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あらゆる夜をのぞむ曲


まるで薄物のような、

それはそれは鋭利な翅が月夜の晩に閃いたの


私はそれを見ている

私はそれに見られている


まるで人狼のような、

鈍い色をしたあなたの目は濁りきっている


私はそれを眺めている

私はそれになぶられている


あなたにはわかるまい、あなたには。


句読点を打つように、星のよく見える冷たい季節に翅を生やして

飛んでしまえたらいい。



あらゆる夜をこえて




昼の宇宙の下

ダイヤが崩れたプラットフォーム

あらゆるところに散った

水晶の骨は未だ崩れたまま

にんげんの躰を探し回っている

みつけないでもいいからね。

あなたはゆっくりおやすみなさい。




救われてね。

救われてね。

ちゃんと救われてね。

救われてね。

他の誰が不幸でもいいんだって。

それはわたしからのプレゼント

それで全部を帳消しにする気はないけれど

帳消しにできることじゃあ、ないでしょう。

幸せになって。

救われてね。

名前さえ知らなくたって、救われてね。




液晶越しの星は瞬くでしょう?

星空はわたしを産み落としたけれど

それは恐れるべきことだったのかも知れないけれど

塵でいるほうがいとおしいとは、今では思えないの

人間になってしまった




君は人間になってしまった!

それがいとおしいなんて言えやしないけど

人間だって動物よ

その他何らと変わりないわ

わたしたちだって動物よ

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