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ep. After the interview four weeks after the first day

カリアが

扉に耳をあてて

こちらを探っていたのであろうか

エヘヘと誤魔化しながら

入ってきた


「カリアよ。

 彼をアイネの隣の家に案内してあげなさい。

 必要なものは

 明日揃えてもらって

 今日は

 そこで休んでもらいなさい。」

「はーい。

 アイネおばちゃんには

 面倒見てあげてって言っておけばいい?」

「そうじゃな。

 頼んだぞ。

 それから

 マティア君

 これからの詳しい話は

 明日また息子がいるときに一緒にしよう。」

「わかりました。

 これからよろしくお願いします。

 本日はお忙しい中

 お時間を割いてくださりありがとうございました。

 最後に村長のお名前を伺ってもよろしいですか?」

「わしの名は

 トリゴーラ=エクセリオンじゃ

 『トリゴーラ』もしくは『村長』

 で構わんよ。

 これからよろしく頼むぞ

 マティアよ。」

「はい。

 失礼します。

 村長。」


私は一礼して

カリアと一緒に家を出た

荷物をまとめて

アイネの家の方向に歩き出した

歩きながらカリアが聞いてきた


「どうだった?」

「そうだな。

 村長はみんなから見れば絶対的存在ではあるんだろうけど

 本人はそう思っていないんじゃないかな

 でもこの村の人口を考えれば必要不可欠な人

 だとは思ったよ。

 ただ

 あの人がいなくても

 この村が活動を継続できるように

 作り上げられているのは

 話の内容から

 なんとなく察することはできたかな

 まあ

 この村に何があるかは

 追々わかるんだろうけど。」

「マティアさんなら

 いずれわかることになると思うよ。

 まずは

 ボロが出ないように

 焦らずやっていってほしいかな。」

「わかった。

 目の前のことに集中して

 地道にコツコツやるとするか。

 とりあえず

 晩ご飯でも作るとするかな。」

「今日はアイネさんに

 食材をもらって軽く食べて寝る?」

「そうするかな。

 この世界の料理って

 どんな感じなんだ?」

「うーん。

 基本的には

 切る焼くがメインで

 シチューみたいな

 煮るものは

 まだないかな。

 あったとしても

 The 塩味って感じかな。」

「そうか・・・

 そこら辺も極度のオーバースペックを注意した方が

 良さそうだな。

 明日

 家の中の状況とか

 この村のこととか

 色々と把握しておかないとダメそうだし

 最初の1週間ぐらいは

 結構バタバタしそうだなぁ。」


アイネさんが家の外で待っててくれた

手を振って


「おかえりー。

 どうだった?」


カリアが嬉しそうに答えた


「アイネおばちゃん。

 おじいちゃんが

 マティアさんに

 この村にいてくれって

 だから

 おばちゃんが面倒見てやってくれだって。

 それと

 隣の空き家をマティアさんに

 使ってもらえって。

 あと

 何か食べ物は余ってない?」

「いいわよ。

 面倒見るわよ。

 長旅で疲れているだろうから

 今日はもう休むといいわ。

 そうねぇ食べ物の余りねぇ・・・

 今

 余ってる食材は・・・

 鶏肉・・

 卵・・

 チーズ・・

 パンと

 色々な野菜が余ってるわよ。」

「でしたら・・・

 鶏肉と

 玉ねぎと

 トマトと

 チーズと

 パンを

 分けて頂けるでしょか

 可能であれば

 調味料をいくらか・・・

 砂糖と塩と

 香辛料があれば助かるのですが。」

「香辛料なんて

 高級品を知っているってことは

 元々はお金持ちなのかしら?

 ちょうど胡椒があるから

 それを使うといいわ。

 それと・・・

 私もまだ夕飯用意してなかったから

 一緒に用意してもらえる?

 その代わりに

 なんでも使っていいわよ。」

「わかりました。

 では

 僕とアイネさんの分で

 2~3人前作りますので。

 ちなみに

 台所を借りてもいいですか?」

「いいわよ。

 家に入って右側にあるから

 使ってちょうだい。

 包丁とかも好きに使っていいわよ。

 私は薪を用意しておくから。」


アイネさんの家の玄関扉を開けた

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