表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

1.レインフォーストのとある少女

今回は、後々になってから出てくる登場人物、ティステンシスの前世について、一部だけを書きました。後々加筆しようと考えています。

…キラキラと輝く水面は、どんなに素敵な宝石よりも美しい……。

そんなお話を、どこかで耳にしたことがあります。…レインフォースト…この国は、この異世界は、水が美しい所なのですから………。

…サクリ。私の足音が、微かに響きました。

「…暑い……。」

今は夏。それも、1番暑い、8月の半ばごろである。そのせいか、日差しも強いですし…。

「はぁ…はぁ…。」

少しばかり息を切らしながら歩いていると、キラリ…と、眩いほどの輝きが目に入りました。思わずに手を翳し、暫くしてから、そろそろと目を開きます。そして見えた景色に、はっと息を呑みました。……これが……これが……

「……これが、玉石の水面…?」

呆然と呟いてしまいます。…まさか、本当にあっただなんて……!水が美しいと評判のこの国の中でも一番美しい湖。それが、玉石の水面です。

この湖の名前の由来としては、この湖を発見した王・パルンテンが、「なんと美しい湖よ…これが宝石だったならば、持ち帰って宝としたのに…。」と言ったからだそうです。

…どれほど美しいのか。私は気になったため、湖にそっと、手を浸しました。

…少しひんやりとしていて、僅かにですが、金色がかっているように思えます。……金色?

水は普通、透明か水色、或いは緑色でしょう?ならば、美しいと言われているこの湖の水は、透明であって然るべきではないかしら…??なのに何故、金色なの?


…………もしや…玉石の水面、とは、この金色がかった摩訶不思議な水の色から取ったのかもしれませんね…。

だって……。王家の宝・玉石も、柔らかな金色の光を放っているのですから________。


________________________________________


あ。自己紹介を忘れていましたわね。私は、葉櫻(はざくら) 乃々(のの)と申します。

外見としては、癖のある薄藍色の髪に、透き通った紺碧の瞳をしております。…苗字と外見が釣り合っていないのは、お気になさらず。致し方ないことなのですから。


そして私は…いじめられていますの。私をいじめている方の名前を、濱松(はままつ) 波瑠深(はるみ)と言います。

濱松さんは少しばかり暗い性格をしている上に、性根が少しばかり……些か、ねじ曲がってしまっておりまして…。そのせいか、お友達もほとんどいらっしゃらないように伺えますの。

……だからでしょうか?濱松さんは、クラスの中枢に限りなく近い立場にいるものの影の薄い私を標的として、いじめを始めたのです。…たった一人で。

だって…彼女が無視しよう、と言ったとしても、皆が賛同するわけがありません。ですから、ワザとぶつかる、物を隠す、すれ違いざまに小さな声で悪口を言う…という程度のことしかしてきませんでした。恐らく、これからも同じでしょう。

私は別に、いじめを苦にしているわけではないのです。寧ろ、少しばかり面白がっているくらいですもの。…哀れだな…と思ってしまうので。ふふっ…これからも、楽しみですわね…。

如何でしたでしょうか?乃々の性格が少しでも伝わればなぁ…と思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ