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刻む音  作者: 陽向
はじまり
1/4

プロローグ

暦の心の中を、ある言葉が反芻する。


『あんたなんか消えればいいのよ』

嗚呼、やっぱり私は要らない人間なのよ。

滝のように降る雨が煩わしい。髪が濡れ顔に張り付く。『長い方が似合う』と祖母に言われてからずっと伸ばし続けている黒髪は、雨のせいでずっしりと重い。まるで暦の心情のように。

いっそ死んだ方が楽?そんなことまで考えてしまう。

じゃあもう……

「どこかに消えてしまいたい……」

暦の呟きと同時に、目の前に教会が見えた。




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