13話目
おうおうおうおう!
書きたくなったら書く!
それが俺スタイル!
……いや、時間が無さすぎて書けなかっただけなんだけどね?
これからも、少しずつ出していきまーす。
夏休み、二日目。おはようございます。
今日も今日とて、セミがミンミンとうるさく鳴いている。うん、とりあえずご飯食べよう。
今日の朝はコーンフレークだったよ。
コーンフレークと言えば、そのネタで売れた面白い芸人が居るらしい。あたしは、よく知らないけどね。テレビは基本見ないからね。
テレビ見る時間があるなら、誰かを驚かせに外に出た方が楽しいし、見たい番組は一つしかないからね、仕方ないね!
閑話休題。あたしは今、彩と電話で話している。
「それで? 結局どんな感じなの?」
『なんか、あの後からずっと掲示板で「メリーと言う名前のプレイヤーは、PKだ」とか「メリーは、犯罪者だ」とか、それ以外にも色々言われてるみたいだよ? ホントに酷いよね』
「まあ、不可抗力とは言えやっちゃったしね?PK」
『そりゃそうだけどさぁ。PKだって一つのプレイスタイルじゃない?それを、頭ごなしに否定するのは間違ってると思うわけよ、私は』
そう、あの一日目の事件の後。あたしは、掲示板でこれでもかと言うほど叩かれた。所謂炎上だ。
まあ、匿名だが多分あの子どもっぽい思考をした男の人だと思われる発言が初めにされた。
その発言内容は、「メリーと言う名前のプレイヤーのPKを見た。モンスターと戦っているプレイヤーを不意討ちで倒していた。それを注意したら、GMコールされた挙げ句こちらがゲームをできなくなってしまった」と言ったものだ。うん、嘘ではないんだよねこれが。
確かにあたしはメリーと言う名前だし、PKも不可抗力とは言えしたよ? その時の人もモンスターと戦っていたよ? しかも、何の脈絡もなかったから不意討ちと言えないこともないよ?
それに注意とはちょっと違うけど、確かに言われたよ? チート使ってるな! って。それに、こっちがだけどGMコールされたし、あの人はゲームできない状況になったよね。
「まあ、何て言うか全てが嘘ではないけど真実でもない、的なやつかな?」
『いや、どう見ても嘘一色なんだけど!?』
「それよりも、それに便乗してる人が多いことが問題じゃない?」
『私のツッコミは無視なの!? ……まあ、そうね。現場に居なかった人たちからしてみれば、言われていることが正義みたいなところあるし。それに現場に居た人が少ないこともあるでしょうしね』
「ん? それって、どういうことなの?」
『つまり、多数派は少数派よりも強いってことよ。多数派は現場に居なかった人たちで、少数派は現場に居た人たち』
「んー、多数派が強すぎて少数派が嘘を否定できない感じ?」
『そういうこと』
まあ、そういうことなんだろうね。それにしてもミンミンミンミンうるさいなぁ、セミ。
「それじゃあ、あたしはこれからゲームじゃ基本別行動の方がいいね」
『え? なんで?』
「いや、彩に迷惑かけちゃうじゃない?」
『別に迷惑じゃないんだけど? それに、このゲームに誘ったのは私だよ? 私が芽里に合わせるのが筋じゃない?』
「ううん。あたしがそうしたいからいいの。彩には普通に楽しんで欲しいし、PKはPKで楽しそうだから」
というかPKなら、恐怖の顔も見れそうじゃない?ほら、死ぬ前って色々な感情が混ざり合うけど恐怖が一番濃いじゃない?
あたしは恐怖の顔を見たくて、このゲームに来たと言っても過言じゃない訳だしいいと思うんだけど。
『んーと……あぁ、芽里の趣味ならそっちの方がいいんだね』
「そういうこと! 大丈夫だよ、何かあったら彩に連絡するから」
『そこまで言うなら、分かったわよ。その代わり悪質なプレイヤーには、ホントに気を付けてよ?』
「PKしてるから、あたしも悪質だと思うんだけどなぁ」
『そうかもしれないけど、一応ね。それじゃ、切るわね。バイバイ』
「うん、じゃあね」
そうして、通話を切ったあたしはゲームにログインした。




