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ダンジョンで『』を手に入れました。代償は体で払います  作者: とみっしぇる


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182 私のレベリング

ミノタウロスと牛のダンジョンで62階から、ガンガン先に進んでいる。


理由は単に、白い皮目当て。


私の、行ってこい変換。これにミノタウロスの皮を利用。


62階ミノタウロスで、上昇率1・7倍のステータスアップに繋がる。


白いといっても純粋な白ではなく、健康的にも見える白さ。


ドラゴニュート変身と違い、人前でも使い続けられる。


ただし、怪我を負うと白い肌がはがれていく傾向。


なので念のため、69階で計40匹分の皮確保を狙っている。


70階フロアボスのスノーミノタウロスは、ミルクミノタウロスよりもパワーアップできる。


不自然な白さでないなら、何度も捕まえにいきたい。


72~79階のミノタウロスの肌は赤が基調らしい。


72階がショッキングピンクで徐々に濃くなり、79階で血の色。


そこらへんを日常の強化に使う勇気はない。


62階以降も私が、みんなの魔力用の燃料タンク。


そしてノエルが拘束係。ミールは拘束と攻撃を使い分けている。


ミシェルは攻撃が通る限りメインアタッカー。


敵が武器を持っているときだけ、私がスライムパンチを使う。


64階ミノタウロスのキックがミシェルにかすった。


それだけでミシェルが重傷を負った。


方針変更。無理はしない。


ここにいるのが無茶?

そんな意見は受け付けません。


ミシェルには「闇飛燕」だけ使って、牛と戦ってもらっている。


私が『超回復』で燃料タンクをやっているから、ミシェルはスキル使い放題。


3日ほどでも、普段なら3か月くらいの間に使う回数の技を放っている。


技の精度が増し、逆に魔力消費が抑えられた。


62階のときより、65階の強くなった牛に、深い傷を負わせている。


「これは上方修正だね。ミシェルは今回のダンジョンアタックでレベル90行くよね」


「で、ミールは100近くいく可能性もある」


「私もユリナにやってもらった美白変換でHP2000オーバー。ミノタウロスを素手で止められたわ」


休憩も入れて110時間で66階セーフティーゾーンに到着。すでに42回の戦闘を済ませている。


ここでは40時間ほど休憩する。


長時間運行に慣れている私は今回、6時間眠ればいい。


そのあと、単独で狩りをすると言ってある。


現在のレベル69。


66階の魔物はレベル130。59階で手に入れたミスリルの斧が武器。


ミノタウロスを武器のみで倒せれば、1体分の経験値でレベル82~83は行くと思う。


2体目ならAランク試験を受けられる85を超え、90も可能だ。


だけど私の地力では、敵は無傷だろう。


そもそも、敵の動きが見えない。


「スライムパンチ」を利用する。


みんなが休んでいる間に5体を目指す。


1体に2時間はかかるだろうから、戦闘時間だけで10時間だ。


裸でフィールドを歩いていると、ミノタウロスと牛のセットが出た。


まずは牛の頭を「スライムパンチ」で破壊。


取得経験値はゼロ。


ミノタウロスが右キックをかましてきたから、素早くスライム変換をしてキックを食らった。


私の水色の股の下にミノタウロスのすねが当たり、胸まで割れた。


「超回復&破壊的絶対領域」ぼんっ。


「ぶほぼぼぼぼもももー」


右足の膝から先がなくなり、転がったミノタウロス。


仕込み完了。


景気づけのエールを一杯。


「ぷはあっ。さあ、これから2時間頑張るぞ」


スライムパンチを使って90センチに体は縮んでいる。


トレントの枝を転がったミノタウロスの頭に当てて「等価交換」


「ぷもっ?ぷうもうう」


そして弱くなった頭をひたすら重い斧でたたく。


ミノタウロスは、両腕、片足は力強い筋肉でパンパン。


脳の機能の一部がやられていても、戦える条件を満たしてる。


経験値は残っている。


ガスッ。一刀目の斧を頭に叩きつけた。無傷。


ガスッ。干からびた額に当てたのに、二刀目も無傷。


10分してうっすら傷が入った。その傷口にまた攻撃。痛み出したのかミノタウロスが吠え出した。


残酷だ。


だから伴侶となる3人には見せたくない。


20分。まだ皮が剥がれただけ。

20分。やっと血が流れ出した。


1時間、やっとミノタウロスの頭の骨が見えてきた。


ここまでで、寝転がしているミノタウロスの反撃を5回も食らった。


かすっただけなのに、膝が折れて股関節も砕ける。


ミノタウロスレベル129。推定HP2000。


ユリナレベル69。HP207。


一回何かを食らうごとに。致命傷を負っている。


「そう考えると『超回復』って、破格だな。名もなき神が貸してくれたっていってるけど、本当に神が絡んでるかもね」


斧を振り下ろし始めて2時間、ようやく1体目のミノタウロスを討伐した。


レベルは4つくらい上がると期待してる。


「む?」


始めての感覚だ。


間違いなく、何かを得た。


「私もスキルが芽生えたかな。間違いなく何かが芽生えた。条件はレベル70?」


ミシェルのように、はっきりとスキル名が浮かんでこない。


だったら、パッシブスキルか。


「次に地上に上がったとき、ギルドで調べてもらおう」


闇魔法適正Eのミシェルの隠しスキル解放条件が、レベル80だった。


劣等人の私はハードルが下がってレベル70でもおかしくない。


まだミール達には黙っておこう。


高揚した気分を押さえて、あと6回ほど同じ手順でミノタウロスを倒した。




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