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聖魔の惨殺姫  作者: マシュマロ悪魔族
第二章 神々の黄昏
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世界門解放!

これまでのあらすじ

 オジリアとの戦いのさなか姿を現したロキ。彼はドラグニアたちのかけらを奪い、世界門の召喚を行う。そしてとうとう世界門がドラグニアたちの前にその姿を現した。

 開いた門をみて男は笑みを浮かべる。


「どうやらあちらの僕は上手くいったみたいだね。

 さて、じゃあはじめようか、『神々の黄昏』を!!」


=============================================


「あの門は……まさか世界門!」

「馬鹿な、まだすべてのかけらはそろっておらんはずだ!!」


 シルフィーナとガイアスがロキの呼び出した門を見て驚愕する。

 あれが世界門……

 だが、世界門の解放にはすべてのかけらが必要になるはずだ。


「くく、驚いているみたいですねぇ、

 確かに、世界門の発動にはすべてのかけらと『魔王の魔力』が必要不可欠です。

 しかし、あちら側からの補助があればかけらと『魔王の血統の魔力』で事足りるのですよ」


 いたずらっ子のような無邪気な笑みで説明するロキ。

 それはつまり……


「貴様、人間界や天界とつながりがあるのか!」


 ガイアスが激怒しながらロキに問う。

 ロキはその美貌を邪悪に歪め、


「あははは、ええ、そうですよ、今更気づいても遅いんですけどねぇ」

「下種が……」


 ガイアスの言葉も平然と、いやより愉快そうに笑う少年。


 そして門が開いた。

 門の中から姿を現す白き翼と鎧を身に纏いし軍勢。

 天界軍。

 その数は魔界の空が白で覆い尽くすほどであった。


「これで魔界もお終いですねぇ、

 さあ、あがいてくださいドラグニア・ランフォード、あがけるものならねぇ!」


 天使たちが行動を開始した。

 天使の固有魔法の一つ、光の弓矢を放つ「ホーリーアロー」を一斉に放ってきた。それはさながら光の雨、集団魔法「ホーリーレイン」とでも呼ぶべき脅威であった。

 ガイアスは鬼人固有魔法「金剛鬼化」を、シルフィーナは「詠唱短縮」によって結界を張り、二人とも攻撃に備える。

 オレも防御しようとしたとき、ふと気を失ったオジリアの存在に気付いた。

 オレは反射的に、オジリアの方へ駆け出していた。

 そして地面に着弾する「ホーリーレイン」

 回避不可能な圧倒的エネルギーの弾幕が降り注いだ。

 言葉では表現不可能な超爆撃の後、オレの姿を見て再び笑みを浮かべるロキ。

 ガイアスとシルフィーナは無傷とは言えないが何とか耐えきったようだが、オジリアをかばった為に防御できず直撃を受けたオレは、全身は被弾の痕で埋め尽くされ、右腕は完全にイカレテしまっている上に魔力も半分以下まで下がってしまっている。

 完全に積んだ、これはさすがに何ともならない。

 天使たちはすでに次弾の発射準備を始めている。

 オレの足元で仰向けになって倒れているオジリアが「なぜワシをかばった」と聞いてきた。

 しらねーよ、気づいたらかばっちまってたんだよ!

 オレはぶっきら棒に「自分で考えろ」と答えた。

 オジリアはその言葉にポカーンとしていた。どうしたんだ一体。

 そしてとうとう天使たちの準備が終わり、次の「ホーリーレイン」が放たれようとしたそのとき、


『ぷっ、ふははは、今まで我慢していたがもう限界だ、

 面白れぇ、面白すぎるぜ、ドラグニア、いやここは新谷健一と呼ぶべきか?』


 という声が聞こえてきた。

 えっ、誰?

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