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「龍治!!起きなさい!!学校よ!!」

龍治の頭に母のうるさい声が鳴り響く。

「もう、起きてるわ!!」

半開きの瞼が重い。

龍治は入学式と言うことをしっかり忘れて家の階段を降りた。

「今日お母さん遅れるから御飯食べときや」

龍治の母は女で一つで龍治を育てているため仕事がいつも厳しかった。

「知ってる」

龍治はテーブルの上に置いてある千円をくしゃくしゃにしてポケットに入れた。母がなんとなくカレンダーを見た、次の瞬間龍治が母に蹴飛ばされて家に出たのは言うまでもない。

私立武法高等学校の門を龍治が通ったのは、入学式が始まって30分の事だった。

「一学年、退場。」

音楽がなったちょうどの時に龍治が体育館に着いた。

「すいません。道で歩いているとおばあさんが倒れていたので病院まで運んでいました。」

この軽々と嘘を口走った。先生は呆れたように列の最後尾に並ぶよう指示した。体育館を出ると、恐持てのヤンキーがこちらにガンを飛ばしてきた。

一年のクラスは全部で5クラスあり、定員30人だった俺は4組だった。教室には知り合いは一人しかいなかった。

「よぉー!!早速遅刻したんやー!!」こいつだ。

「別にいいだろ」

龍治は呆れたように言ったここは言えば頭の悪い高校だった。

「ほんとに龍治は昔と変わらないなぁ」

「お前もな、健志」

どうやら龍治にしゃべりかけたのは健志と言うらしい

5分ほど健志と喋っているとハゲたおっさんがあらわれた。

「えーっと、ここの担任になった尾崎です。」

どうやら尾崎の話しを聞いているのは数人しかいなかった。

「はーいさっそく出席取ります!!」

誰も聞いてくれないので、声を張り上げた。

「青野ゆうた」

「はい」

………………

「神田龍治」

「………」

「桐島健志」

「はーい元気でーす!!」………………

「南幸太郎」

「………………」

「ん??南はきてないんか??」

尾崎がキョロキョロして南を探した。尾崎が南を飛ばそうとした時。教室のドアが開いた。

「どうやらお前よりもタチの悪い奴だぜ」

健志は龍治にしゃべりかけた。

龍治は鼻で笑った。

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