108話目
しばらくリアルパートです。飛ばすなよ!?いや、マジで。後悔するからな!?あ、今日一日でリアルパートは終わらせるつもりです。
夏休み19日目。
昨日は犬鳴トンネルを攻略したんだけど、何故かアナウンスが出なかった。
氷漬けにした上でバラバラに砕いたんだから、確実に倒したとは思う。
多分バグかなにかじゃないかなって言うのが、彩たちの意見だね。
『今日は一日メンテナンスらしいし、絶対バグだと思うわ。』
「やっぱりそうなのかな?《吸血》のメンテナンスじゃないの?」
『え……?メンテナンス……必要ない……よね?』
『『『「あるでしょ!?」』』』
『えぇ……。』
依存性があるのは、どう考えても駄目じゃないかな!?あたしには世古太君が分からないよ!?
ちなみに彩の言う通りで、MSOは今日一日メンテナンスをするらしい。メンテナンス内容は秘密らしいけど、緊急メンテだって彩は言ってた。ついでになんかお詫びで配布されるかもとも言ってた。というかスキル創造券のバグは直ぐに直してたのに、一日も使って何を直すんだろ?
そんなことを考えつつ、あたしは『ほんとにあった!秘境の食材』の録画を流しながら、昨日のメンバーでグループ通話をしている。あ、出た「おかわりいただけるだろうか……。」!
「それにしてもゲームがないと、録画のストックがどんどん無くなっていくね……。」
『お前はそれでいいかもしれねえけど、俺は暇だぞ。録画とかないし。』
「確かにヒマだけどねー。」
『なにか……ないの……?』
『というわけで今から遊園地に行くわよ!』
「今から?」
壁の時計を見ると今は8時前だ。去年の夏に近所の遊園地が潰れたから、近場に遊園地なんてないはずなんだけど……?
『隣の県に今年新しい遊園地がオープンしたのよ!そこに行くわよ!』
「え、待って!?本当に今から!?県外だよ!?どう考えても今から行っても……。」
と言っている途中で、リビングのドアが勢いよく開かれる。
「任せなさい、芽里!」
「お母さん!?どこ行ってたの!?」
「走って朝市に行ってたわ!」
『芽里のとこのお母さん、アグレッシブだなぁ……。』
『ここら辺の朝市って、たしか県外よね?』
朝市って……えぇ……。
いや、それより任せなさいってどういうことなんだろ?
そう思っていると、お母さんが無い胸を張って言った。
「お母さんが送ってあげるわ、3時間で!」
「いや、県外だよ!?どう考えても、それは無理じゃないかな!?」
『芽里のお母さんならやれるわね。道を知らないからまだ掛かってる方よ。』
「それ交通ルール守ってるよね!?大丈夫だよね、安全運転だよ!?安全運転!」
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あたしたちは今「クリーンランド」と呼ばれる遊園地に来ている。
ここまで掛かった時間は3時間弱。お母さんが言った時間内で、正直驚いた。3時間で県外まで来れるとは……。
「オロロロロッ……。」
「香里が今日も吐いてるんだけど……。」
「香里!?大丈夫か!?」
「嘔吐キャラに転身したのかしら?今頃?」
「吐きたくて……吐いてる……わけじゃ……ないと思う……よ?」
最近有料になったビニール袋に吐いている香里の背中を擦る大樹。やはりバカップル……いや、これは普通の親切だよね。
ちなみに香里が吐いている理由は、お母さんの運転が荒かったからかな。
交通ルール守ってたよね……?一時停止とかアンカー出してるのは分かったんだけど……速度アウトじゃないかな……。
「大丈夫よ、芽里!ギリギリセーフだから!」
「サムズアップしながら言われても安心できないよ!?というか安全運転って言ったよね、あたし!」
「安心して全力で運転していいよの略よね!」
「「「そんなわけあるかぁ!?」」」
「まだ交通ルール守ってるだけ安全よ?」
「なんで彩はそっちサイドなの!?」
「オロロロロッ……。」
開始早々に疲れたあたしたちは、一斉に溜め息を吐いた。
芽里のお母さん何してんの……?
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名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!
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