どうにか平穏に終わったのだった
そんなこんなでうっかり旧校舎ゴーレムを起動させてしまった私は、先生に散々怒られることとなりました。
そしてその青い石も没収されかかったのですが、レオンの口添えで何とかなったりした。
ただ結局のところあの巨大なゴーレムを起動させる石にしか過ぎないようだったのは置いておいて。
「これ、もしかして何の関係もないの? 本当に」
「だから言っただろう“玩具”だって」
「聞いたけれど、あれの何処が玩具なのよ」
「戦うとレベルアップする玩具だ。良かったなベル、レベルアップできて」
いい笑顔でレオンが言いやがったのを見て私は、全部こいつの策略だったのかと恨めしく思っているとそこで、
「でもベルがあんな方法を思いつくとは思わなかったな」
「あんな方法?」
「ほら、歩く時に文字を起動させていく方法だ。もともとあの魔法陣を起動させるだけでもとても魔力を使うので、あんなふうに常人が歩く度に文字を浮かび上がらせるなんて出来ないんだ。DAKARA1ヵ所に魔法陣を生み出して、そこにとどまって文字を選択していくことになる」
「なるほど」
「でもベルの場合は魔力が強いからその必要はない。よく考えたなとは思った」
「えへへ、凄いでしょう?」
私はほんの少し調子に乗っていってみると、レオンにカードの束で額をペチッとされてしまう。
何でと私が思っていると、そこでレオンが、
「だったら俺のサポート無しでやれるようになれ」
「うう、わかったわよ」
「よし、いい子だ」
そう言って私の頭をレオンはなでてくれる。
なでぽ、という言葉が有るが、こうされるとどうもその気持がわかってしまいそうになる。
そこでランディやウィルが近づいてきて、おめでとー、と手を叩いてくれた。
頑張って倒したので褒めてくれたらしい。
結局はゴーレムを起動させて倒しただけというよく分からない展開。
そして私が強くなった以外ほぼ収穫なし。
本当にどうしようと私は思いつつ、そういえばユーグはどうしてそれを知っていたのかなと思い当たりつつも、
「さてと、とりあえずはお昼を食べに行こう! まだお昼休みあるよね!」
と時間を見た私はあまりにも時間が少なくて私は走りだす。
他の皆も一緒だ。
そんなこんなで、まだまだ何にも近づけている私だけれどそこで、
「見つけたは、悪役令嬢ベルネット!」
「遅いよマリア」
ゴーレムは既にどうにかした後だというのに、今頃やってきたマリア。
それにマリアは、
「ヒーローは遅れてくる物よ! さっき石の巨人みたいなものが遠くで見えたわ! あれは……」
「全部終わった後です」
「え?」
「全部終わりました」
それにマリアは沈黙したけれどすぐに渡しに向かって微笑み、
「よし、戦いましょう、悪役令嬢ベルネット!」
「……私はお腹が空いたので、それが終わってからで」
「いいわ、私もお腹が空いていたからね!」
といったことで見逃してもらった私は、昼休み中は食事で潰れ、その後は授業となりマリアも久しぶりに授業を受けていた。
放課後は、私にまたも挑戦状を叩きつけてきたりしたが、その後すぐに、沢山の男達に追い回されてその場から消えていった。
そんな感じで私の学園生活の始りは怒涛のごとく過ぎていく。
それこそ世界の秘密なんて探れないくらいに。
けれど、偶然でもあるけれど、その秘密の欠片は少しずつ私の周囲に集まっていたのだった。
(第一部完)
魔法学園にやってきた主人公の始まりの話、といった体裁でとりあえずは一区切りを。
続きは……様子を見てその内書くかどうか決めます。
ここで一つの話にもなりますのでとりあえず完結かな……。
ここまで読んで頂きありがとうございました。




