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魔法少女さん


人は変わりゆくものと聞いています

それはきっと真実ですが

実はそうではなくて


わたしたちが変わっているのだと

人に向けるこころが変わっているのだと




それが皆に起こる変化

それがわたしたちを生活に落とし込んでいる

それがわたしたちを蝕み

全て変わらずにはいられないと思わせる

何ひとつ変わっていなくても

全てなくなってしまったように思うのは

わたしが変わってしまったから?




「変化は良いものだ」

「変化は忌まわしい」

「何ひとつ得られず」

「すべてを奪われる」


⋯⋯‹注釈›⋯⋯

 ‹解析不能›

‹解析不能›

 ‹解析不能›

‹解析不能›


わたしはあなたが幸せになれるだけの時間を与えました


⋯⋯⋯⋯


「時間とは」

「それを考えることすらおこがましいもの」

「それもそうだ」

「わたしたちは?」

「⋯⋯‹生物›⋯⋯ではない」




あなたはショートケーキを食べるとき、まずはいちごを皿の隅によせますね。

それから、彩りのなくなった真っ白なスポンジとクリームに銀のカトラリーを沈める。

それから、器用に切れを倒して、フォークで掬って食べるのです。


わけがわからない。


あなたの体内はクリームといちごでできていました。いちごは絶対に残していたのに。


⋯⋯


魔法少女! くるしいまま、私を守るために戦って! そうしたら幸せでいられるよ。


機械都市の隅で翅を伸ばして円を描くたくさんのばけものたち⋯⋯彼らは私を見ている。




ガキのこころで空を飛んで、ノートの端のほうには独白が。




その日傘の先からは電雷が奔るのでしょう?


わたし、知っていますから。


あなたに守られるばかりの弱い人間でなく、もって恐ろしく、もっと強くあればよかったのに。

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