供達の受け入れ前にやるべき事がきちんと出来たのは、ダンジョンポイントが順調に獲得出来ている事の証だ。大変誇らしい。

 かつてゴブリンを養殖して散々な目に遭った第3階層に一番簡素ながら病院を用意出来た。

 病院の名前はズバリ『野戦病院』だ。これにオプションで様々な検査機器を追加して入れたばかりか、名医のドクターを3人、そして女性看護師を10人用意した。

 図書館も大いに喜び「早速患者を連れてくるよ」と残して瞬間移動(テレポート)の魔法で飛んで行った。今表は深夜なのだが、平気なのだろうか?

 

 話し相手である図書館が行ってしまったのだから仕方ない。

 38開拓地の子供達は案外10歳以上の子供も多い。保育所などで満足出来ないだろうと思い、公民館。規模(クラス)コミュニティーセンターを用意し、そこの会議室で講座という形で勉強を教え、ご飯も勉強もそこでやれば良いだろう。

 この公民館という設備には職員はセットにはなっていない。

 そこで職員を用意しようとカタログを捲っている頃に図書館が帰って来た。

「ただいま。10人程病院に送って来たよ。早速ドクター達が診察してくれてるよ」

「今は夜中だろう?皆さん起きてたのか?」

「寝てるよ。寝ながら診察に応答させているのさ。魔法でね。明日あたり夢と思いながらも体調は良くなるだろうね」

 図書館がウインクしながら答えた。割と大人しい顔してるが、やることが行き過ぎな気もする。

「まあ良いさ。それよりも今度の子供達に物を教える人を用意したくてね」

「あー」


 図書館もダンジョンカタログを覗き込んだ。

「剣士とか学者とか魔術師とか召喚しようよ。幅広く色々教えられるよ」

 私もなるほどと思ったので、まずは剣士のカタログページを出してみた。

 このような手合いは割とダンジョン運営者からは需要が高く、性別、性格、強さ、機敏さ、人柄等を操作してから召喚出来る。

「お。この『指南力』は極振りして良いよね。育成上手な剣士くんになるよ」

「『くん』かあ。性別は男性で若い方が良いかな」

「ああこれ良いね。性格は人懐っこく好かれ易い。うん。極振りだね」

「剣の技術は高くても戦闘力は要らないのよな」

「頭は良い方が良いね。機敏さも別に有っても良いよね」

「魔力はこれには要らないな。剣士なのだから」


 出来上がった剣士には名前も入力し、召喚する。

 出来上がったステータスはこうだ。


 名前 ジョン・リューパー

 職業 剣士

 HP 762

 ステータス 力 72

      敏捷 63

      知能 58

      魅力 89

スキル 剣技指導Lv,10

    

備考 子供をあやしたり子供に剣技の基礎を教えるのに向いた爽やかな好青年タイプにしてみました。剣技はお見事ではあるけど好戦的さは欠片も持ち合わせていません。


 出てくる剣士の予想も克明に脇に出ている。何か見たこと有るような気がするのだが。

「ダンジョンくん、これ体操のお兄さんみたいだね」

 それだと気付かされて私は笑いながら答えた。

「やめろよ図書館!もうそうとしか見えないだろうが」

「さあ皆、ダンジョン体操、はーじまーるよー!テレビの前のお友達も一緒にやっていこうね!」

 見たこともない剣士リューパーの口真似をし出す図書館。おいダンジョン体操ってなんだよお前。

「ダーンジョンたーいそぉー はーじまーるーよー♪」

 歌いながら右足左足を出して適当な振りまで付けてやった。


 こんな流れの魔法使い作りもろくなものではなかった。

「歌を上手くするコマンドは無いのかい?ダンジョンくん」

「有るよ。ついでに子供受けしやすい声にしてやる」

「魔力とかはそのままで顔立ちは可愛い女の子にしよう」

「スキップとかけっこ大好きを加えてと」

「花を育てるのが得意という特性も加えようよ」

「なあ……おいこれ」

「うん。完全に歌のお姉さんをイメージしたね。うん。子供受けしやすそうだ」

 出来上がった魔法使いは完全に単なる歌のお姉さんだ。顔つきも可愛らしく、挙げ句服装も魔法少女のイメージ全開だ。


 二人を同時に召喚したら案の定始まった。

「剣の修行の前にしっかり体力を付けようね。さあ、お兄さんと体操の時間だよ」

「魔法は心で吟うのよ。お友だちのみんな、歌の練習も頑張ろうね」

 教育番組のショーを見ている感覚だ。

「なんかさ。悪ふざけが過ぎたかな」

「そんなこと無いよ。良いキャラしてると思うよアハハハハ」

 

 この二人で学者を作らなくてはならないのだ。おじいさんでおとぎ話の語り部みたいな奴が出来上がった事は想像にかたくない。

 とにかくこれにより剣士が1階層の階層ボスになった。

「おい図書館!やっぱり悪ふざけが酷いぞ。糞笑う」

「そんなこと無いよアハハハハ」

 もう図書館も笑うことしか出来ないでいる。

 読んでくれてありがとうございます

 もし良かったらブックマーク、評価、いいね、感想、レビューなど頂けましたら嬉しいです

 

 なんと!ブックマーク2件いただきました

 皆さん誠にありがとうございます。

 今後とも何卒よろしくお願いします♪

 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


 爆笑!元朝秘史

https://ncode.syosetu.com/n3161if/


完結作品

 素人集団!!国家連邦政府宇宙軍第6艦隊奮闘記

https://ncode.syosetu.com/n7603hp/


 ココチュのフェイクニュース

https://ncode.syosetu.com/n7689id/


各種短編

 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

https://ncode.syosetu.com/n0773gs/

 

 精霊だらけインタビュー

https://ncode.syosetu.com/n9175hv


 SS 家元になろうよ

https://ncode.syosetu.com/n4840hw/


 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


Twitterやってます。@kokochu539です。

大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

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