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番外編 それは未完の物語
「ふう、今回の大戦のおかげで、規定値以上の養分をユグドラシルに供給する事が出来たわ、これでしばらくは大丈夫そうね」
少女――ヘルは大樹の根を見やり、感想を述べる。
もっとも、その感想を聞く人物などこの世界に誰もいないにだけれど。
彼女こそ、この暗闇の世界、「二ヴルヘイム」ひいてはユグドラシルシステムの管理者、ヘル。
人々は知らない、この世界に満ちるマナの正体を。
人々は気づかない、マナを維持するために彼女がどれだけの犠牲を生み続けているのか。
そしていずれ再び訪れるだろう、世界の混乱が。
「今しばらくはわたしの出番は来ない……今はまだ……ね」
FIN・・・?




