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ep.1-8 尋問という名の拷問

このep.では暴力的な表現があります。

苦手な方は飛ばすことをお勧めします。

侵入者を知らせるペンダントが

大音量と共に鳴る


私達はベッドから飛び起きて

剣を手に取り

家を飛び出した

その瞬間

火柱があがる

周囲を見渡すと

森の中で高速で動くものが

人間と思わしきものを

どんどん斬り伏せていく


従者の一人が


「なんだあのやべぇのは。

 一方的じゃないか。」

「全員周囲を警戒しろ。

 まずマティア君たちを保護するんだ。」

「ワルター。

 その必要はなさそうだぞ。

 あのやべぇのはマティアだ。」


急いでマティア君の所に向かうと

侵入者は既に剣を収めて

戦う意志をなくして座り込んでいた


「ワルターさん。

 起きました?」

「これを1人でやったのか?」

「いいえ。

 カリアと一緒にですよ。

 かすみ網に引っかかって

 宙ぶらりんになっているのが3人と

 斬り伏せたのが8人と

 目の前のこの人を

 縄で縛るのを手伝ってもらえますか?」

「それは構わないが

 君は怪我はないのか?」


目の前の座り込んでいる刺客が口を開いた


「とんでもねーよこのガキんちょ。

 奇襲とはいえ

 こっちが一方的にやられちまったよ。

 ほとんどの奴が脚もしくは腕を切断されちまってるし。

 それにこいつの使ってた剣術見た事がねえし

 斬り捨てられないようにするので精一杯だった。」

「カリア。

 他に侵入者はいるか?」

「ううん。

 いないと思うよ。」

「そうか。

 あのリーダーっぽい人が見えないところで

 命が危なそうな奴から治療を頼むぞ。」

「わかったー。

 やっておくね。」

「ワルターさん。

 カリアにお手伝いを2人つけてもらえますか?」

「あっ、ああわかった。

 残りには縄と猿ぐつわをかけさせておこう。」

「それじゃあ侵入者さん。

 縄をかけますので

 大人しくしてくださいね。

 あなたの部下たちも

 抵抗しなければ

 死なないように

 ちゃんと治療してあげますので。」

「わかったよ。

 とんでもねぇ殺し方されるよりは

 マシだろう。」


縄をかけた私は

ワルターさんと共に

侵入者さんに問いかけた


「じゃあ質問しますね。

 あなた達は

 どこのどちら様ですか?」

「降伏はしたが

 はいそうですかで

 答えるわけないだろう。」

「そうですか。

 残念です。

 ワルターさん

 ここから見て

 一番右の宙ぶらりんになってる

 覆面を被っている

 左肩に矢が刺さったままの人を連れてきてもらえますか?」

「わかった。

 連れてくる。」


ワルターさんが縄をかけた

刺客を連れてきて

私の横に跪かせた


「ではもう一度聞きます。

 あなた達は

 どこのどちら様ですか?」

「だから言っただろう。

 はいそうですかで

 答えるわけないだろうと。」

「そうですか。

 しょうがないですね。」


私は刺客に刺さっている矢を

抜けないように回転させた


「ぐっ・・ぐぐぐ」

「我慢するなんて偉いですね。

 でも時間の問題だと思いますが

 いつまでも耐えられないと思いますよ?

 侵入者さんいいんですか?

 この人

 あなたの家族でしょ?」

「なんのことかわからんな。」

「うーん。

 しょうがないなあ。」


私は矢を抜いて

ナイフを傷口に突き立てた


「きゃーっ」


拷問を受けている刺客が

断続的に叫び暴れる


「ワルターさん。

 ちょっと大変かもしれないですけど

 よろしくお願いしますね。」

「おいっ。

 拷問はしないと言っただろう。」

「あなたには言ったけど

 他の人の事は知ったこっちゃないです。

 ここは私達の村です。

 他所者が偉そうにしちゃダメでしょ。

 ただ必要なことを喋って

 助けてくださいと言えばいいだけですから。

 それに

 この子あなたの娘さんでしょ?」

「お前は悪魔かっ」

「それはどうですかね。

 天使でも必要であれば拷問すると思いますよ?

 それと少しうるさいなあ。」


私は刺客の顔面を3回本気で殴った

娘は脳震盪を起こしたのか

静かになった

静かになった刺客にまたナイフを突き立てては

殴打してを繰り返した

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