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聖魔の惨殺姫  作者: マシュマロ悪魔族
最終章 魔王VS神
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神種

 激しい激闘の末、勝ったのはメカレオンだ。

 総司令官は想像以上の激戦に冷や汗を流しつつも、


「ひ、ひひゃははは、ど、どうだぁ、レオンハルトぉ!

 こ、これがメカレオン、我々の力だ!!」


 と、勝利の雄たけびを上げた。

 志村はあまりの出来事に言葉が浮かばない。


「これは……さすがに僕の理解を超えてるね」


 となりに立っているオリビエも、頭では理解しているのだろうが、気持ち的には現実を受け止められないでいるようだ。

 志村はあらためてモニターを眺める。

 美しかった建造物たちは消え去り荒野と化している。

 唯一レオンが出てきた建物だけは攻撃の軌道により無傷のまま立っている。

 そういえば……レオンは戦う前、その建物に影響が出ないように気にかけていたような……

 嫌な予感がする志村。

 そしてその予感は的中することになる。


 その建物より光があふれだす。

 モニター画面が光で真っ白に塗りつぶされる。

 そして降臨する、究極の存在。

 光が収まりその存在が姿を現す。

 黄金の髪に光り輝く12対の翼。

 その容姿はあまりに美しく、男女という垣根すら超越していた。


『ふむ、どうやらまにあったみたいだね』


 そう言うとそいつはこちらを向いて、


『やあ、先ほどはどうも。

 と言ってもキミ達にはまだ状況がつかめないか。

 僕だよ、レオンハルトドミニオンさ!

 光栄に思うがいい、この新たなる『神』の誕生に立ち会えた奇跡を。

 週末を呼ぶ神の降臨を!!』


 その言葉を聞いて船内が再び混乱する。

 レオンが生きていた。

 それも今までとは別次元の存在感を孕みながら。


『くっ、貴様が生きていようと変わりはない。

 いけ、メカレオン、もう一度ヤツに引導を与えるのだ!!』


 総司令官の命を受け再びレオンと対峙するメカレオン。

 しかし先ほどとはあまりにも状況が違い過ぎた。

 メカレオンの攻撃はレオンには届かない。

 あまりにも違う格の差。

 メカレオンの「バニシング・フィールド」がすべてを焼き尽くす。

 総司令官が再び勝利の雄たけびを上げるが、その直後、エネルギーの解析を行っていたものた者たちが恐怖の悲鳴をあげる。


『敵の攻撃がきます!

 エネルギー……そんな、エネルギー測定不能!

 あ、あり得ない……そんな、ひ、ひいいいいいい!?』


 聖剣技「聖炎絶衝斬」

 崩壊するメカレオン。

 唖然とする人間たち。

 これが神、神種の力。


『ふ、ふぁはははは、すごいよ、まさかこれほどとは、これだ、これこそ僕が求めていた力。

 僕は今、人という存在を超越したんだ!』


 狂ったように叫び喜ぶ神。

 だがそこに一人の吸血鬼が現れた。


「なあ、神様、せっかくだから俺とも戦ってみないか?」


 そちらを向く神。

 アルトゥーレ・ルシファー、最強の吸血鬼が神に挑んだ。 

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