表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/34

12話

「今日、隼と買い物行ってくるね」


詩乃ちゃんから届いたメッセージに、

僕は「了解〜」とだけ返した。


特別な内容じゃない。

何気ない予定のひとつ。


だけどその一文が、

今日一日をやけに長く感じさせた。



夏休みの午後、

誰とも約束がない日は、やけに時間がゆっくり流れる。


家の中は冷房が効いてるけど、

気持ちは少しだけ重たくて、

僕はスマホを放り投げてベッドに転がった。


天井を見上げる。


蝉の声がどこか遠くで響いている。

じりじりと、まるで心の奥を焦がしてくるような音だった。



午後の暑さを避けるように、夕方近くに外へ出た。


コンビニのアイスを買って、

近所の公園のベンチに腰を下ろす。


目の前では小さな子どもたちが水鉄砲を打ち合って笑っていた。


その笑い声が、やけに遠く感じた。


「……俺、何してんだろ」


思わず、ひとりごとがこぼれた。


スマホには、誰からの通知も来ていなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ