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涙の果てへ……
そうして俺たちの長い長い戦いは幕を閉じた。そして、それと同時にユキを取り戻すという新たな戦いが始まる。
カミヤはその成績の優秀さから特別採用が決まり、俺たちはめでたく入社試験を突破した。
互いに協力し合い、よきライバルとして成長を続ける日々。
時々ユキの声が聞こえた気がして、見守られているような気がした。だからこそ、上手くいかない時でも情けない姿を見せてはダメだと気合を入れ直すことができたのだと思う。
そして、二十年の月日が流れた。
「いよいよだな、カミヤ」
「まあ、上手くいくかはわかんねえし、成功してもこれがユキの手がかりになるかどうかは定かじゃないな」
「そう言うな。夢の中でオンラインゲームだなんて、今までの科学力なら到底不可能とされていたことだ。それを電磁波の応用で可能にするだなんて、本当にお前には驚かされるよ」
「そうかい。それじゃあ、もっとましなコードネームをくれてもよかったんじゃねえか? 何がジャスティスだ。恥ずかしいったらねえぜ!」
「お前にはこのゲームの参加者に紛れて秩序を保ってほしいんだ。だからこそ正義の名を与えた」
「はいはい。やればいいんだろ、社長」
「ああ、よろしく頼む」
俺はこの日、一大プロジェクトを開始させた。




