表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/60

ヒューリ's エヴォリューション

「キュゥゥゥァァァァ!!」


黒のオーラを纏い、彼らのステータスからは考えられない速度で迫りくる二匹の紫害蛇しがいじゃ


これは恐らく〖シャドウスピード〗だろう。紫害蛇以外にも、〖シャドウスピード〗の所有魔物とは幾つも出くわしているから分かる。


「ヒューリ!一旦引いて!私が足止めするから!!」


距離を詰めすぎていたヒューリは、紫害蛇に背を向け、どうにかして距離を取ろうと逃げ惑う。しかし、紫害蛇がそんな簡単に近づいた獲物を逃がすはずもなく、大口を開けながらヒューリに迫っていった。


「〖天候支配〗!!!!」


一番使い慣れていて、応用がきくスキル〖天候支配〗。ヒューリと紫害蛇の間に強い風を生成させ、地味にダメージを負わせる壁を張り巡らせた。


作戦は成功し、見事に紫害蛇からの追撃を妨害する事に成功したが、かなり多くのダメージを与えてしまった。私が与えるダメージ量が多ければ多いほど、ヒューリやロスが獲得する経験値量が減ってしまう。


私は態勢を整えたヒューリを確認すると、直ぐに〖天候支配〗を解除した。



***



【経験値17を獲得ましました。】

【スキル〖竜神:Lv2〗により、更に経験値17を獲得ました。】


【経験値3を獲得ましました。】

【スキル〖竜神:Lv2〗により、更に経験値3を獲得ました。】


筋力を完全に失い、倒れ込む紫害蛇二匹。


今考えて見れば、そこまでの強敵ではなかった。

いや、紫害蛇が弱かった訳ではない。デルラジア大森林でもトップクラスの強さを誇るだろう。

ただ、こちらが少しチート過ぎた。


〖常世闇〗が予想以上に強すぎたのだ。


何回使用しても効果は薄れないし、MPが尽きるまで延々と使用できる。


闇属性耐性の低い、もしくは全く持っていない敵を正に蹂躙できる超絶チートスキル...

お母様戦に使えないのが残念だ。




「レーナ!なんか...色んな情報が頭の中に入ってくる...!」


色んな情報?


もしかしたら進化の条件が揃ったのか?

だとしたら今ヒューリの頭の中に入って来ている情報と言うのは、進化先の選択画面みたいなやつだろうか?


私は確認の為ヒューリに意識を集中させ、〖ステータス閲覧〗を発動させた。


 --------------------------------------

名前:『ヒューリ』


 種族:シルバー・ネル・ヒューム

 状態:通常

 年齢:8

ランク:C-

  LV:50/50


  HP:249/284

  MP:114/219

攻撃力:207

防御力:164

魔法力:168

 速度:223


装備:〖古いワンピース:価値F〗


通常スキル:

〖カタルシス語:Lv6〗〖炎水球:Lv6〗〖クリーン:Lv5〗〖ハイスピード:Lv6〗〖電熱:Lv6〗〖双鉄槍:Lv6〗〖クロススラッシュ:Lv6〗〖魔力拳:Lv5〗〖ブースト:Lv5〗〖ダブルスラスト:Lv6〗


耐性スキル:

〖水属性耐性:Lv4〗〖恐怖耐性:Lv4〗〖物理耐性:Lv5〗〖苦痛耐性:Lv5〗〖火属性耐性:Lv4〗〖雷属性耐性:Lv4〗〖風属性耐性:Lv4〗


特性スキル:

〖疾風迅雷:Lv4〗


称号スキル:

〖獣王の娘:Lv--〗〖緊那羅の配下:Lv--〗

 --------------------------------------


やはりか、レベルが最大になっている。つまり進化の条件が揃ったと言う事だ。


「ヒューリ。進化出来るみたいだけど、やり方...どう?分かりそう...?」


「何と無くだけど...分かる気がする。」


初の進化か...


彼女は本当にいいのだろうか...


人種でない物になってしまっても...


本当の魔物になってしまっても...


やはりこんな事ばかり考えてしまう。もっといい方法があったはず...なのに、彼女を戦わせる結果になってしまった...


「それじゃいくよ...レーナ。」


そんな私の心境を見透かしたかのように、彼女は薄っすらと口角を上げ、私に確認の言葉を送った。


本当にいいのか?


そんな事は何回も彼女に聞いた...


でも、私は...


「レーナ。これは私が決めた事だから!レーナの役に立ちたいって!その為なら、絶対強くなって見せるから!!」


彼女の体から淡い輝きが漏れ始め、私や近くにいたロスの視界を奪っていった。

しかし、そんな中でも、私はハッキリと確認する事が出来た。


彼女の迷いのない眼差しを。


今まで何回も見てきたはずの彼女の瞳を。




私とロスの視界を奪っていた光は徐々に薄れて行き、私達は徐にその瞼を開いた。


「レーナ...」


少しだけ弱く感じる、ヒューリの声。


これはとんでもない魔物に進化させてしまったのではないだろうか?

やはり止めるべきだった...


そんな後悔を背負いながら声の根源へと目を向けると、そこにはヒューリが立っていた。

ヒューリが。

そのままの姿のヒューリが...


いや、違う。


獣耳がなくなっている...彼女のチャームポイントでもあった獣耳が...


「レーナ...これって、進化出来てる...?」


ヒューリから漏れた言葉は、私の予想とは大きく異なるものだった。


進化出来ているかどうか、彼女は実感出来ていないのだろうか?

獣耳も無くなってしまったし、多分だけど、進化は成功している...


私は考えるのを止め、とにかく〖ステータス閲覧〗で確認を取る事にした。

変な考察をたてるより、普通にチェックした方が正確で早いだろう。


--------------------------------------

名前:『ヒューリ』


 種族:シルフィード

 状態:通常

 年齢:8

ランク:B

  LV:1/87


  HP:342/342

  MP:301/301

攻撃力:257

防御力:204

魔法力:243

 速度:279


装備:〖古いワンピース:価値F〗


通常スキル:

〖カタルシス語:Lv6〗〖クリーン:Lv5〗〖ハイスピード:Lv6〗〖電熱:Lv6〗〖双鉄槍:Lv6〗〖クロススラッシュ:Lv6〗〖魔力拳:Lv6〗〖ブースト:Lv6〗〖ダブルスラスト:Lv6〗〖暴風空間:Lv4〗〖大気壁:Lv4〗〖大気球:Lv4〗〖風結界:Lv4〗


耐性スキル:

〖水属性耐性:Lv5〗〖恐怖耐性:Lv5〗〖物理耐性:Lv5〗〖苦痛耐性:Lv5〗〖火属性耐性:Lv5〗〖雷属性耐性:Lv4〗〖風属性無効:Lv--〗


特性スキル:

〖疾風迅雷:Lv5〗〖浮遊:Lv3〗


称号スキル:

〖獣王の娘:Lv--〗〖緊那羅の配下:Lv--〗

 --------------------------------------


Cランク下位からいきなりBランク?


レベル1にしてはかなりの高ステータスだし、お母様と同じBランクに...


「ヒューリ...ちゃんと進化してるけど...凄く強くなってるよ...」


これでレベルアップをしていけば、お母様に仲間がいたとして、単体で対象出来る程強くなりそうだ。


「どれぐらい強くなってる...?」


「確かめて見ようか...」


数値で正確に強さを教えるものいいが、それでは少し分かりづらい。

実際に戦って、その力を確かめてみる方が彼女にとっては分かりやすいだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ