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学園セイバーロード  作者: 桜崎あかり
4/16

第4話『ロードファイト・ログ』レポート1

※この作品はフィクションです。地名は一部が実名になっておりますが、実在の人物や団体等とは一切関係ありません。一部でノンフィクションでは…と突っ込まれる要素もあるかもしれませんが、フィクション扱いでお願いします。あくまで虚構という方向で…。


※コメントに関しては『ほんわかレス推奨』でお願いします。それ以外には実在の人物や団体の名前を出したり、小説とは無関係のコメント等はご遠慮ください。


※イメージレスポンス、挿絵等も随時募集しております。プロフィールにも書いてありますが、特に早いもの勝ちではありません。お気軽にお問い合わせください。


※第4話もpixivと同日投稿になっております。


※今回に関してはタイムリーネタが存在しますので、肌が合わない方はご注意ください。

 西暦2013年11月、あるホテルをきっかけに起こった食品偽装の事件が話題になっていた。実際は加工肉だった物を霜降りとして販売していた事件の事である。


この事件が、実は超有名アイドルのスキャンダルを大々的に報道されない為に、あらかじめ用意されたシナリオとまで言われる説が存在している事はあまり知られていない。


食品偽装事件と超有名アイドルでは接点が全くないように見えても、実は超有名アイドルが宣伝していた商品に偽装の疑いがあると言われたらどうなるだろうか?


これに対して『そこまで細かく気にしない』や『それを言っていたら水掛け論になる』という意見がある。これは超有名アイドル以外にも言える事であり、下手をすれば『何をするにも許可を取らないといけない』という規制国家に変化する可能性があったからだ。


しかし、その一方で『超有名アイドルこそ犯罪に加担している』や『これだけの事をしたアイドルを日本政府は税金を使って保護しようとするのか?』という炎上商法狙いのアフィリエイト系サイトによる記事も存在しているのも事実だ。


これがアカシックレコードにも書かれている『超有名アイドルによるディストピア国家』につながるのかは、不明である。


(ある報道を受けた虚構記事より一部抜粋。2013年11月6日の日付が入れられている)


#####


 ロードファイトとロードデュエルの違いは、素人では見分けがつかない程にシステムが似ている為に困難と言われている。


大きな違いがあるとすれば、ロードファイトは個人でガジェットを保有可能に対し、ロードデュエルはガジェットを一時預かりという状態にする事だろうか。

(スーツに関しては両方とも共通して個人所有が出来る。ロードファイトはレンタルと言う概念があるが、ロードデュエルは支給という形を取っているようだ)


細かい演出の違いは存在するが、システムの酷似は「Aと言う作品とBと見せかけたA’という作品」と言う位のレベルとネット上で言われている。


実際問題でロードファイトとロードデュエルは関係しているスタッフが一部で同じ、ロードデュエルはロードファイトでは出来なかった事を発展させたとまでスタッフが明言した。


(ロードデュエルとロードファイトに関する考察記事より、一部抜粋)


#####


 超有名アイドル商法を規制するべきか、それとも超有名アイドルを申請制度として大量にデビューするのを防ぐべきか?


結局、この水かけ論が続いた結果が超有名アイドルバブルを生み出し、次第に飽きられてしまっていた。


さまざまなアイドルがドラフト会議やペナントレース、遂には他のスポーツへ進出する等の話題も従来ファンの失望や他勢力の猛抗議などを生み出す事になる。


超有名アイドルは、どの世界でも迷走をし続け、次第に全ての世界に存在する財産を吸収しようと因果律を手にする為に暴走をし始めた。


因果律に関する記述が嘘だったとしても、超有名アイドルが世界の財産全てを掌握しようとしていた事だけは理解していたという。


このまとめが虚構なのか、真実なのか、それは誰にも分からないだろう。


一つだけ言える事は、超有名アイドルの暴走を止めない限りは全ての業界が超有名アイドルバブルで不況に突入する事は避けられない事である。


これは、超有名アイドルを駆逐する為にも重要だと確信しているのだが、誰も目を向けようとしない。


このままでは超有名アイドルが、日本を中心として世界を掌握、やがては『超有名アイドルが全てを管理するディストピア世界』が成立するのも時間の問題だろう。


(超有名アイドルまとめスレの記事より要点抜粋。日付は2013年11月9日と書かれている)


#####

 

 西暦2006年、埼玉県は大規模な都市計画『学園都市群セイバーロード』を立ち上げた。この当時の資料に関してはトップシークレットが多く、一般市民でも閲覧不可能な物が多い。


元々が他の都道府県にも知らせずに秘密裏で行われていた事もあって、予算調整に手間取っていた気配もある。


複数の学校や商業施設等を含め、全てを統合して管理体制の簡略化を図ろうという前代未聞の計画だった。これを知れば「独立国家でも作る気か?」と思う自治体も出てくるかもしれない。それが、表に公表できない理由だった。


 6月某日、予算不足という悩みを抱えていたプロジェクトチームの前に、一人の人物が姿を見せたのである。

「我々でよければ、予算を提供しましょう」

身長170センチ、グレーの背広、黒髪のスポーツ刈り、青い目、ややイケメンと言う外見の男性が、市役所の会議室に姿を現したのである。

「予算? 我々の計画を何処で知った!?」

彼よりも若干身長の低いであろう男性が、突然現れた人物に対して強気の発言をする。彼はプロジェクトチームの一人だが、計画立案者ではない。

「経緯はどうであれ、貴方がたの学園都市計画に興味がありまして」

『何処の勢力かは知らないが、我々の計画を知っている以上、どの位の予算がかかる事も知っているのだろう?』

会議室の中央には、テレビモニターがあった。そして、その人物が彼に対して質問をする。

「知っていますよ。予算額は1000兆円以上、その額は国家予算をはるかに凌駕する事も」

彼の方も強気の発言で対抗する。その姿を見たモニターの人物は、何かの含み笑いをしたようにも見えた。

『では聞こう。どれほどの予算を用意できる?』

「第1次投資として500兆円でどうでしょうか? それで計画に参加させてもらえるのであれば、更に追加する用意もあります」

この人物は余裕で予算の半分に相当する500兆円を出すと言ったのだ。この発言を聞き、周囲も慌ただしくなる。


(ロードファイト・ログより一部抜粋)


#####


 しばらくして、超有名アイドルの芸能事務所が色々な個所へ圧力をかけていたという事実が明らかになった。


その圧力の規模は計り知れず、さまざまな世界を干渉し、遂には第4の壁さえも破る非常事態を生み出したのである。


日本で起こった超有名アイドルの騒動は、遂にフィクションの世界も改変させるまでの力を発揮したのだ。


そして、日本政府は超有名アイドルを永久に封印する為に超有名アイドル規制法案を検討し、国会へ提出しようと考える。


ところが、その規制法案が提出される事はなかった。一説には、一部の議員が規制法案に賛成の議員に対して圧力をかけた説も浮上したが、真相は不明である。


世界全ての因果律さえも集中に収める超有名アイドルを打倒できる存在は、未だ見つかっていない。


(とある虚構サイトの記事より)


#####


 西暦2008年頃、世界各地では小規模の抗議デモ等が展開されていた。その中、ある人物が『抗議だけでは何も変わらない。もっと違う表現を求める事が必要だ』と訴え、CDチャートバトルを提案する。


バトルの広まり方は広範囲に及び、欧州や北米、南米等まで及んだ。ルールは単純明快、国代表のアイドルを決め、それぞれの国で相手国を含めたシングルCDを販売、その1週間でのCD売り上げが多いの方の国が勝利し、領土を広げていく物だ。


最初の内はCDチャートバトルは一部の国限定で行われ、それこそ戦争が続くような国では無視をされるという状況だった。広まらない理由に関してはネット上でも議論をされていたが、答えが見つかる事はなく平行線をたどっている。


(ロードファイト・ログより)


#####


 西暦2016年4月8日、あれから数日が経過している。

《これだけは覚えておいてほしい。意思なき力は悪意となって破滅を導く。アカシックレコードに記録された物語が示すのは、超有名アイドルによる力の暴走でコンテンツ業界が破滅寸前に追い込まれる世界だ》

秋雲ほむらは、あの時にスクールブレイカーが残した一言が気になっていた。服装は非常事態もあり得る為か、常にセイバーロードの制服を着ている。

「アカシックレコードを調べてみるか」

ほむらは市民図書館へと向かうのだが、当然のことながらアカシックレコードに関係した本は発見できなかった。

「一体、どこへ行けば見つけられるのか―」

市民図書館の近くに置かれた端末でセイバーボードを呼び出そうとした直前、メールの着信を知らせるメッセージがほむらのセイバープレートに表示される。

【セイバーロードの歴史をひも解けば、ヒント位は見つかるだろう】

メッセージを出した人物は不明だが、この発言には一理あった。セイバーロードの歴史自体は日本史の授業でも触れられている。その一方で、授業では伝えられない黒歴史的な部分が存在する事も事実だった。

「もう一度、洗い直してみるか」

ほむらは、別の図書館へと向かい、セイバーロードの歴史を探る事にした。


 同日午前11時、都内某所のスカイツリーも見えるビル、そこには超有名アイドルを複数プロデュースした経歴を持つ人物の芸能事務所があった。

『あの時の屈辱は忘れない。この覆面を被らなければならない理由を作った、セイバーロードだけは』

事務所3階の社長室、部屋の中は高級ブランドを見せつけるようなインテリアもなければ、今まで手掛けたアイドルのポスターが貼ってある訳でもなかった。

「社長、○○事務所から電話です。例の音楽番組の件で、ご相談があるという事ですが?」

部屋の中はコンピュータが複数台あり、社長室とは到底思えないない層だったのである。まるで、サーバールームを思わせるような光景だ。その状況でも、ノックをして部屋に入ってきたスタッフと思われる男性は冷静だった。

『既に有名アイドルはすべて手中に収めたと思った。しかし、あの事務所だけは別だった。あの事務所も我々と同等の資金力を持っている』

「ええ、それは私も存じております。おそらくは音楽番組とは言っていますが、CDリリースで相談と言うべきかもしれません」

『今は踊らせておけばいい。我々が全権を掌握するまでは耐えるのだ』

社長の名はフェンリル、過去にセイバーロードへ投資を行おうと考えていた人物でもある。しかし、彼らに真の目的を暴かれた事で、表舞台から姿を消さなければいならなくなったという事情がある。

『必ず、超有名アイドルが全ての世界において絶対神である事を証明させるのだ。それこそ、日本経済を永久不変とする唯一の手段でもある』

彼の被っている狼の覆面、それはセイバーロードの一件で自分の顔が周囲に知れ渡ってしまった為、周囲から正体がばれないようにカムフラージュするという役目ももっている。

「忘れていましたが、電話の方はどうなされますか? 既に1分以上は待たせていますが」

『それもそうだな。こちらへつないでくれ』

そして、彼らは動き出す。再び、超有名アイドルによる絶対支配を再確立させる為にも。


 同日午前12時、お昼時になるとレストラン等も満席になるようなケースが多い。特に、学園都市に近い竹ノ塚や草加市の学園都市エリア外も混雑しているように見える。

「例の勢力に動きはないように見えるけど、警戒する必要性がある事に変わりはない。大変なのは、これからか」

ファミレスの奥の方で、コーヒーを口にしているのは瀬川榛名だった。彼女は背広姿なのだが、下に着ているのはロードデュエル用のインナースーツである。

「どちらにしても、正常なコンテンツ流通を阻害している超有名アイドルのやり方は間違っている。一歩間違えれば日本が世界経済を不況へ追い込む事も出来るだろう」

そして、コーヒーを飲み終わった瀬川はテーブルに置いていたバイザーを回収し、そのまま店を出た。それから数歩の所でバイザーを装着し、電源を切っていたバイザーを起動させる。

「自分達が世界を不況に追い込んでいる事に気付いていない。それによって、さまざまな国で貧困から脱する為に戦争が繰り返されている。それを止める為にも、超有名アイドルを倒す事は絶対必須」

瀬川は超有名アイドル商法が世界を不況へ追い込む事が可能と考え、それが周辺諸国の戦争等に利用され、最終的に辿り着く先は―。それを阻止する必要性を彼女は模索していた。

「その一方で、超有名アイドル商法を規制するサイドに隠れたスパイを洗い出す事も重要か。彼らの目的は、超有名アイドル商法の一部のみを規制し、自分達に利益のある部分だけは残すという手段を使うのは明白だろう」

彼女の考えに同調するような勢力は、おそらく少数だろう。それに加え、超有名アイドルをテロリストに例えて根絶を宣言するような存在も確認されている。本当に超有名アイドル商法を根絶すれば、全ては丸く収まるのか?

【超有名アイドル側は無限の利益を求める為に、賢者の石を手にしようと動き出したという。それが、超有名アイドル商法だった】

このつぶやきは、瀬川が超有名アイドルのやり方を知るきっかけになった物である。そのメッセージは、ネット上でも公開された数年前から広まりを見せており、今でも超有名アイドルが全ての世界を手中に収め、自分達に都合の悪い勢力を潰しているのではないかと考える者も少なくない。


 同日午前12時10分、レストランの外へ出た瀬川はロードデュエルが行われているエリアへと向かう途中で、中規模のゲームセンターを発見した。そこにはCDチャートバトルと呼ばれるバトルを題材にした音楽ゲームをプレイする男性の姿があった。

「この世界の戦争は形を変え、アイドルのCDチャートバトルと言う形で行われている。CDの売上で全ての勝負が決まるという方法は周囲に広まりを続け、やがてテロ組織も武器を捨てて参戦するようになった」

CDチャートバトル自体は架空のゲームと言う訳ではなく、実在のバトルだったのだ。しかし、現在では題材にした音楽ゲームが稼働中というだけで実際に行われてはいない。

「その一方でCDチャートバトルには問題もあった。それが日本の超有名アイドルの存在。超有名アイドル商法が存在する限り、CDチャートバトルで日本の勝利は揺るがない。それこそチートと呼ばれても不思議ではない話だ」

衰退していった理由として多く意見があったのは、日本が持っている超有名アイドル商法のノウハウだった。CDに握手券やイベント招待券等を付け、何百枚も買わせるような仕組みを生み出した商法である。莫大な資金を持った投資家がCDを一億枚単位で購入をすれば、どんな国にでも勝利する事が可能だ。

「そして、最終的にはCDチャートバトルは衰退、別のバトルが流行して現在にいたっている」

ゲーセンの2つ隣の道路では、ロードデュエルが展開されていた。そして、瀬川の姿が気になった人物が接近してきたのだが、瀬川本人は気付いていない。

『ロードファイトとロードデュエルが似ている事に関しては気になっていたが、それならば納得がいく』

突如として瀬川の前に現れたのは、騎士を思わせるようなセイバーアーマーを装着した人物だった。この人物に敵意はなく、ガジェット類は呼び出す意思はない。

「あなたもセイバーロードなのね。一体、私に何か用かしら?」

『瀬川榛名、あなたならば例の事件を含めて真相を知っていると思うのだが?』

「例の事件? 何の事かさっぱりね」

瀬川自身は隠し通そうとしているのか不明だが、急に口数が少なくなった。その一方で、瀬川の方は正体も明かせないような人物に話す事はない、という気配がする。

『仕方がない―』

セイバーアーマーの人物はメットバイザーを軽くタッチする。その直後にはメットが粒子状態に変化し、アーマーの方も同じようにして消滅した。まるで、特撮の世界である。

「これならば、信じてもらえるだろうか?」

セイバーアーマーのインナースーツも制服へ変化し、そこから姿を見せたのは松鶴イオリだったのである。そして、制服のポケットからメガネを取り出して、それをかけ直す。

「第1小隊、噂の―」

「それ以上は他言無用でお願いしたいわ」

「言えない部分があるのは、お互いさまなのね」

「そう言う事。私が聞きたいのは、ただひとつだけ―」

イオリは瀬川に聞きたいことがあって探していたのだが、偶然に発見できた事に驚いているようでもある。

「あなたがロードデュエルを裏で操っているのではないか、と言う事。スクールブレイカー、超有名アイドル、BL勢、その他の勢力を含めて」

瀬川に聞きたい事、それは瀬川がロードデュエルを影で支配しているのではないかと言う事だった。しかし、それを聞いた瀬川は怒る事はなく、逆に笑っていたのだ。

「何を言い出すかと思えば―。私がロードデュエルの開発者である事に関係して、影で運営を支配しているとでも言いたいのか?」

「スクールブレイカーだけではない、ロードファイトにおけるアンノウンと同型のセイバーアーマーを目撃したという証言もある」

「こちらでもアンノウンが出没しているのは確認している。しかし、超有名アイドルと関係があるかどうかは分からない」

「絶対に超有名アイドルの仕業とは断言しないのですか?」

イオリは今回の事件が超有名アイドルの仕業だと考えている。そして、その話題はネット上でも広まりつつあるのだ。しかし、瀬川は冷静に答える。

「この世の中に絶対と言う物はない。もしかしたらBL勢が超有名アイドルの仕業にしようと動いている可能性だって否定できないだろう」

「BL勢は自滅によって衰退した。だからこそ、これだけの事が出来るのは超有名アイドルしか存在しない」

イオリの方も若干熱くなっているように見える。そして、瀬川がある物を確認し、セイバーガジェット用の端末にカードを接触させた。

「言いたい事は分かる。しかし、ソースがないようなネット情報に振り回されれば、それこそ悲劇が繰り返されるだろう」

瀬川は、それだけを言い残して別の場所へと向かった。向かう際に用意したのは汎用型のセイバーボードである。

「超有名アイドルが全てを掌握しているのは、明らかなのに。何故、彼女は断言しない」

イオリは悩んでいた。アカシックレコードでも超有名アイドルによる負の連鎖が繰り返されている事は、何度も言及されている。それなのに、瀬川はアカシックレコードにも触れていなかった。

「一体、学園都市で何が起こっているの?」

そして、イオリも別のエリアへと向かった。そこでは、超有名アイドルファンが暴れているという話である。


 同日午前12時30分、別の図書館で調べ物をしていたほむらは、アカシックレコードとは別の記述を発見して驚いていた。

「これが、学園都市の真実なの?」

いくつかの本を調べていく内に、ほむらはセイバーロードが生み出されたきっかけを知ったのである。

「超有名アイドルの芸能事務所以外にも、接触した事務所があるという話は日本史で触れられていた。しかし、別にスポンサーが複数あったなんて」

超有名アイドルの芸能事務所に関しては拒否したが、その後もいくつかの業界とセイバーロードの運営が接触した記録が残されている。その一方で、セイバーロードが現在の形になった事に関しては記述がない。

「最初から、あのシステムで完成されていた訳ではないのは確定しているのに、肝心のソースが存在しないなんて」

学園都市でロードデュエルを行う予定がなかったらしいという話を学校内でも聞いている。どうやら、この辺りは情報の出所が多すぎて真実が見分けられないという状況なのかもしれない。

「アカシックレコード、その正体は―」

辞書を調べている途中で、ほむらのセイバープレートに着信が入った。着信音はマナーモードへ自動的に切り替わっている。どうやら、公共施設等では自動的に着信音がオフになるような設定がされているようだ。

《この世界の真実は図書館には存在しない。動画サイトのウェブサーバー施設にアカシックレコードへアクセスしたサーバーが存在する》

メッセージの内容を見たほむらは読んでいた本を元の場所へ戻し、ウェブサーバー施設のある場所へと向かう準備をし始める。


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