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ランチを食べながら

 お昼休みがやってきた。

 だがベルの鳴ったすぐ後の今は、まだ食堂もこのカフェも空いている。

 そこで店員さんがランチのメニューを看板に出し始めた。


「皆、今日はここで食事を取らない?」


 私が提案すると、皆が賛成! と手を上げる。

 なので店員さんにランチメニューの紙を貰ってくる。

 ランチは三種類に分かれているようだ。


 一つ、500エーン。

 ……エーンてなんだ、エーンって、円じゃないのかと思いつつも、ワンコインでお得といった様な突っ込みたい気持ちにさせられる煽り文句を考えては駄目だと思いながら私は、財布を取り出す。

 丁度、500エーン銅貨がある。

 

 このランチにはドリンクもセットでついてきて、このお値段らしい。

 書かれているメニューはといえば、


「Aランチ:目玉焼きハンバーグ、アルキ人参のソテー、モコットジャガイモ、フラワーゼリーとドリンク+焼き立てパン、Bランチ:ミミホ川魚のソテー、アルキ人参のソテー、モコットジャガイモ、フラワーゼリーとドリンク+焼き立てパン、Cランチ:鶏肉のソテー、アルキ人参のソテー、モコットジャガイモ、フラワーゼリーとドリンク+焼き立てパン……私、Aランチが良いな!」

「私もAランチかな」

「僕もAランチ!」


 ランディとウィルも、Aランチであるらしい。

 やはり目玉焼きハンバーグは正義! なのだろう。

 かく言う私も大好きだ。


 そこでレオンだけはメニューをじっと眺めて、


「俺はBランチかな。確か今の時期はその魚が美味しかったはず」

「あ、そうなんだ……今度食べてみよう。じゃあドリンクは何にする? コーロ、レンジオのジュース、ミドリ茶、トンミとモカミールのお茶があるみたい。……私、コーロにしようかな」


 ランディとウィルはレンジオのジュース、レオンはトンミとモカミールのお茶を頼むようだった。

 ただ発音も含めて何処かで聞いた事があるよーなと思った通り、ランチを買いに行くと、黒い炭酸水が私の場合出てきた。

 これはあれですね、この原液?は世界で三人だかしか知らないというあの有名な飲み物!


 だが口に含んでみると、甘酸っぱい爽やかな飲み物で、予想していたものとは全く違っていたが。

 さて、そんなこんなでお昼を楽しんでいた私達だけれど、そこでレオンが切り出した。


「それで、明日はダンジョンに潜る事になる。ベルの能力を少しでも上げるのと、戦闘に慣れさせるために。そちらの二人はくるか、来ないか?」

「私はダンジョンには慣れていますので、メイドとして、お友達のベルの手助けをします。ウィルもいいわね?」

「うう、明日はゆっくり部屋でごろごろしていようと思ったのに……分かりました」


 どうやらウィルも来てくれるらしい。

 ダンジョンに慣れている二人が一緒なのは心強い。

 レオンと二人きりはきつすぎるから、と私が心の中で安堵しつつそこで私は気づいた。

 ダンジョンといっても、


「レオン、こんな町中にダンジョンてあるの? この学園に来るまで住宅街やら繁華街やらが結構広がっていた気がするのだけれど」

「ああ、この学園内に、ダンジョンがあるからな。その中で一番“易しい”物にしようと思う」

「よかった~、それで何か装備とかそういったものって必要?」

「水と食料と、後はロープにタオルに……」

「……後で書きだすから、その時教えて」

「そうか、それで明日の朝、ベルの寮の前に7:00に集合だ。それから食事をして、そのまま直行だ」

「分かったわ。皆もそれでいいかな・」

「「はい」」


 ランディとウィルが仲良く返事をする。

 この二人幼馴染というだけあって中が良いなと私が思っているとそこで、


「それでベル、さっきエリスに貰った石を見せてくれないか?」

「いいけれど……何かあるの?」

「見ないと分からない」


 との事で石を渡す。

 レオンはそれを近づいたり、放したり、光にかざしたり、魔法で何かをやったりして……深々と嘆息した。


「多分、あまり関係ないと思う」

「そうなの?」

「ああ……多分。でも何で今頃出てきたのかが気になるから、ベルが預かっておいてくれ」

「う、うん……これって何なの?」


 そこで私が聞くとレオンは少し黙ってから、


「玩具、かな」

「玩具?」


 あまり危険が無さそうだし、玩具って……と私は思って、私はその石をレオンに返してもらったのだった。


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