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ep.1-9 悪魔と罵られる主人公

このep.では暴力的な表現があります。

苦手な方は飛ばすことをお勧めします。

拷問を開始して1時間ぐらい経過しただろうか

自分では気付いていなかったが

時間が進むにつれ

私の顔の表情が段々と無表情になっていた

拷問を受けている彼女は

覆面を被っていてもわかるほど

顔が腫れあがっていた


その時従者がカリアに問いかけた


「なあカリアちゃん。

 マティア君て何者なの?」

「うーん。

 よくわからないんだけど

 お爺ちゃんは

 自分自身だけじゃなくて

 相手の心も殺す天才って言ってた。」

「止めなくて平気なの?」

「色々考えながらやってるって

 いつも言ってるから大丈夫だと思うよ。」

「どうしてあの子が娘だってわかったの?」

「うーん。

 私は

 オーラとか魔力の類似性が見えるからわかるけど

 マティアおにぃは

 私でも気づかない何かで判断してるみたい。

 わかんない。」


その時刺客の子が


「助けて・・・お父さん。」


拷問されている娘の心が折れた

ここからは上手くやらないと

自害してしまいそうだな


「どうしますか?

 お父さん?」

「無理なものは無理だ。

 お前にお父さんと言われる筋合いもない。」


もう少しお父さんの精神を

折らなきゃダメかな


「なんで左肩の部分を集中的に拷問してるかわかりますか?」

「わかるわけないだろう

 この悪魔が。」

「では教えてあげます。

 人間には

 動作を行うとする際

 意志を神経という組織を伝って体に命令するんですが

 それだけではなくて

 痛い

 熱い

 寒い

 等の感覚も伝える働きもしているんです。

 大体の

 人間の体のある一点には

 おおまかに2本もしくは3本の主な神経が通っています。

 ですが

 肩は5本の神経が通っているので

 単純な計算でいけば

 2倍の感覚を感じることになります。

 例えば・・・」


刺客の娘の左大腿部にナイフを突き立てた


「ぐうっ・・」

「見ての通り

 痛いのは間違いないですが・・・」


今度は左肩にナイフを突き立てた


「きゃーっ・・・」

「とまあこんな感じで

 反応が変わるわけです。

 まだ感覚に作用する魔法を使っていないので

 いくらでもきつい拷問もできるんですよ。」

「この悪魔。

 お前は絶対殺す。

 今すぐ殺してやる。」

「だから言ってるじゃないですか。

 知ってることを話せと。

 もう一段階強い拷問しなきゃだめかなあ。」


ここで向こうで治療を受けていた刺客の1人が


「頭・・・

 もういいでしょう。

 戦闘力も

 人心を操る能力も

 敵わない相手に

 拘束されてしまってるのに

 意地を張ってもしょうがないでしょう。

 お嬢も頑張りました。

 俺たちも覚悟してきたんです。

 今なら

 俺たちを捨て置くこともできます。

 それにその男

 只者じゃないのは分かるでしょう。」


ここで頭と呼ばれた男が

歯ぎしりをして

降参した


「わかった。

 すべて話す。

 私の命を差し出す。

 その代わりに

 ここにいる私の部下達は助けてくれ。」

「そうですか。

 ワルターさんはどうしますか?」

「私は

 君の思うようにしてもらって構わない。」

「うーん。

 この人の答え次第ということで。」

「わかった。

 聞きたいことを聞いてくれ。

 知っていることは全部話す。」

「では

 最初にあなたの事を教えてください。」

「私の名は

 エリス。

 コメンスランド王国の

 港町のセントフォートから

 東に少し行ったところにある森の集落に住んでいる

 代々王国の諜報活動をしている一族だ。」

「今回の目的は?」

「そこの

 ワルター=マクナマラの

 監視と

 可能であれば暗殺という

 密命を受けている。」

「ワルターさん。

 誠実そうなのに嫌われ者なんですね

 心当たりはありますか?」

「ありすぎるというのが

 本音だな。」

「そうですか。

 命令を出したのは誰ですか?」

「セントフォートを管轄している

 ポーラット侯爵の発案で

 王家が承認した命令だ。」

「何故対象が

 ワルターさんなんですか?」

「メリンド共和国の力を削ぐのが

 一番の狙いだろう。

 共和国内でも1、2を争う

 実力と影響力を持つそちらの辺境伯さんの

 存在が侯爵にとっては邪魔なんだろう。」

「ワルターさん

 辺境伯だったんですか?

 なんか色々とごめんなさい。」

「気にしていない。

 うちの部下より

 数段階以上まともだし

 あの戦闘を見れば

 今は君のほうが怖い。」

「そうですか?

 まあそれはそれとして。

 何が邪魔なんですか?」

「簡潔に言えば

 そこの辺境伯様の

 圧倒的な海軍力を背景にした

 海洋覇権が脅威なのだろう。」


ワルターさんの素性を

本人以外から聞くとも思っていなかったが

結構色んな所に恐れられているんだなこの人

気を付けよう

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