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9 泥沼のような戦い

カルナや冒険者を倒して、恐らくレベルが上がっている。


最低を脱しCランクの基準になるベル30とか期待してる。


だけどここは、一階でレベル50以上の魔物が出るダンジョン。


今、落とされた10階から8階まで上がってきた。

見事に、私の通常攻撃でダメージが入る魔物なんかいない。


敵を倒す手段は「超回復、等価交換」コンボのみ。


魔物に噛みつかれては、そいつの肉を奪ってダメージを治す。


その繰り返し。


私は勘がいいのか、上層に上がる階段は早い段階で当たりがついた。


だけど魔物に見つかると、一回の戦いに時間がかかる。


スタート地点近く、大蛇に絞められたとき、1回の戦いで2日以上かかった。


だから、大した距離を移動してない。


なのに、2階層を上がるのに半月!


「死ににくいけど、この戦い方ではダンジョン脱出までに何ヵ月もかかってしまうな」


カルナと戦って2日後。


まだ8階層の戦った地点から進めていない。


いや、後退してる。


このフィールドはオーク種エリア。


「超回復、等価交換」コンボでサクサク進みたい。


なのにオークはスケベ魔物。目的は、私を無傷で捕まえて巣に連れ帰ってヤること。


攻撃でなく、拘束してくる。


私が上への階段があると当たりを付けている荒野とは逆方向、森の中に連れていかれる。


初めてではない。だけど、魔物相手は勘弁してくれでしょ。


暴れる↓高レベルオークに殴られる↓超回復↓等価交換発動↓肉を少し奪う。


この変則コンボを延々と繰り返し、オークの肉を削っていってる。


そして今、オークに足首をつかまれている。


オークの●ンコが危ないとこまで迫っている。ヤバい。


パンツや服?何も着けてない。


最初にミスリルのタンクトップとふんどしを着けたが、1匹目のオークによれよれにされた。


地上に絶対に出る。


そのつもりだから、きたる日に備えて収納している。


舌を噛みまくって重症を負い『超回復』。


そして、左手でオークのチン●を握って必殺。


等価交換発動。


オークのチ●コの先っぽ。要するに接触部分を破壊。


オークを不能にしてやったぜ。


だけど、怒って噛みついてきたオークに喉をえぐられる。


奴の目に手を当て「超回復・等価交換」。


さらに怒った豚パンチで鼻と口を潰され、また必殺コンボ。


倒した。


このオークに見つかってから2時間たってる。


「ぺっ。貞操は守ったけど、つらい。これなら首をガブリしてくれる魔物の方がいいよう!」


4戦目に、ふた回りでかいオークも倒した。全8体。みんな、カルナから奪った収納指輪にしまった。


地上に出たら冒険者ギルドに売りたい。高レベルだから高値がつくはず。


「けど、傷はないけど、所々がへこんだ変死体ばっかだよ。売るときにする説明を考えないと、倒し方を探られるな」


「・・あっ」


それでも何とかなるさと思ってたら・・。


今はまだ、避けたいものを発見した。


テントがあり、冒険者がいる。


岩場を背にして、夜営の準備をする4人。


避けたいもの、それは人間だ。



カルナ達と戦ってから、少し考える時間はあった。


ジュリア達に復讐するが、今の戦い方では途中で殺される。


考えてみると「超再生、等価交換」が利かない相手も多い。そう気づいた。



その最たるものが人間。


カルナは死んだふりで倒せただけ。私のスキルは攻略しやすい。


その場を去ろうと思ったとき、声がかかった。


「あれ?ユリナじゃないか?」


「あっ、あの人・・」


復讐相手のジュリアと同様に、貧乏な私達を助けてくれた冒険者がいた。


名前はソフィーだ。



https://www.alphapolis.co.jp/novel/295429334/506718241


アルファポリスで先行しています

読んでいただきありがとうごさいます

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