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7 VS風のカルナ

仲間を殺した仇の1人、風使いのカルナ。


すでに戦いは始まっている。


まあ、一方的にやられてるね。


あちらは低級魔法の「ウインドカッター」でガンガン切り刻んで来る。


今さら気付いた。相性が悪い。


本当に今さらだ。


私は手を触れないと、相手を倒せない超近接型。


仇は全員が長距離を得意とする魔法使い。


勝機はある。


MP量に限界があることだ。


カルナの風適正Bなら多くてMP1000。


そんでもバケモンだけど。


一発10MP使用のウインドカッターを100発も出せる。


連続使用が不可でも、100MP使用のウインディトルネードも使える。


本来の私ならウインドカッター1発でお陀仏。ハイオークを2発あれば倒せる威力だもの。


今は違うけどね。


「ウインドカッター、ウインドカッター!」


ザク。鎖かたびらなんて、すでに斬り落とされている。また裸。


痛いが、瞬時に治る。


本当に痛い・・


「カルナちゃん、効かないよ」

「分からない。なんのスキルをもらったのよ!」



ただ、栄養なしで『超回復』を連続使用してるから、身長は150センチくらいに縮んでる感じ。


鉄のかたびらも吹き飛び、再び裸装甲になっている。


痛いのを我慢してウインドカッターを食らっている。


幸いに、巻き添えを食った冒険者の体のパーツが転がっているので、いざとなれば栄養の補給ができる。


行き当たりばったり。けど、戦っているうちに勝てる目処がついた。


「くっ。ウインドカッターをちまちま打っても仕方ないか」


来る。


右方向に比較的無事な冒険者7が倒れている。


そっちにダッシュした。


「避けようなんて甘いわよ。千なる風の刃よ、汝の敵を滅せよ、ウインディトルネード」


私は倒れている冒険者7に抱きついた。


ごうっ。同時に無数の風の刃が襲ってきた。


「みんなの仇をうつまで死ぬか!」


身体が瞬時に治るとはいえ、次々とあらゆる角度からザクザクと体を切り裂いていく。


やがて、風の勢いが弱まった。


「はあっ、はあ。ユリナ、冒険者7に抱きついて盾にしようと思ったの?そんなんで防げる魔法ではないわ」


暴風が止まったとき、私の体は5メートル上空。


落ちた衝撃はかなりのもの。ドンッ。


破裂音。同時に鼓膜が耳ごと破壊された。


『超回復』


「もう降参?さすがに死んでて聞こえないか。不味いな、ジュリアには生け捕りにしろって言われたのに」


傷は全回復してる。


ただし体は130センチくらいに縮んでる。


技を食らう直前に冒険者7に抱きついた。


カルナは盾役と思ってる。断じて、そうではない。


風の刃の中で『超回復』を使い続ける。そのため「等価交換」で使う栄養になってもらった。


その冒険者7も切り刻まれてパーツが半減。


けれど、残った部分の栄養は私がいただいた。


そこまでして、身長は130センチ。


使わなかったら、70センチとかだろうか。



カルナが近付いてきた。


「こいつ、魔力ゼロだから魔力感知で生死が判別しにくいんだよね」


収納指輪をかざした。


「さて、ユリナが死んでるなら収納できる。入らなかったら生きてる。そのときは、鉄の枷で拘束」


がしっ。


カルナがかざした左手をつかんだ。


「生きてたみたいね。離しなさい。手を斬るわよ。くっ、ひっひっ。ぐうううう!」


カルナの左手をつかんで「等価交換」を発動した。




https://www.alphapolis.co.jp/novel/295429334/506718241


アルファポリスで先行しています

読んでいただきありがとうごさいます

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