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ダンジョンで『』を手に入れました。代償は体で払います  作者: とみっしぇる


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183/188

183 特級ダンジョンの攻防

ジャバル特級ダンジョンに取りかかって73日目。


67階からアタックだ。


69階まで一気に降りて10回戦闘。目標達成したら70階スノーミノタウロスを倒しに行く。


あとは、何度か69~70階の周回。


今のうちに、ミシェル中心のレベル上げ。



72階から敵の討伐難度が一気に上がるから、その前に ミシェルの目標を達成しておくことになった。


牛、ミノタウロスのセットで、牛をミシェルに倒してもらう。


牛をミシェルの「ダーク」で目隠し。


生身の私が鉄棒を持って殴り合いをしながら、気をそらす。


ミシェルが大剣を振って、「闇飛燕」を飛ばす。


これでミシェルにレベル130牛の95パーセントくらいの経験値が入る。


私には5パーセント程度。


ノエルの想定では、ミシェルは現在レベル83。


1回の戦闘に1時間半かかるけど、17回我慢すればレベル100は間違いなく達成できる。


「ユリナ様、ミシェルの戦闘も終ったね」


「次に行こうか」


レベル130ミノタウロスはノエルとミールで協力して倒している。


こっちの光景は、なんかおかしい。ミノタウロスがボコられている。


私の『超回復』でゴリ押しばかり続けてきた。今回から、きちんとフォーメーションを考えながら戦っている。


それを本気でやられると、2人の動きが見えない。


ミシェルともステータスが離れすぎて、目で追うのが厳しくなってきた。


今、私達の17回目の牛討伐が終った。


ミシェルの精神的疲労が激しく、休憩を挟んで120時間かかった。


ミシェルの休憩の間に、嫁3人で狩りをしてた。計28回。美白用だ。



ミシェルは恐らくレベル100を越えた。だけどミールとノエルも着々とレベルを上げている。



「みんなを待たせてごめんね。ユリナももちろんだけど、ミールとノエルも、付き合ってくれてありがとう」


ミシェルのレベルが100の場合。HPが600。


69階のミルクミノタウロスの皮で強化率が1・8倍としてHP1080。


「目標のレベル120に届く前でも、HP1000越えを公開しようか。手を出すやつはいなくなるよ」


「いいミシェル?」


「もちろん」


69階のセーフティゾーンで20時間休んで70階フロアボスを倒すことにした。


準備していて思い付いた。


「ノエル、アマク伯爵家のアンジュの結婚式まで10日くらいあるよね」


「だね」


「メイン料理用に30階フロアボスを売ったけど、50階とか渡してもいいかなって」

「ノエルの魔法の弟子だもんね」


「サプライズプレゼント、いいね」


ノエルからストップ。


「ああ、それは不味いんだってさ」


アンジュ、アンソニーは共に伯爵家の直系だか、結婚後の格は伯爵家次男のアンソニーが「男爵」。


幾つかの街や村の領主として、任命されることが決まっている。


その立場のカップルの婚姻に30階ボス2匹、レベル92~95ミノタウロスたくさんは破格だそうだ。


「知り合いの侯爵家なんかから、入手経路とか、余分はないのかなんて問い合わせ多数らしいよ」


「うわ・・」


「確かに、それ以上はヤバイね」


「貴族のしがらみって、面倒なんだ」


ハーフエルフ兵器ノエルと、愉快な知り合いから提供。


そう公表してから、問い合わせは激減したらしい。



ゴゴゴゴ!


70階のフロアボス部屋に入った。


スノーミノタウロスレベル140。プラチナ牛4匹の構成。


輝くばかりの白さだ。皮膚に変換すると、恐らく不自然な白さになる。


ミノタウロスは、私が相手にする。


情報では攻撃力より防御に特化したタイプ。


白銀に近い皮膚が物理、魔法の両方を弾く。


ノエルでも倒せるか分からない。名前はスノーだけど、攻撃は物理のみだ。


牛4匹は逆に攻撃特化。純度が高いミスリル銀でできた長い角で突進してくる。


「水壁」「土遁」「ダーク」。3人で牛の動きを止めたあと、首に集中攻撃。


魔力温存なんて考えてないから効果的だ。


「こりゃ、向こうは早く終るね。こっちも急ごう」


スノーミノタウロスは防御寄りとはいえ、レベル140。気が付いたら目の前に移動していた。


右手に持ったミスリルの大斧が右から横凪に飛んでくる。


ザシュッ。一瞬だけ視界が高くなった。


風のカルナに、首を飛ばされたときと同じ。


首が宙を舞い始め、顔が180センチくらいの位置にある。


『超回復』ばちぃ。


ミノタウロスは斧を振り切って、手を広げている。


「ラッキー、斧もゲットできる」


2・5メートルミノタウロスの股間が目の前。今回は素材は気にしなくていいと言われている。


『超回復』で無傷の私を見ても驚かず、ミノタウロスは膝蹴りをかましてくる。


「スライムコンボ!」


私は下がるどころか前にでながら、体をスライムにした。


そして「スライムアタック」


ミノタウロスの内股で発動した。


ぼんっ。「ぶぎゃもももー!」


まだミノタウロスは生きているが、今度こそ驚いた顔になっている。


「生命力が強いお陰で、まだ経験値は残ってるね。さてあんたが落とした斧を使わせてもらうよ」


奴のミスリル斧を首に5回叩きつけた。



ん、ミノタウロス死んだよ。


私のパワーなんて通用しない?


白状する。お腹に穴が空いてる。そっちが本当の死因だよね・・


「ま、それっぽい演出をしたかったんだよ」


みんな、華麗なんだもん・・


アタックから79日。全80階のジャバルダンジョン70階を攻略。


転移装置がある71階に降りて、地上に戻ることにした。


「ユリナ様、レベル測定が楽しみだね」


もう明かしてもいいだろう。


「ミール、私ねレベル70を越えたとき、今までにない感覚があったのよ」


「それってもしかして・・」


「ミシェルの「闇の刃」みたいな隠しスキル覚醒かな、ユリナ」


「どんなのかな、分かる?」


みんな喜んでくれる。


「具体的に分からないの。だから、ギルドのステータス測定で調べようと思って、楽しみにしてるんだ」


「パッシブスキルかもね」


ワクワクしながら、ギルド出張所に入った。




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