表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/135

ep.2-6 決起集会

これで運ぶものは最後だな


「レベッカ。

 お前は

 スープを注ぐカップとレードルを運んでくれ。

 エリス。

 お前は俺と大鍋を

 村長の家のダイニングにあったカートに

 2人で運ぶぞ。」

「「了解。」」


再び村長の家に向かった

カリアはみんなの

席順を考えて用意してくれていた

エリスとレベッカと

エドワードさんとカリアのメイドになった女エルフに

料理の配膳を任せた

その間に

私はサンドイッチの食べ方を教えた


「この料理なんですけど

 そのまま

 手掴みで食べてください。

 スープは暑いのでスプーンを使ってください。」


ダイニングテーブルの

上座の右側にワルターさんと左側に暴れ姫が横並び

ワルターさん達から見て右側にはその従者たち

左側にはカリアと

その列席にはエリス達

BLTサンドとコーンポタージュの配膳が終わったのを確認して

私はワルターさんと暴れ姫から一番遠い対面に着席した


誰が音頭を取るかわからないので

少しの間リビングは静寂に包まれた

場慣れしているワルターさんが気を使って

口火を切ってくれた


「みんな

 昨日今日と大変だったな。

 お疲れ様。

 昨日までは敵同士だったが

 これから俺たちは同じ釜の飯を食う同志になる。

 今すぐにわだかまりが解けるわけがないのは

 重々承知している。

 だが私たちが抱えている問題は共通している。

 それは命だ。

 私たちはメリンドに無事に帰ること。

 アテラ殿はその命を賭して私達の命を。

 エリス達はこの苦難を乗り越えた先に

 まだどうなるかわからないが

 嵐の中への船出となるだろう。

 だがここにいる仲間の顔を忘れないでほしい。

 この苦難が終わるころには

 私を含めて何人か死んでしまうかもしれない。

 生き残った者は

 死んでしまった者の意志を

 後世に引き継いでほしい。

 みんな死力を尽くそう。

 ここで成功を収めれば

 お互いに得るものがあるだろう。

 そうすれば必ず胸を張って

 未来へと歩き出せるはずだ。

 これからの未来に・・・


 『乾杯!!』」


「「「「「「「「「 乾杯!!!! 」」」」」」」」


まさかのコーンポタージュで乾杯とは

こんな粋なこと元の世界の

俺の周りでは

ありそうで一度もなかったな


そんなことよりも

ワルターさん良いリーダーシップだなぁ

元の世界の

おバカ

腰が引けてる

自分から動けない

が三拍子揃ったような

政治家とか議員とは

段違いだな


ワルターさんが

料理を作った

私とエリスとレベッカに


「3人とも調理ありがとう。

 頂きます。」

「どうぞお召し上がり下さい。」


ワルターさんがお礼を言ってくれたが

その前に

ワルターさん

暴れ姫

エドワードさん

エルフのメイドと

私を除いて

みんな既に

サンドイッチとコーンポタージュに

がっついていた。


やっぱりかという感じだが

早速アンドリューさんが


「かーっ。

 この野菜とベーコンを挟んだパンも

 このトロみの強いスープも甘くてうまいな。」

「よかったら

 食材を挟んだパンもスープも

 おかわりはまだあるので

 必要でしたら言ってください。」


ここでワルターさんが


「マティア君

 良かったら

 料理屋を出したりすることを

 考えたりしないか?」

「うーん。

 さすがに

 いつも料理を作るだけの生活だと

 疲れてしまうと思うので

 丁重にお断りしておきます。

 エドワードさんと

 メイドさん

 おかわりのサンドイッチを

 持ってきますので

 戻ってきたら

 あとは私が面倒を見ますので

 どうぞ召し上がってください。」

「では

 お言葉に甘えさせてもらいますか。」

「ええ。

 そうさせていただきます。」


村長の家を出て

家に戻り

冷蔵庫に入れておいた

作り置きを持って

再び村長の家に向かった

村長の家に戻ってきたころには

既におかわり待ちの者が

何人かいた


帰ってきた途端に

口をもごもごさせながら

アンドリューさんが


「マティア君

 おかわりをくれ!」

「はい。

 それよりも

 胃がビックリしちゃうから

 もう少しゆっくり食べたほうがいいですよ。」

「平気平気。

 うますぎて何とも思わん。

 それに

 伝令でここから離れたら

 当分の間

 君の料理を食べられないだろ?」


新しく持ってきたサンドイッチを配ると

見たことが無かったのだろう

アンドリューさんが早速聞いてきた


「この間に挟んである黄色と緑色の具は何だ?」

「その黄色のは

 卵を加工したもので

 緑色のは

 きゅうりのピクルスです。」

「それじゃあ早速。

 いただきまーす。」


いの一番に

おかわりのサンドイッチを口に運んだ

アンドリューさんが


「うめーっ。

 何だこの具は

 こんな味のする卵食べたことが無い。

 このピクルスもアクセントになってて

 食がすすむ。」


がっついていた面々は

初めて見る食べ物がどんなものか知ろうと

アンドリューさんに視線を集めていて

大声のアンドリューさんの解説を注視していたが

その横で

がっついていなかった面々は

行儀よく黙々と食べ続けていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ