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三歩散歩する

作者: 島猫。
掲載日:2024/12/25

三歩、散歩する。

それは途轍もなく遠い距離。

一歩足を踏み出すことが、これほどまでに難しく、歯痒く、焦れったい。

動いてくれない。

言うことを聞いてくれない。

神経が伝達してくれない。

足は確かにぶら下がっていて、地に着いていて、目に見えている。

イライラしながら、ヒヤヒヤしながら、ソワソワしながら、長い時間を掛け、感情を起伏させながら、歩こうとする。

意思を持って、進もうとする。

挫けそうになる。

折れそうになる。

砕けそうになる。

足が、心が。


触れる手と手。

絡む指と指。

見交わす目と目。


付き合ってくれること、見守ってくれること、支えてくれること。

勇気が湧く。

力が出る。

自信になる。


急かさず長い時間付き合ってくれて、温かく優しい眼差しで見守ってくれて、そっと静かに、確かに、支えてくれる。


ようやっとの一歩。


やっとこさの二歩。


………………


 …………


………………


 

歩、前に。



雲が流れた。

日が傾いた。

烏が家に帰った。


過ぎ去る時間と、進んだ歩みと、共に並ぶアナタ。



一瞬で終わるはずの三歩。

一瞬で終わるはずの散歩。

なかなか終わらない三歩。

なかなか終わらない散歩。


やっと進んで、やっと終わった三歩。

やっと進んで、やっと終わった散歩。


今日はもうお休み。

今日はもう終わり。

休息は大事。


で、これから始まる。

一歩、二歩、三歩と、前に。

明日、明後日、明明後日。



最初の三歩、最初の散歩。

最初の次は、どんどん続く。

どんどん続いて、まだまだ続く。

どんどん、まだまだ、続いていく。

しっかり休んだその先を、前を、未来を、歩いていく。

隣にいてくれるアナタと共に、続いていく。

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― 新着の感想 ―
ダジャレか!? と思ったらこれ、リハビリ? リハビリか、それとも赤ちゃんの歩行訓練か。 脳梗塞後の父はこんな感じだったかもなあ…………。 優しくしよう。 そう思えた。
未来へ向けての三歩の散歩。 そばにはあなたがいる。 ホップ、ステップ、ジャンプになるといいですね。
リハビリですかね?( ˘ω˘ ) 普通に歩けることの、何と幸せなことか( ˘ω˘ )
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