ドラゴノイド
究極進化体、〖ドラゴノイド〗とは..鑑定さん教えて!!
【究極進化体〖ドラゴノイド〗Bランクモンスター。高位の竜種から加護を受けた〖ゼタ・ヒューム〗が至る究極進化体。その容姿は人間そのものだが、スキル〖竜人化〗を使い、翼や尾を生やす事もできる。その魔攻力やMPは絶大であり、全属性の魔法スキルを操る事ができる。ただ欠点として、防御力やHPが致命的に低い。】
鑑定さんからの結果を聞き終えると、私は安堵の息を漏らした。究極進化体と言う聞きなれない単語を耳にし、化け物容姿になってしまうのではないかと焦っていたからだ。
それに、この〖ドラゴノイド〗と言うのは予想以上に強力だ。〖竜人化〗と言うのが何なのか、詳しくは知らないけど、魔攻力とMPが絶大と言うのはかなり魅力的だ。欠点である防御力とHPもBランクモンスターにしては..だろうし、Cランク下位の今には比べ物にならないくらい凄いものだろう。
容姿がこのままなら今進化しちゃっても問題ないと思うけど。〖竜人化〗の能力をもう少しだけ調べてみるか。
【特性スキル〖竜人化〗究極進化体〖ドラゴノイド〗のみが有する特性スキル。〖竜人化〗発動中の速度、魔攻力に強大なバフが加算される。】
なるほど、魔攻力のバフも勿論だけど、速度のバフはかなり嬉しい。強大って、具体的にはどのくらいなのかを知りたいけど、それは使ってる内に分かる事だろう。
【種族〖ドラゴノイド〗に進化しますか?】
予定では明日するはずだったけど、予定は予定。確定事項ではないのだ!!
私は進化を決意すると、何時も以上の熱が体を徘徊しだし、私の意識と冷静さを奪っていった。しかし、そんな感覚は一瞬で終わってしまった。苦痛が終わったと言う訳ではなく、ただ『熱い』と言う苦痛を忘れたのだ。『苦しい』と言う感覚はあるのだが、これが『熱い』なのか分からなくなってしまった。
【通常スキル〖烈風弾:Lv5〗〖烈風槍:Lv5〗〖水撃:Lv3〗〖水刃球:Lv4〗特性スキル〖気象制御:Lv3〗が統合し特性スキル〖天候支配:Lv6〗に進化しました。
【通常スキル〖爆炎球:Lv4〗〖焔矢:Lv3〗が統合し特性スキル〖炎熱空間:Lv6〗に進化しました。】
【通常スキル〖水流造形:Lv3〗特性スキル〖水脈支配:Lv3〗が統合し特性スキル〖湧水源:Lv6〗に進化しました。】
【通常スキル〖電熱:Lv5〗〖電撃:Lv5〗〖ライトニングスピード:Lv6〗が統合し称号スキル〖稲光:Lv6〗に進化しました。】
【通常スキル〖ハイスラッシュ:Lv5〗が〖マナスラッシュ:Lv5〗に進化しました。】
【通常スキル〖宝岩樹:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖氷結界:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖流氷塊:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖鋼鉄塊:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖死滅霧:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖治癒光:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖常世闇:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖獄炎柱:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖火炎牢獄:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖轟風砲:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖濁流線:Lv3〗を獲得しました。】
【通常スキル〖奔流:Lv3〗を獲得しました。】
【特性スキル〖土兵創生:Lv2〗を獲得しました。】
【特性スキル〖氷刃乱舞:Lv2〗を獲得しました。】
【特性スキル〖断罪之光:Lv2〗を獲得しました。】
【特性スキル〖竜人化:Lv2〗を獲得しました。】
【耐性スキル〖水属性耐性:Lv3〗が〖水属性耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖恐怖耐性:Lv5〗が〖恐怖耐性:Lv6〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖物理耐性:Lv6〗が〖物理耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖苦痛耐性:Lv5〗が〖苦痛耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖落下耐性:Lv5〗が〖落下耐性:Lv6〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖火属性耐性:Lv4〗が〖火属性耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖雷属性耐性:Lv4〗が〖雷属性耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖風属性耐性:Lv4〗が〖風属性耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【耐性スキル〖闇属性耐性:Lv3〗が〖闇属性耐性:Lv7〗にレベルアップしました。】
【特性スキル〖鑑定:Lv6〗が〖鑑定:Lv7〗にレベルアップしました。】
【特性スキル〖念話:Lv5〗が〖念話:Lv7〗にレベルアップしました。】
【特性スキル〖飛行:Lv3〗が〖飛行:Lv6〗にレベルアップしました。】
最後の通知が終わると同時に、私の味わっていた『苦しい』と言う感情が徐々に薄れていった。正直私はかなり驚いている。あの苦痛を耐えきった己の精神に。
〖竜人化〗を含めた幾つものトンデモスキルを獲得した気がするが、苦痛のせいで何を貰ったのかも全然聞いてなかった。
だが進化したら必ずしなければならない事がある。それは自分の姿の確認だ。
私は手が届く範囲の自分の体に触れ、変わった所がないかの確認を行った。結果、特に変わった所もなかったので、私は安堵の息を漏らした。
あとはステータス確認だけだ。自分が本当に〖ドラゴノイド〗に進化したのかの確認と、スキルのチェックだ。
そう考えた私は、直ぐに意識を集中させ、〖ステータス閲覧〗を発動させた。
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名前:『レーナ・ヴォン・アルフォード』
種族:ドラゴノイド
状態:通常
年齢:6
ランク:B
LV:1/90
HP:289/289
MP:448/448
攻撃力:315
防御力:176(+10)
魔法力:412
速度:307
装備:〖アルフォード家のワンピース:価値C-〗
魔王スキル:
〖竜神:Lv1〗
通常スキル:
〖カタルシス語:Lv5〗〖宝岩樹:Lv3〗〖氷結界:Lv3〗〖流氷塊:Lv3〗〖鋼鉄塊:Lv3〗〖死滅霧:Lv3〗〖治癒光:Lv3〗〖常世闇:Lv3〗〖獄炎柱:Lv3〗〖火炎牢獄:Lv3〗〖轟風砲:Lv3〗〖濁流線:Lv3〗〖奔流:Lv3〗〖マナスラッシュ:Lv5〗
耐性スキル:
〖衰弱耐性:Lv2〗〖貴族耐性:Lv1〗〖水属性耐性:Lv7〗〖恐怖耐性:Lv6〗〖物理耐性:Lv7〗〖苦痛耐性:Lv7〗〖落下耐性:Lv6〗〖火属性耐性:Lv7〗〖雷属性耐性:Lv7〗〖風属性耐性:Lv7〗〖闇属性耐性:Lv7〗
特性スキル:
〖鑑定:Lv7〗〖念話:Lv7〗〖飛行:Lv6〗〖土兵創生:Lv2〗〖氷刃乱舞:Lv2〗〖断罪之光:Lv2〗〖竜人化:Lv2〗〖湧水源:Lv6〗〖炎熱空間:Lv6〗〖天候支配:Lv6〗
称号スキル:
〖神の卵:Lv--〗〖剣聖の娘:Lv--〗〖吞気なお嬢様:Lv2〗〖竜王の加護:Lv--〗〖稲光:Lv6〗
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〖ステータス閲覧〗の結果を目の当たりにした私は、数秒間膠着状態に陥ってしまった。魔攻力とMPがかなり高くなるとは予想出来たけど、まさかここまで馬鹿げた数値になるとは思いもしなかった。
でも、これならお母様に勝てる!私はそう確信し、明日からの魔物狩りの為に今日はもう寝る事にした。私は自分の葉へ戻ろうと足を動かしたが、次の瞬間、地面が大きく揺れ、私はその場で尻餅をついしまった。
「もしやあの男...!龍神様に何かしたのか!?」
遠くから男たちや族長さんの声が聞こえてくる。『竜神』と聞き、私は思わず振り返ってしまったが、私が竜神である事を知るものなどいるはずがない。
そう思った私は、声のした里の中央へと揺れる地面の中全力疾走し、状況の確認をしに行った。
「何が起こったのですか!?」
里の中央へと着いた私は近くにいた族長さんに話を聞くことにした。族長さんは年のせいか、その場で座り込み、頭を抱えていた。
地震が収まる気配はない。もしこれがさっきの邪竜となんか関係があるなら、私にも何か出来る事があるかもしれない。
「あの男だ!!あの男が龍神様の怒りを買ったのだ!!」
族長さんは目線を地面に向け、絶望の声を上げていた。顔は見えない..が、族長さんの憤怒の表情は容易に想像できた。
「族長さん!あの男とは..!」
「グラララァァァァァァァァァァ!!!!!」
私の問いを遮る様にデルラジア大森林中に轟いた『何か』の咆哮は、先程まで震えていた族長さんを一瞬にして硬直させた。
「龍神様...どうかお許しください...」
族長さんはその震え、枯果てた声を絞り出し、両手を合わせながらデルラジア大火山に向かって許しを請いていた。
私はそんな族長さんの向いていたデルラジア大火山の方に目を向け、少し目を細めた。耳をすませてみれば、それは聞こえてきた。恐らくは『龍神様』と呼ばれる者の咆哮が。
私は意を決し、デルラジア大火山の調査に向かう事にした。今の私は一区域の生態系を滅ぼす、現代の最強最悪、Bランクモンスターだ。確かにデルラジア大森林にはかなりの危険モンスターが多く生息しているが、Bランクになった私に勝てる相手なんて...第三危険地帯程度には存在しないだろう。
「レーナさん!」
険しい顔を示し、デルラジア大火山を睨む私を見ていたヒューリは、心配そうな顔を見せ、私に語りかけてきてくれた。
「ヒューリさん!どうしたのです。」
私に小走りで近づいてくるヒューリへと声を掛ける。
「レーナさん...あの火山には...あの男の人がいるのです..」
息を荒くし、揺れる地面の中彼女が口にした言葉は、私が族長さんから聞けなかった事だった。私はそんな彼女に向かい、恐る恐る口を開いた。
「あの男の人って...?」
族長さんが言っていたあの男...この人物は一体何なのだ。この里を苦しめてる事は確かだ。しかし、そんな私の問いに対してヒューリが発した言葉は信じられない物だった。
「行くのでしょう、火山に...その事は道中話すので...私も一緒に連れてってください!私も力になると約束します!!」




