97話目
灼眼○シャナを見ていたら書くのが遅れる。
少し進むと、入り口の塞がれたトンネルを見つけた。
四角いコンクリートの塊をいくつも重ねて塞がれたそこは、ところどころに苔が生えていてボロボロになっている。
しかも上の方が少し開いていて、塞いでいる意味が薄かった。
「なに、ここ?」
「トンネルー。」
「シイ姉さん、それは分かっています。」
「「シイ姉、それくらい分かってるからな?」」
「みんなせめてなにか意見を出してよね!」
「うん、シチちゃんも意見出そうね?」
怪しげなトンネルの前でアホみたいな会話を繰り広げるあたしたち。
あーでもない、こーでもないと相談しながら周りでリポップしたモンスターを倒して経験値に……って、ちょっと!?
よく考えたら生態系云々ってゲームだから関係なかったの!?普通にリポップしてきたんだけど!?いや、たしかに面白そうだからって理由で探索しはじめたけど、元々は経験値のために狩りに来てたんだよね!?それならわざわざこんなトンネル入る必要ないよね!?ね!?
それを遠回しにシイちゃんたちに告げると、全員―と言ってもシイちゃんとシチちゃんは分かりにくいけど―「えー?」という不満そうな顔をした。いや、実際に言ってはないんだけど雰囲気からそういうの読み取れたからね?
まあ、話し合いの結果バリケードに触ってみてなにもなければ帰って第2の街を全員で歩き回るってことでオチがついた。うん、シイちゃんが《人化》で一緒に歩けるようになったからね!
ちなみに《人化》したシイちゃんはなぜか緑色のワンピース姿だったんだけど、なんで服も一緒だったんだろう?見た目は完全に眠たげな目をした人なんだけど、シチちゃんみたいな人形なのか表情がまったく動かなかった。あと背は負けたよ……。
見た目だけなら一番のお姉さんだね!
中身伴ってないけど!伴ってないけど!多分大事なことなので二回言いました!
みんなでショッピングでもしようかなって話になったからちょうどよくはあったけど、お金がないからショッピングする場合はちょっと待ってほしいかな。
「うん、その時は待ってるねー?」
「はい、シイ姉さんと一緒に舞ってます!」
「「待ってシキ姉!そのイントネーションは間違ってるから!」」
「その場合シシお兄ちゃんがエスコートしてくれるよね!」
「話が変な方向に向かってるから、もう触るよ?」
「「総大将も無視しないで止めてくれよ!?」」と叫んでいるうちの紅一点?
いや、男だから紅一点とは言えないだろうけど。
まあとりあえずそんな感じなシシ君は置いといて、あたしはバリケードに近づくとその一つにそっと触ってみる。
するとあたしが触れた物だけでなくすべてのバリケードが消え、トンネルの中に入れるようになってバリケードの代わりに1つの看板が立っており、その周りには紐とその紐に繋がれた缶があった。
『この先日本国憲法通用せず。故に白のセダンは迂回すること。』
うん、ツッコミどころが満載すぎるけどとりあえず元ネタは分かったかな。
多分これ『犬鳴村伝説』だね。
なんで現実で近所の都市伝説に関わらなくちゃいけないのかって愚痴は置いといて。
曰く、トンネルの前に「白のセダンは迂回してください」という看板が立てられている。
曰く、日本の行政記録や地図から完全に抹消されている。
曰く、村の入り口に「この先、日本国憲法は適用しません」という看板がある。
曰く、江戸時代以前より、激しい差別を受けてきたため、村人は外部との交流を一切拒み、自給自足の生活をしている。
曰く、旧道の犬鳴トンネルには柵があり、乗り越えたところに紐と缶の仕掛けが施されていて、引っ掛かると大きな音が鳴り、斧を持った村人が駆けつける。
その他諸々あるけどそれらは全て嘘だって言われてるよ。
でここからがツッコミなんだけど……。
まず看板の文面!なんで一緒にしたの!
これじゃあ「一見様お断り」みたいじゃん!あれって最初は誰でも一見様じゃないか!って思うやつじゃん!いや、そこはどうでもよくて!
大体この世界日本国憲法機能してないじゃん!?あたし日本国憲法があったら大量虐殺で凶悪犯扱いなんだけど!
せめてこの世界の憲法に書き換えてよ!
あと白のセダンの言い回しはそのままだと、「日本国憲法が通用しないところには白のセダンは入れられない」って言ってるから!意味分かんないんだけど!?
大体それはバリケードの前に置いとかなきゃいけないやつじゃん!なんでバリケード撤去したあとで出てくるの!
次に紐と缶の仕掛けだけど、これもバリケード撤去したら意味ないんだけど!?だって見えるもん!
侵入を知らせるトラップ的な役割だったのに、見えてちゃ意味ないよ!
心の中でツッコミを終えやっぱり肩で息をすると、とりあえず最初の予定通り中に入るかをみんなに聞こうと振り返ろうとして……。
シキちゃんが紐を指で弾いたのを見て動きを止めた。
「えーっと、シキちゃん?」
「?なんですか?」
「なんでそこの紐を触ったの……?」
「じゃんけんで負けたからです!(ドヤッ)」
他の子たちを見ると、全員あたしから目をそらして上手く吹けない口笛を吹いていた。
とりあえずみんなはあとでお仕置きとして、今は……。
あたしはトンネルの中から聞こえてくる足音を耳にすると、シキちゃんの首根っこを掴み反転。
そのままシイちゃんたちに「逃げるよ!」と言って、走った。
もうしばらく都市伝説はいらないんだよー!まだこの子たちに都市伝説の相手は早いってばー!
メリーが住んでいるところ=作者の住んでるところ
理由?だってそっちの方が楽だもん。
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名前は自信だけはある白豚、そのまんまだな!
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