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一日目、寝室にて

ゆっくりと目を開けると・・

知らない天井だった。ありふれた表現だけどそれしか思い付かなかった。

「どうかなさいましたか?」

横を見ると金髪のいかにもと言ったようなメイドさんが笑っていた。

ただ、表情がすこしぎこちない。もしかして前の『僕』が嫌われるようなことをしたんじゃないのかな。

もしそうだったら申し訳ない。

「ああ、大丈夫ですよ。心配してくださってありがと・・・・・どうかしましたか?」

この時の彼女の表情を文字で表すとしたら『驚愕』だろう。

何か変なことをいっただろうか。

突然空中をスライドするような動作をするとステータス表示のようなものが現れた。

「ステータスは正常値なのに・・・」

「どうかしましたか?」

メイドさんは何か言いたそうなもどかしい表情をしたが諦めたのか小さくため息をついた。

「ご主人様、失礼を承知でお尋ねしますが、最近頭を強くぶつけたりしてはいないでしょうか。」

ご主人様!なんとなく照れてしまう。

「そんなことはないはずだけど・・・・」

最近あったことといえば交通事故にあったことと異世界に転生したことくらいだ。

「それならばよいのですが・・・失礼します。」

メイドさんはゆっくりと手をのばすと額に当ててくる。

「熱でもないですか」

さっきからなんなのだろうか。悪くないシチュエーションなのだが心当たりもなく心配されるとこっちが不安になってくる。

あと顔が近い。

「奥様を呼んでくるのでしばしお待ちを」

とメイドさんは丁寧に頭を下げてでていったので質問をする暇がなかった。

まぁいいか。やっと部屋を見る余裕がでてきたがとても立派な部屋だ。

僕のもとの部屋の五倍以上あるだろ・・・ん?

「奥様!!モルト様が大変です。」

「・・・・・」

「本当です!すぐに部屋にお越しください。」

「・・・・・・・」

この部屋まで聞こえるとはどんな大声をだしているのかわからない。


どうやら前の僕の性格はよほど僕と違っていたらしい。

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