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ep.2-16 不安材料

先にグレイ提督に俺のことを

ワルターさんに話した通りに話して

それ以外のことも色々と伝えた

話がちょうど終わったぐらいで

ノック音がして

エリスとレベッカが提督室に

眠たそうに入ってきた


「(マティア)

 2人とも寝ているところ悪いな。

 ちょっと先に話しておかなきゃならない事があった。」

「(エリス)事?」

「(マティア)

 ああ。

 暴れ姫のテントから帰ってくる途中で

 王国王室直属の諜報員から接触があった。」

「(グレイ)何て言ってきたんだ?」

「(マティア)

 『聞きたい事がある』

 と。

 明日また接触すると言われたのですが

 あっちこっちと動き回るのが面倒なので

 勝手で申し訳ないのですが

 暴れ姫達を誘って夜食会をするから

 お前も来いと言っておきました。」

「(グレイ)

 それは構わない。

 ある程度危険でも

 不安材料は徹底的に除いておいた方がいい。

 それに

 エドワードさんから

 君が美味しい料理を

 作ってくれると聞いているから

 楽しみにしている。

 昼間のあの茶菓子も良かった。」

「(マティア)

 褒めて頂きありがとうございます。

 エリスちょっと聞きたい事がある。」

「(エリス)どうした?」

「(マティア)

 さっき言ってた

 王都に常駐しているもう1人は誰だ?」

「(エリス)

 王室直属の諜報機関の奴で

 昔

 戦場で苦楽を共にした奴だ。」

「(マティア)そいつはどんな奴だ?」

「(エリス)

 ああ。

 ある特徴があって・・・」

「(マティア)目の虹彩が黄色い?」

「(エリス)

 まさかあいつがいるのか?」

「(マティア)

 俺は直接はわからないが

 その様子だと可能性は高そうだな。」

「(エリス)

 もしそうなら

 かなりマズイ状況だ。

 そいつは国内の反乱鎮圧専門の奴だ。

 間違いなくこの町に何か問題がある事が確定する。」

「(マティア)

 あいつは

 どれくらいの能力を持ってる?」

「(エリス)

 体術や剣術は俺と同等ぐらいだが

 魔法は人間の中でも上位だろうな。

 実際に上位の三重を使っているのを

 戦場で直接見た事がある。」

「(マティア)立場的にはどういう立ち位置なんだ?」

「(エリス)

 王室諜報部のNo.3で

 王国の西半分の連中を取り仕切っていて

 実務は部下に丸投げして

 ほぼ単独行動している。

 さらにかなりの裁量と権限を

 王から直接認められている程の奴だ。」

「(マティア)

 なかなかの大物だな。

 最悪

 戦闘になった時に

 お前たちだけで対処できるか?」

「(エリス)

 俺とレベッカ2人だけでは

 正直厳しいと思う。

 良くて相打ちだな。」

「(エドワード)マティア君はどう考えていますか?」

「(マティア)

 身分を明かしてまで

 接触してきたことを考慮すると

 多分ですが

 お互いに協力関係を築くか

 こっちに面倒くさいことを全振りしておいて

 問題を治めたいと思っている筈でしょう。

 あまり考えてはいませんが

 最悪を想定するなら

 少しでも手を出せば

 お前らの命は無い

 というところでしょうね。」

「(グレイ)

 なかなかの大物だ。

 諜報員が

 他国の人間相手に

 顔を割る前提で近づいてきたのは

 何か意図があるのは間違いない。

 何かしら極端な対応を求められるだろう。」

「(エドワード)

 そうですね。

 マティア君は

 今からもう最悪を想定した行動に移して

 いいのではないのですか?」

「(マティア)

 不安材料であるのは

 間違いないと思いますが

 なんとなく描いてある

 青写真はまだ掠れてはいません。

 エドワードさんの言う通りに

 動いてもいいのですが

 可能な限り収穫できるものは

 手に入れたいので

 明日

 本人と直接話してから考えたいと思います。」

「(エドワード)

 そうですか。

 では明日は予定通りの行動でいいのですね?」

「(マティア)はい。」

「(グレイ)

 そうか。

 じゃあ今日はこれで大丈夫そうだな。

 それじゃあ

 明日からも頑張るとするか。」

「(マティア)

 はい。

 僕は

 明日の食事会の仕込みをしてから寝ます。

 グレイさん

 料理人をお借りすることはできますか?」

「(グレイ)

 本人たちが

 やりたければでいいかな?」

「(マティア)かまいません。」


提督室を出て

グレイ提督が自ら厨房に案内してくれた

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