59話目
《通りゃんせ》を歌っている間に、6人でパーティーを組んでいる人がいたのでナイフを急所に刺して、お帰り願った。一人だけゴニョゴニョ言っていたけど、なんでだろう?
まあ、そんなことよりもですよ。
歌うのに飽きました、はい。
だって仕方ないじゃん! 《通りゃんせ》歌ってたら誰とも会わないんだもん! なんで見つからないの?これじゃあ、ただ歌いながら歩いてるだけだよ! 暇すぎるよ!
というわけで、歌を歌うのをやめて当初の予定通りに普通に徘徊することにした。いや、どうせなら《気配遮断》を使って移動しよう、そうしよう。
《気配察知》を使えばプレイヤーのいる場所も分かるだろうし、これも使おうかなー?
あたしは《気配察知》を使うと、周りに大量のプレイヤーが隠れていることに気がついて狂喜の笑みを浮かべる。
なんだー、こんなにいっぱいいるじゃーん。アヤには迷惑かけるかもしれないけど、ちょっとあたし鬱憤が溜まってるんだよねー。
主にさっきまでオモチャが全然見つからなかったことが原因だけどねー。
あたしは笑みを浮かべたまま、声を出す。
「ねえ、遊ぼうよー?」
「ヒッ!?」
「お、おいバカ(小声)」
「むー、遊ぼうって言ってるでしょー? そっちが来ないなら、こっちからやっちゃうよー?」
あたしはそういうと、手に持っていたナイフを分身させて両手+黒い手1本で構えると、オモチャたちの隠れているところに投擲する。
それだけでオモチャがいくつか壊れて、それを見た他のオモチャがあたしを見て恐怖に顔を歪める。
あたしはそれを見て、笑いがこぼれた。
「アハハッ、アハハハハハッ!」
「に、逃げるぞー!」
「お、お……」
あたしが笑っていることが怖かったのか、オモチャが逃げようとして振り返って首を落として壊れた。あたしはそれを見て、狂喜を滲ませた声を出す。
「あーあ、勝手に壊れちゃダメだよー? あたしをもーっと楽しませてー、それから1つ残らず壊れてねー。アハハッ!」
「く、狂ってやがる!? ブフェッ!」
「なんだよ、この幼女!? サイコパスかよ!? グギャッ!」
「アハハッ! 美味しい、美味しいよー! もっとちょーだい?」
「クソッ! ロリでサイコパスだから、ロリサイコですってか! ギャア!」
「おいバカ、モ〇サイコみたいに言うんじゃねー! グハァ!」
「サイコの意味が違うだろー! ウベッ!」
あたしはナイフを目や口に向かって投擲して、オモチャたちに恐怖を与える。美味しい、本当に美味しい恐怖の感情に、あたしは更に美味しくなるように願いを込めてナイフを投擲する。
そして気づいたら周りにいたはずの大量のオモチャたちは、いつの間にか全部壊れていた。
あたしはそれを見て、首をかしげた。
「あれー? もうオモチャなくなっちゃったのー? うーん、まあまだ探せばいっぱいあるんだし、探しに行こー!」
あたしはナイフを元の状態に戻すと、えいえいおー! とナイフを持った右手を上に挙げて《気配察知》と《気配遮断》を使いながら、オモチャ探しを再開した。
流れとしては《通りゃんせ》を歌って徘徊→プレイヤーが隠れるせいでPKできない→鬱憤が溜まっていたときにプレイヤー発見→やった、PKができる!ニッコリ→笑顔が怖すぎてプレイヤーの皆さん恐怖→恐怖を大量に見て《テラーモード》へ←コレ
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