詩「白くあろうとして」
掲載日:2026/11/07
明日えがくキャンバスの下地は
君が一番はじめに思う色じゃない
意地の悪いところ見せないように
白くあろうとしたけれど
わたしはカラス
誰もが思い描く一番平凡なカラス
悪がしこい哀しい声で早朝の境界線を引く
君がどこかで眠る今日のはじまりを伝えるために
永遠に続けられないことはいつか止まる
そんな法則 こっちには関係ないですよ
苦いコーヒーが飲めるようになってからは
もはや中毒 頭のいい笑顔はカモのはじまり
助けを求めるわたしはなにもの
誰もが描かないグレーなカラス
祈りもねたみもあきらめもすべて続かない寄せ集め
だから光を掴みたいとつぶやくのです
数億年の一瞬の粒となって
渡り鳥になれないあなたなら
わたしの残した色に自分自身を見つけてくれると信じて




