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5話目

いい加減チュートリアル突破しようぜ…?

「それでは、次は初心者武器チケットを使いましょう。武器種は何にしますか?」

「ナイフで」

「分かりました、ナイフ系統ですね。さあ、何が出るでしょうか?」


 チケットを使うと、割りとよく見るガチャガチャマシーンのような物体が現れた。


「あ、ガチャ形式なんだ」

「そうですね、ガチャの武器の種類だけ決めることのできるものだと考えてください。防具チケットも同じようなものです」


 ガチャン、ガチャガチャン。音がなってカプセルが1つ出てきた。

 それはごく普通のカプセルだが、なぜか受け取り皿ではなく地面に落ちてきた。


「あ、出てきたみたい」

「おや? そのようですね。それでは、開けてみてください」


 カプセルを拾うと、ポンッ! と音を立てて開けた。すると、絶対にカプセル内に入る大きさではない、見た目普通のナイフが出てきた。

 ちなみに空カプセルはいつの間にか消えていた。……どこに行ったの?


「先ほどの鑑定の眼鏡で鑑定してみましょう。装備は現実と同じように着けるだけです」

「分かりました」


 鑑定してみると、こうなった。


――――――――――――――――――

魔力吸収のナイフ ☆3

斬った相手の魔力を吸って、持ち主の魔力を回復できるナイフ。

初心者武器チケットでしか出てこず、初心者武器チケットでは『体力吸収のナイフ』と同じくらいよく出る。

魔力吸収:ダメージの1割

――――――――――――――――――


 強いと思ったけど、よく出るやつらしい。まあ、そこまでガチャ運ないよね。

 次に防具、こっちは軽装を選択した。こっちもそこまで変わらなかった。


――――――――――――――――――

紅のドレス ☆4

要所要所に金属を使われた真っ赤なドレス。使用者の安全を思われて作られている。

初心者防具チケットではちょっと出にくいとかそんなものだが、性能はすごくいい。

――――――――――――――――――


 強いて言うなら☆の数が増えてるくらいかな? これでアイテムは終わりかな?


「それでは改めて戦闘チュートリアルに参りましょうか」

「やっとですか」

「それではチュートリアルモンスターを召喚します」

「どんなモンスターなんですか?」

「はじめのフィールドに出てくる全て(・・)のモンスターからランダムで召喚されるので、わたくしにも分かりません」

「へー、そうなんですか」

「はい。それから召喚されたモンスターは変更不可(・・・・)で、倒すまで何度でも挑戦できます」

「なるほど」

「では、召喚します。《ランダム召喚》!」


 すると目の前にいかにもそれっぽい魔法陣らしきものが現れる。


「おぉー、お?」

「あら?」

「あのー? この大きさってヤバくないですか?」


 そう、その魔法陣はどんどんと大きくなっていた。その大きさは大体大型トラックが1つ入るくらいだ。


「魔法陣がこれほど大きいとは……。これは大物ですね」

「いや、大物は困るんですけど!?」

「ランダムでも大物になる確率は低いはずなんですけどね」

「あたしの運、悪すぎじゃないですか!?」

「まあ、安心してください。そんな強いモンスターは出てきませんから」

「なんでだろう? 全然安心できないんですけど!」


 その時、魔法陣が一際強く光った。そして、段々とモンスターの姿が現れる。


 それは狼だった。大きな大きな狼だった。

 大きく強く感じられる四肢とそれに付属する大きな爪、そして凛々しさを感じられる顔に、ある凶悪な牙。

 瞳はこちらを見据えており、グルルゥ…と威嚇するように唸っている。


「どう見ても強いモンスターなんですが……」

「だ、大丈夫ですよ。たかが初心者フィールドのボスモンスターで、あっ……」

「今ボスモンスターって言いませんでした? しかもその後『言っちゃった』って感じの声出しませんでした? ねぇ?」

「キノセイデスヨ」

「じゃあなんでそんなカタコトなんですか!?」

「大丈夫です。何度でも挑戦できますんで」

「いや、チェンジしてくださいよ!」


 チェンジを要求する! ボスモンスターに何度も向かっていくなんて、あたしには無理です!


「あ、チェンジは無理ですよ」

「なんで!?」

「始めに言ってましたし、それを了承もされましたので」

「理不尽だー!」

「いや、わたくしはしっかり言いましたよ?」

「だとしてもボスモンスターをランダムに入れてる時点で、こういう事故が起きるのは想定内でしょ!?」

「いえ、運営の想定外です。」

「運営ーー!?」


 ええい、ヤケクソでやるしかないじゃん!せめて、せめて隠れる場所があれば……。


「じゃあせめてフィールドを森に変えたりとかできないんですか!?」

「それくらいなら……ちょっと運営に問い合わせてみます」

「早くしてー」


 数分後。攻撃を与えてないので、あたしはいまだに狼とにらめっこをしていた。


「許可がとれませんでした」

「ちょっとぉ!?」

「あとでチュートリアルモンスターのバグを直しておくそうです」

「ならあたしのもどうにかしてよ!?」

「お詫びの品をあとで渡すそうなので……」

「チュートリアルが突破できそうにないんですけどねぇ!?」

「大丈夫です。問題はありません」

「だからそれは問題があるやつじゃない!」


 とりあえず、なにもしてくれないなら仕方がない。どうにかして勝たなきゃ………。どうやって勝とうか?

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