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第119話 ダンジョンを拡張した

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくだいさいました

 来客者(ゲスト)も増えた。冒険者向けダンジョンも割と賑わいを見せている。

 しかし私に言わせると冒険者が接近しているという事は大変に恐怖を煽られるのだ。

 何故か勇者レーロンさんは勘が鋭く、私の居所を2度にも渡って当てて来やがった。なんという奴だろう。

 

 てなわけで私は我が身を守る為にもダンジョンランドの地下階層を強化しなくてはならない。しなくてはならない!


 さてさて人間(ヒューム)という生き物は困った生き物だ。

 腹を減らし疲れ、そして居眠りもする。

 その特性は私達魔族にとって付け入る隙になるのだよフフフ。

 

 てなわけでやることなんか簡単だ。

 12舎(約90キロ)続く道だけを敷設した階層を用意してやった。これをとりあえず10階層コピーした。歩き切れるものならやってみろ!更に追加するから。

 もちろんそこに魔物だの何だのは出さない。何一つ出してなどやるものか。

 これは奥深くまで誘う物ではない。完全なる拒絶だ。

 ただ私は大変親切なので、休憩広場を適度に用意し、そこに『ギブアップと叫べばダンジョン入口まで帰れます』という立て看板を多数用意してあげた。なにせここは勉学とエンタメの聖地なのだ。無用な人狩りなどするまいよ。

 ここで誰かが。例えそれが軍靴でダンジョンに踏み込む者で有ろうとも死亡事故など有って欲しく無いからな。

これを何階層用意してやれば辿り着けないだろうか。

 ちなみにダンジョンの幅は1マーク(約1.5メートル)。高さは1.3マーク(約2メートル)にしてある。

 これは馬で走破なんか出来ない。因みに人間(ヒューム)以外の生き物は最初から弾かれて通れない。

 つまり冒険者は進んでお腹が減ったらやがて保存食が尽き、最後にはパーティーメンバーを食べるしか無くなるという、浅◎山荘もビックリなカニバリズムダンジョンなのだ。


 まあ、その前にまともな人間(ヒューム)ならギブアップするだろう。

 入口は人間(ヒューム)が踏み込む事が出来る最奥。健康とクリニックのフロアの奥に用意した。

 あんなに冒険者向けダンジョンを用意する時にわいのわいのと言ってきた図書館の奴も、このダンジョンには何一つ文句を言わなかった。

 ここで私のダンジョンの評価がウィンドウみたいなモノに写し出された。

 ダンジョンNo.15872

 危険度F

 興奮度F

 魔物占有率6%

 ダンジョンボス2

 総合評価F

 

 寸評

 スリル無し。敵愾心無し。 これはどうしようもないダンジョンの見本である


 だそうだ。

 ダンジョンマスター族からの評価だが私はそれにこれっぽっちも興味がない。

 ダンジョンポイントなら子供たちが居るから貯まる。図書館から貯まる。入浴施設(温泉郷)から、テーマパークから、病院から。いくらでも貯まる。

 他のダンジョンマスター族がどんなダンジョンを作っているのかは知らない。だが、これが私のダンジョンなのだ!

 

 それより冒険者向けダンジョンなんだけどもう一捻り冒険者さんを楽しませたいよね。今度ギルドマスターのタイラーに話してみるか。

 実のところ1ヵ所だけ即死落とし穴トラップを置いておく話も浮上している。嵌まれば記念品贈呈というイベントも並行すれば、スリル満点なアトラクション『命綱無しバンジージャンプ』の出来上がりという訳だそうだ。

 記念品にはギルドで銀貨6枚で換金出来るものとして『微鑑定のモノクル』を出してあげる事を提案した。

 せいぜい仮に草に当てたら草の種類が分かる程度だが、薬草採取とか野獣の可食部位の判定なんかに役立つ。

 

 ドラゴンルームもエース級冒険者向けダンジョンで復活した。

 生憎長い廊下は使って無いぞ。あそこも楽しんで貰いたいからな。歩き疲れるダンジョンなんて嫌だろ?

 

 なにせ冒険者向けダンジョン。他所のダンジョンに比べて評価高いんだもの。

 命までは取られないという安全保障に、元から充実した保育施設でお子様連れの冒険者さんも笑顔で納得。しかもダンジョン内には充分のトイレや宿、休憩広場等のインフラ。

 実力を付ける為に子供たちに混ざって戦闘訓練も出来ます。

 休日には装備を解いてランドで遊べるお楽しみ付き。

 近々美味しいご飯を提供出来る戦場料理人のレストランも開業する。

 もう至れり尽くせりだ!

 あれ?でもこれダンジョンなのか?なんかこう。そう言う総合施設なのでは?

 まあ気にする事はないな。

 現状、この惑星に有る近隣5ダンジョンのマスターから不満が表明されている。

 冒険者を手厚くもてなすからこちらのダンジョンに来る冒険者が少なくなっている……のだそうだが、それを言って良いのは一番近くにあるダンジョンマスターだけだろう。

他のダンジョンは元々遠すぎて大陸違いとか南極とかにあるのだから。

 私が何故お前たちのダンジョンポイントの心配などしてやる必要が有る?

 全ての文句に中指立てて答えるしかないな。

 読んでくれてありがとうございます

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


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