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ep.2-28 紹介状

おばちゃんが

紹介状を用意してくれている間に

おじさんに

飴を作るときの注意点と

できれば飴に色付けをした方が

見た目が良くなることを伝えた


「(おばちゃん)

 はい

 これが紹介状。

 店を左に出て最初の角を左に曲がって

 200mぐらい進んだところに

 工房があって

 そこの主は

 ランドルフという男なんだけど

 この手紙を渡して

 「キーラにここを紹介された」と伝えれば

 仕事を受けてもらえると思うわよ。」

「(おじさん)

 あいつに頼むのか?

 少々大変だと思うが・・・」

「(マティア)

 大丈夫です

 これ以上迷惑を掛けられないので

 自力でなんとかできるようにします。

 ありがとうございました。

 また来ますので

 宜しくお願いします。

 旦那さんのお名前も

 伺ってもいいですか?」

「(おじさん)

 俺の名前は

 バートだ。

 また来てくれ。」


2人に見送ってもらって

店を後にした


ランドルフという男が

どういう男なのか

色々と考えを巡らせながら歩いた


あそこかな


そこそこ大きい工房が見えてきた

隣の店には人がいるのに

あそこは

表の扉が開いているでもなく

なんか静かだなぁ


表の扉をノックしたけど反応が無い


今度は大声で


「(マティア)

 すみませーん!

 ランドルフさーん!」


うっ

周りからの視線が痛い

なのに反応が無い

少しイラッとするなぁ


はーっ


しょうがないか


「(マティア)『デュオ(二重)パーセプション(知覚)ブースト(強化)』」


呼吸音で中に何人かいるのは

わかるんだけど

いびきを掻いてるのもいるな

ほぼほぼ動きが無いっぽい


はーっ


あんまりやりたくないけど


一応

扉は内開きだな

周りを見渡して

工房の外に置いてあった

頭が金属でできた

大槌(おおつち)を見つけた


仕方がないか


「(マティア)『デュオ(二重)パワフル(出力)ブースト(強化)』」


思いっきり扉を打った


ドーンッ


大きな音をたてたけど

扉は開かなかった


「(マティア)『トリオ(三重)パワフル(出力)ブースト(強化)』」


中から工房主と思われるおじさんが出てきた


「(ランドルフ)

 待て待て!

 扉が壊れるだろ!

 何の用だ?

 というか

 誰だお前?

 借金取りか?」

「(マティア)

 初めまして

 アルベから来た

 料理人の『マティア』といいます。

 キーラさんからここを紹介されてきました。

 あなたがランドルフさんですか?」

「(ランドルフ)

 そうだが

 いきなり他人の家を

 突き破ろうとするなんて

 碌なことしねえな。」

「(マティア)

 キーラさんとの会話から

 こうした方がいいと判断しました。」

「(ランドルフ)

 それで

 何するかわからない

 怖いお兄ちゃん

 何の用だ?」

「(マティア)

 キーラさんからこの手紙を

 あなたに渡してくれと言われました。」


ランドルフさんが

手紙を受け取って中身を確認した


「(ランドルフ)

 お前さん

 あのおっかねえババアに

 相当気に入れられてるんだな。」

「(マティア)

 あのおばさん

 おっかないんですか?」

「(ランドルフ)

 あいつは

 この町の商工組合の副組合長だぞ。

 この町の経済を握っていると言っても過言じゃない。」

「(マティア)

 へぇ〜

 そうなんですね。

 そんな風には見えなかったんだけどなぁ〜。」

「(ランドルフ)

 お前そんな風に言ってるけど

 そうは思ってないだろ。

 顔がニヤケすぎだ。

 それよりも

 あのババア

 俺のことなんて言ってた?」

「(マティア)

 う〜ん

 特には言ってなかったなぁ。

 ただ

 話の内容を自分なりに解釈すると

 ランドルフさんは

 嫌われ者なのかと思いました。」

「(ランドルフ)

 お前そんな事を笑顔でしれっと言うな。

 まあ

 間違ってはいないから

 言い返せないけどな。」

「(マティア)物は試しで理由を聞いてもいいですか?」

「(ランドルフ)

 理由は至って単純だ。

 組合の決定に何でもかんでも歯向かっているからだ。

 それと

 俺の作る服が

 気に食わないからだろう。」

「(マティア)

 キーラさんが

 僕にあなたの事を

 紹介した理由はわかりますか?」

「(ランドルフ)お前は手紙の中身を読んだか?」

「(マティア)

 いえ。

 そこまでバカな事はいくら何でもしませんよ。」

「(ランドルフ)なら読んでみろ。」


渡された紹介状を読んでみた


「(マティア)

 そういう事ですか。

 僕は

 いつになったら肩の荷を

 卸すことができるんですかね。」

「(ランドルフ)

 お前さんは

 いつも厄介ごとに巻き込まれていそうだな。

 そういう星回りだと

 諦めるしかないだろうな。

 あいつはお前さんのことを

 未来を切り拓いていく存在であると思っているんだろうな。

 どうしたらあのババアに

 即信頼してもらえたんだ?」

「(マティア)

 お祭りに出せそうな

 料理のレシピを提供しただけですよ。」

「(ランドルフ)

 なるほどな。

 目新しくて衝撃を与えるような物を

 お前が作ったわけか。」

「(マティア)

 どうでしょうかね。

 それよりも仕事を受けてくださいますか?」

「(ランドルフ)

 ああ

 受けてやる。

 ただ本当の依頼人は別に居るようだが

 すぐにでも連れて来れるか?」

「(マティア)

 探してみますので

 少し時間をください。

 時間は指定できないですがまた来ます。」

「(ランドルフ)

 ああ

 うちの連中を起こして

 お前さんを待ってる間に準備しておくよ。」


取り敢えず

艦隊まで戻るか

エドワードさんの方はどうなっているかな

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