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Assassins  作者: 悪町龍千
8/71

第7話「アンドロイド㊙機密」

今回はカータの過去!

***

 1969年 2月3日 9時7分 

 高性能お手伝いテスト機械。略してKOTKシリーズナンバー30。

 試作機シリーズ最後の機体。これの開発を持ってこのシリーズを凍結する。

 以降は新型技巧システムパーフェクト。SGSPシリーズにノウハウを移行し、開発、生産にかかる。このデータ日記に進捗を載せていく。関係ないものには閲覧ができないように何重ものパスワードをかけてある…大丈夫だ。 -オーチル博士-


 1973年 4月29日 1時4分

 ナンバー30は問題なく完成した。これまでの機体より、性能はもちろん向上している。高性能なAIを取り付け、今まで以上の速度での処理を可能としている。

 …惜しむらくはこれを世に出すことが出来ないことか…これはSGSPシリーズとの性能比較だけに作られた物…

 こいつにはカータと名をつけた。特に意味はない。         -オーチル博士-


 1973年 7月5日 14時40分

 カータは程なくしてかつてないほどの実力を見せた。その腕力は災害時の巨大な瓦礫をどかす力を見せつけ、少しでも力を入れると破裂する特殊物体を傷一つつけず持つことができる。AIは並列思考+高速思考によって最大333個の物事を同時に思考、即座に最適解を言うというとんでもない性能だ。最早こいつだけでも良いのではと考えてしまうほどだ。更に機体にエターナルジェネレーターを搭載しているから半永久的に稼働することが可能だ。

 また感情をある程度理解し、人々の行う無駄話にも簡単に対応している。自発的に行動も可能だ。素晴らしい機体だ… 

          -オーチル博士-


 1974年 6月13日 9時58分

 カータは時折こんな質問をしてくる。「私は、いつから人々のお手伝いが可能なのでしょうか?」

 この時の私は諸機能の微調整に時間がかかっていると言い訳した。

 なんとか納得してくれたが…我ながら言い訳のセンスがない。そろそろレパートリーも少なくなってきた。しばらくは来てほしくないな… 

          -オーチル博士-


 1978年 9月13日 18時3分

 ようやっとSGSPシリーズの構想もまとまった。後は上に説明、許可をもらうだけだ…カータはここのところ、日本のアニメや漫画を熱心に見ている。まるで子供のように楽しくしているのは見てて微笑ましいものではある。

 …ただ、少し気になる点がある。カータの口調が変わっているのだ。前までは平均的な女性の喋り方だったのが、最近は少し間が抜けたような、気怠そうな、そんな感じの口調をしている。何かのバグかと思い、調べてみたが特に異常は無かった。差し支えないとはいえ、SGSPシリーズの説明のついでに上に報告しておこう。

          -オーチル博士-


 1979年 12月6日 21時42分

 上の許可も降り、やっとSGSPシリーズの開発に取り掛かれる…カータの口調問題は上もバグだと判定した。

 明らかにバグではない何かと思うが…原因がわからない以上、これについては一旦打ち止めとしよう。

 …しかし、これを書いている最中…いや私が帰ってきたときからか?カータがずっとこっちを見てる。何時もは人間と見間違えるほど表情が変わるカータが今回はロボットのように無表情だ。改めてこいつが機械なのだと実感させられてしまった。

          -オーチル博士-


 1980年 4月28日 5時55分

 まだ初期段階だが、SGSPシリーズの製作は順調である。カータはいつもどおりになった。口調はあのままだが、いつものように休憩時間にアニメや漫画を見ていた。

最近はあの質問も言わなくなり、気が楽だ。        -オーチル博士-


 1981年 11月24日 16時43分

 SGSPシリーズに搭載するAIをチェックしていた。カータに搭載されているAIもすごいがこのAIは凄まじい…人と会話しているのと相違ない。最早これ以上のAIの進化は無いだろうと思えるくらいだ。完成すれば私の最高傑作となるだろう…

 カータは…また少し変なところが見えた。涙の機能を付けていたのだが…何もないところで泣いていた。なんだ…?何か悲しませることでもしたのか?

 カータに聞いたところ、漫画で悲しいエピソードがあったため、それを思い出しただけだそうだ。人間らしさを追求したアンドロイド故の弊害か。人間では当たり前だがアンドロイドでは少し不気味に感じてしまうだろう…今後の参考にもなる。

          -オーチル博士- 


 1982年 8月7日 19時20分

 カータが変だ。今までも変だったが今回は特段に変だ。

 私の命令を無視したのだ。開発者であるこの私の命令を無視したのだ。こんなのAIのプログラムに入れてない!いや…そもそもなんで逆らうのだ!?仮にもお手伝いロボ。主の命令に逆らうことなど万に一つもありはしない!

 なんだ…?何が起こっている?

          -オーチル博士-


 1982年 8月9日 20時3分

 ひとまず状況を整理しよう。あの時、私はSGSPシリーズの性能比較のため今の内にカータの性能を全て数値化しようと考えついた。だから改めて性能テストをしようとしたら無視した…。

 やはりおかしい…念の為昨日の定期メンテナンスの時確認したが、どこにも異常は無かった。わからない…何故だ…何故なんだ…       -オーチル博士-



 1983年 1月28日 7時19分

 あれ以来、SGSPシリーズを制作しながら考えていた。カータの命令無視は本来のコンセプトから外れるものだ。ここで話すのも違うと思うが、彼女は家の家事全般から育児、専門職の手伝い、なんならラブドールにすることも可能だ。全てを許容し、最適解を導くのだ。彼女と同じAIに性能テストを持ちかけたらAIは勿論受けるという選択をした。

 そこから導かれる答えは…ありえるわけがない…そんなことは前代未聞だ…だが…これしか当てはまることはない…

 彼女には…自我が芽生えている。

 そう結論づけるしかないのだ。

           -オーチル博士-


 1984年 3月2日 8時32分

 検証してみてわかった。やはりカータには自我が芽生えている。彼女に、唐突に下の世話を話してみた。コンセプト通りなら普通に従うのだが…、

「えー…いくら博士とはいえちょっとー…」

 やはり従わず難色を示している。これを自我と呼ばずに何と言う…。

 最早一刻の猶予もない。SGSPシリーズナンバー1はあと少しで完成する。その報告と共に、この事態を上に報告しよう。

         -オーチル博士-


 1985年 10月23日 23時29分

 いい知らせと悪い知らせが出来た。いい知らせはSGSPシリーズナンバー1が遂に完成した。後は性能テストをし、大量生産を行うだけだ。

 悪い知らせは上がカータの自我を認めてくれないことだ。

 どれだけ説明しても全くと言っていいほど認めようとしない。中にははっきりとアンドロイドは道具だ。と言ったやつまでいる…くそっ…いったいどうすれば…

         -オーチル博士-


 1986年 2月9日 13時5分

 SGSPシリーズナンバー1。コードネームは『シン』。カータとの比較のため女性型のアンドロイドである。

 カータの性能と比較したところ腕力がカータの5倍の力と精密さ。思考能力も5倍だ。エターナルジェネレーターも搭載しているから半永久的に動く。AIは人間と比べても遜色がない。人間として育てれば普通に人間になれるだろう。

 だが、忘れちゃいけないのが、これはお手伝いロボだ。完璧超人でなければならない。シンの実力はどれほどか、もっとテストをしていこう。 

          -オーチル博士-


 1986年 8月9日 17時48分

 半年間のテストでこの機体が理想のお手伝いロボと判定できた。すでに量産体制は整っている。大丈夫だ。成功する。

         -オーチル博士-


 1988年 6月2日 3時39分

 カータが私に話しかけてきた。とても神妙な面持ちだった。

「博士ー…私ってお払い箱なの…?」

 突然のことだった。確かに、かれこれ作り始めてから来年で20年だ。その期間をお手伝いロボとしての使命をまっとうできていないのなら…そう言うのも当然だ。でも…私はその時だけはその事を忘れていた…。言葉に詰まった私を見てカータは…

「……やっぱごめん。忘れてー…」

 すごすごと部屋に戻ってしまった。

 私は、カータのなんとも言えない表情をただ見てるだけしかできなかった。

          -オーチル博士-


 1988年 7月4日 2時27分

 SGSPシリーズは無事に量産されつつあることに私は安堵した。しかし、同時に悩んでいる。そう、とうとう上からカータの処分を言い渡された。理由は単純。役目を終えたからだ。私は悩んでいる。確かに、当初からSGSPシリーズの性能比較のために作られてはいたが…あんな自我らしきものに目覚めていると…処分が躊躇われる…

 結局、上の連中はカータの自我に関して一切首を縦には振らなかった。どうしたらいいんだ…       -オーチル博士-


 1989年 2月2日 22時22分

 カータの処分を決めた。決行は明日の午前9時。それだけだ。

           -オーチル博士-


 1989年 2月3日 0時34分

 …ごめん博士。

       -カータ-

 >このメッセージは削除されました<



 1989年 2月3日 9時00分

 カータが脱走した。しかも研究所の博士一人を誘拐しての脱走だ。今、研究所や上の連中が血眼になって探している。

 逃げてもすぐに見つけられるようにつけた発信器は部屋に取り残された状態であったため、自力で外したのだろう。

 しかし…何故だろう。この非常事態に安堵している私がいる。

 …サルベージするんじゃなかったな…。

         -オーチル博士-














 1990年 2月3日 時刻は知らん。

 連れ去られてから1年。なぜ天才の俺が連れ去られなきゃならねぇんだ…

 しかもなんでったってオーチルの野郎のアンドロイドに…

 「貴方の力が必要なの」

 とか訳のわからねぇことで連れ去られ、あいつのメンテナンスとか修理とかしなきゃいけねぇんだ…クソが…!だが…こんな山奥に置いてかれたらいくら天才の俺だってどうしようもねぇ…クソが!!

         天才チュウコン博士


 1990年 5月28日 昼くらい

 今頃研究所は血眼になって俺たちを探しているだろうが、流石は万能アンドロイド。人間から逃げ、隠れるのも得意なようだ。時折、使われていない研究所を見つけては、パーツを採取していたりする。上手くいけば、こいつのパーツの代替品も見つかるかもしれん。   

 …って、なんで俺がこんなこと書いてんだよ!!     天才チュウコン博士


 1991年 6月3日 夜

 …いや、確かに天才の俺が悪い。うん。今までの仕返しにってあいつの胸を巨大化させたのは謝ろう。胸が大きくしたら戻らなくしたのも謝ろう。服のサイズを考慮してなかったから服が弾け飛んだことも謝ろう。猿も木から落ちるならぬ天才のど忘れだ。

 だけどよ、だからってフルパワーで殴るのはありえねぇだろ!おかげで全治3ヶ月の重症だわ!!ふざけんじゃねぇぞ!!

        天才チュウコン博士


 1994年 9月30日 昼

 なんだかんだで、こいつと逃げて5年経った。廃棄された研究所で寝泊まりする毎日だが、まぁ、悪くはない。いつまでこんな逃亡生活をするのかと聞いたら、

「わかんなーい」

 と返された。アンドロイドのくせにAIが機械のお花畑かよ。

 …確かオーチルの野郎と最後に話したのは25年前か?あいつはロマンがわかってなかったからな…こいつも、ロマンの欠片もねぇアンドロイドだ。あいつらしいけどな。       

          天才チュウコン博士


 1995年 10月14日 夜

 こいつにオーチルの野郎の話をしてやった。やっぱり産みの親のことが気になるのか真剣に聞いていた。あいつはロマンのねぇやつだがアンドロイドに関する研究には人一倍真剣だった。天才の俺と肩を並べるほどの実力者だった。今何してるか知らねぇが、悪いやつじゃない。そんなことを言っているとこいつは何故か安堵した表情をする。よくわからん…

         天才チュウコン博士 


 2000年 8月7日 昼

 泣いてやがる。

「私ってやっぱりいらないのかな…お手伝いロボなのに…こんなことして…」

 だとよ。いっつもアンドロイドとは思えん人間らしさ全開なのにこんな時は機械みたいに使命感に迷うのかよ…いや…ある意味これも人間らしさか。

「お前。聞くところによると高速思考+並列思考もできて333個の物事を同時に考えられるらしいじゃねぇか。それなのになっさけない!いいか?この世にいらないものなんてない。それは例え、お手伝いも満足にできんお手伝いロボであってもだ。今はまだわからんかもしれんが、絶対にお前が役に立つときがある。だから早くそのしみったれた表情をやめろ。お前は存在してていいんだ。」

 …我ながらなんて説教臭い…だが、元気にはなったみたいだ。はぁ…手間かけさせやがって。   

         天才チュウコン博士


 2010年 6月30日 夜

 逃亡生活を続けて早20年ほどか。最近はわしも白髪が増え始めた。それに体もあちこちにガタが来てる。もう遠出はできんな。こういう時は機械の体が羨ましく思う。さてあいつに取り付けたわしのシステム達の点検をせねばな。

          チュウコン博士


 2015年 8月13日 夜

 あいつがボロボロになって帰ってきた。

 何かあったのかと訳を聞いたら、アンドロイドに襲われたと言っている。

 しかもこいつのデータベースにすらないアンドロイドだそうだ。そうなると最近作られたアンドロイドとなるが…どんなやつかと聞いたが、一瞬すぎて判別不能だったらしい。そして急遽移動することにした。そいつから逃れるためにも。

          チュウコン博士



 2017年 5月6日 夜

「おい、しっかりしろ。」

「あははー…ごめんねー…博士…」

 襲撃に襲撃を重ねられ、こいつの体はボロボロ。修理も難しい。肩を貸してやってはいるが…わしも歳じゃ。流石に進む距離が短くなっている。

 そして最悪なことに奴らが追いついてきた。わしらを囲っている。

「くっ…ここまでか…」

「……私が時間を稼ぐから博士は逃げて。」

「……なに?」

「……博士、前に言ってたよね。いつか役に立つ時があるって。多分今がその時なんじゃないかな。」

「馬鹿!生きて役に立てとわしは言ったんじゃ!死んで役に立てとは言っておらん!!それじゃあ特攻兵器ではないか!」

「でも…こうするしかないんだよ…だから…全力で逃げてね。博士…連れ去ってごめんね…今までありがとう。」

「やめろ!その言葉はやめてくれ!!」

 カータがわしの肩から手を離した時だった…

 突如として、囲っていたアンドロイドが首を切断されていた。

「なっ、何が起こった…?」

 わしとカータは驚きを隠せなかった。ふと、周りを見ると黒い影が何人もいる。

「…手柄を横取りしにきた暗殺者たちかもー…」

「…状況は変わらずか…?」

 すると黒い影の内、リーダー格と思われる奴が話しかけてきた。

「そこのご老体とアンドロイド。襲われているように見えていたが…正しかったか?」

「…うん。襲われてたよー…」

「そうか…アンドロイドのお前は怪我もしているのか。うちのアジトが近くにある。そこで傷を直すといい。」

「いきなりホイホイと色んなことを言いよって…おい、気をつけろよ。何をするかわかったもんじゃない…」

「うーん…まぁ、ついていくだけついていくよ。」


 2017年 7月6日 夜

 まる2ヶ月をこの邪鬼と呼ばれる組織に身を置いていたが…どうやら、本当に襲う気はないらしい。

 あいつを修理するのに必要なパーツを要求するとその日の内に組織のメンバーが全て揃えてくる。なんとも優秀な奴らだ。

 あいつはどうにか修理が出来た。しかもあいつは恩返しさせてとこの組織に加入すると決めたらしい。そんなこんなでわしもこの組織に加入することになった。老い先短いと思うが…まぁ、天才のわしにかかれば、大活躍は間違いなしじゃ!

        天才チュウコン博士


 2018年 1月21日 夜

 ここに来て初めての発明、どこでも無線機が完成した!どこにいても無線が届く!複数人と会話もできるしノイズも少ない!まさに完璧な発明品だ!

 なに?携帯電話?ロマンを求めるわしにはそんなものを認めるつもりはない!便利じゃがな!        天才チュウコン博士


 2019年 5月9日 夜

 ケイに説明され引っ越しをした。新たな依頼人の頼みらしい。わしは研究と発明ができればどこでも良いから別に構わん。新しい依頼人…どんなやつかと思ってみてみれば、まだ小娘じゃないか。こいつが新たな依頼人なのか?大丈夫なのか?

         天才チュウコン博士


 2019年 6月9日 夜

 1ヶ月、小娘…いやファンディール・メドゥの下でいたが、とんでもない奴だった。あの歳で実業家の代表であり、とても子供とは思えん趣味を持っている。恐ろしい奴だ。だが…研究のための備品や設備は万全だ。あの小娘がどんなやつであろうとわしは研究と発明が出来ればなんの問題もない。さーて、次は何を作ろうかなー?がハハハハハハハ! 

         天才チュウコン博士


***

「以上ー。私を作ってくれた二人の博士による私の生い立ちの紙芝居でしたー!」


 あははーと笑いながらどこからか取り出した紙芝居を片付けるカータ。


「うむ。なんというかまるで映画じゃな。SFと言うやつの。」


 聴衆は当主メドゥとチュウコン博士、爺やにケイだけだ。


「わしの日記を勝手に読みよって…というかオーチルの野郎のデータ日記なんか初めて聞いたぞ。」

「ログインしたときに全部見ちゃったからねー。仕方ないねー。」

「ふふ…話を聞いておったらまるで二人は親子のようじゃな。」

「えー?そうなのー?」

「察するにオーチルの野郎が産みの親でわしが育ての親ってところか?」

「そうなるの。」

「親…家族かー…えへへ〜…なんか嬉しいなぁ〜」


 頬を赤らめ、照れるカータ。とてもアンドロイドとは思えないほどの顔の緩みようである。


「まったく…こいつがアンドロイドってこと自体が何かの冗談じゃないかと思えてくるぞ…」

「ふふ。良いではないか。カータはカータじゃ。アンドロイドであろうが人間であろうが。あやつの存在こそがカータという個人を示しているのだからな。」

「それもそうだな…」


 アンドロイド、お手伝いロボとして作られた…いや、生まれたカータは作られ始めてから50年。ようやっと、彼女らしい生き方を歩めているのであった。








「…む?これは…手紙?お嬢様。」


 爺やはたまたま開いていた窓から入り込んだ手紙のような何かを拾い、メドゥに渡した。


「むっ?これは……おっ、宛先は…ケイ。カータ。」

「なんだ?」

「どうしたのー?」

「お主ら宛じゃ。ほれ。」


 二人に渡された一通の手紙のようなもの。表には墨で大きくこう書いてあった。


「「果たし状?」」


 






 




  

過去回想回ばっかりで退屈してるかもしれませんが次からは物語が動き始めます!

よろしくお願いします!

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