パソコンで情報収集をしてみました。 1
さて、目の前のパソコンを立ち上げて情報を確認します。
検索エンジンを立ち上げて調べてみましょう。
「TVよりはまともな情報があるといいんですが。」
ネット上では早くもお祭り状態となっており、様々な画像や動画、そして検証情報が載っています。
その中でも信憑性の高そうなものを選びます。
その中の情報はにわかに信じがたいものがありました。
「薄紫色の魔力を伴った空気と魔法ですか・・本当ですかね?」
そのネット情報によると
この現象が起こった直後、各地で薄紫色の空気が充満している。
薄紫色の空気は都心部程濃い。
空気が濃い場所に留まっていたりすると魔法が使えるようになる。
ただし、空気が濃い場所はモンスターも凶暴なものが多いとのこと。
「確かに外を見れば薄紫色の空気は充満していますが、ね。」
世界的に起こっているモンスター発生事件が既に常識では考えられないことではあるのでなんとも言えないので頭から否定はできないのが辛いところです。
次に動画を見てみます。
既にネット上では様々なモンスター、それこそ空想の世界から飛び出したような生物が多数アップされています。
「これ、どう見てもドラゴンですよね・・。こっちの生物はグリフォンでしょうか?」
アメリカの動画を見てみると街をドラゴンが焼き尽くし、グリフォンから発光した雷らしきものが現地住民を丸焦げにしています。
「それと、これが魔法ですか・・。確かに手から炎が出ています。とても合成には見えませんね。」
動画では少年が手から炎を勢いよく噴射しています。
熱くはないんでしょうか?
また別の動画では女子高生が風を不自然に巻き起こしているものも見受けられます。またどう見ても胡散臭いのですが、
忍び装束を着た人が分身してドラゴンに向かっている動画もありましたが、これはさすがに作り物ですよね・・。
更にネットを読み進めると魔法の簡単な使い方が載っていました。
「えぇっと・・今巷で使えるようになった魔法はどうやら強くイメージをすることで使えるようになるみたいですね。特に詠唱は不要ということですし試してみましょう。」
できたらラッキーくらいの気持ちで試してみます。
私も男子ですからこういったことに興味もありますし。
「えっと、では炎よっ!」
シーン・・
「あれ、出ませんね。ではもう一度。炎よ出てください!」
シーン・・
「・・・・」
試してみましたが、一向に出ません。
なんだか顔が熱くなってきました。一人でバカみたいじゃないですか。
と、とにかく。
このモンスターが出るという現象は世界規模で起こっており、魔法も使えるようになった人間も出ているということが分かりましたので収穫としては十分だといえるでしょう。
決して、決して魔法が使えなくて恥を搔いたのを誤魔化す訳ではありませんよ。
断じて違います。えぇ、違いますとも。
拙い文章ですが読んでくださって感謝しております。
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