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聖魔の惨殺姫  作者: マシュマロ悪魔族
第二章 神々の黄昏
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VSロキ戦

 ロキの剣とオレの剣が激しくぶつかり、その衝撃波だけで天使たちの大半が消失する。

 単純な力くらべに勝ったのは俺だ、ロキは後方に弾丸のように吹き飛ぶ。

 追撃しようと接近してきたオレに無数の炎の刃が襲う。

 その一つ一つが音速の領域に到る縦横無尽の斬撃は一見回避不可能に見えるが、オレは慌てることなく転移を使わずにロキの背後に回る。

 ロキが気づいたのはオレに背中を切られたあとだった。

 驚愕に限界まで目を見開くロキ。

 やつもここに至ってようやく理解できたのだろう、オレとの圧倒的な差を。


「馬鹿な、あり得ない、オジリアの魔力を奪うことで今の僕は限りなく最盛期に近い力を取り戻しているはずなのに……

 これでは、これではまるで……」

『オレみたいか?』


 ロキが興奮して漏らした言葉に口を出すドラグニオス。

 その声にさらなる驚愕がロキを襲う。


「馬鹿な馬鹿な馬鹿な!?

 ど、ドラグニオすすすぅううう!?

 あり得ないあり得ないぃぃぃ、あいつは、あいつは死んだんだ!!

 こんなところにいるはずが無いんだあああ!!」

『やれやれ、やっぱりお前だったか、レオン』


 むっ? 何やらシリアス展開の予感、ここは大人しくしていよう。


『そうだ、オレはお前も知っている通り、三世界の門を閉じるために死んだわけだが、その際に剣に人格をコピーしていたんだよ』

「人格複製だと!? それは神種だけが方法を知る秘術のはずだ!」

『悪いな、これの出所については強く口止めされてるんだよ』


 う~ん、よく分かんないけどドラグニオスは三世界すべての門を閉じてその際に死んだ。そんでその際人格をコピーしたと。

 でもなんで世界門を、しかも三つすべて閉じる必要があったんだ?


「くそぉおお、こうなったら、『神々の黄昏(ラグナロク)』で……』


 そのとき、ロキの身体に大きな穴が開いた。

 なんだ、何が起こってるんだ!?


「かはっ、そ、そんな……僕はこいつをこいつを殺さなきゃ……」


『やれやれ、相変わらずこっちの(・・・・)僕は暴走が多いですね』


 魔界の空に映像が映し出される。

 映像に映った少年はさわやかな笑顔でこう答えた。


『やあ、三世界すべての皆さん、こんにちは、それともおはよう? こんばんは?

 どっちでもいいや、僕はレオンハルト・ドミニオン。

 人間界のみなさんには先代勇者といえば分かるかな?

 早速だけど、キミ達の今いる世界は……』


 彼はにこりと笑って言葉をつづけた。


『消滅します』

第二章はこれで終わりです。

またちょっと番外編入れてから次に行く感じになりそうです。

予定は未定。

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