思ったよりもノリノリの仲間たち
今回はお店の写真が無いです。
何故か? 俺が写真を取り忘れていたからだ(土下座)
次回は写真を撮ろうかなと思っています。
装備を買った翌日。
俺はPCの前で大阪の観光地を調べていた。
俺、M、S。このメンツで大阪にいったらどうなるか想像してみた。
多分ホテルでチェックインをして早々にス●ブラを始めるだろう。わざわざ大阪まで行ったのに……
ピザを頼んでコーラ片手にス●ブラで盛り上がる。それはそれで魅力的ではあるが、わざわざ大阪に行ってまでする事ではない。だから観光地を調べる事にしたのだ。
しかし基本引きこもりの俺が観光地を調べたところで、行く場所なんて通天閣くらいしか思いつかない。
とりあえず各自希望が無いか聞いてみよう。
「大阪で観光したい所ってある? このままじゃ俺たち大阪に行ってもホテルでス●ブラしてそうだし」
「別に俺はそれでも良いけど」
うん、予想通りだ。
「観光とかよりも、138が装備を買いに行った武具屋に行きたい」
それは予想外だった。
正直、安いと言っても武器と防具を買えば確実に万は超えてしまう。
俺の使った金額を見て「そこまでお金を使う気は無いかな……」と思われてるんじゃないだろうかと考えていたところだった。
だから、もしもの時はドンキで売ってる安めのコスプレグッズを買いに行くか提案しようと思っていたのだが。
「予算いくらぐらいで考えてる?」
「6万あれば足りる?」
どうやら友人たちもイベントに対してやる気満々だったようだ。
俺が勝手に邪推していただけか。
仕事が休みの日を聞いて、その週の土曜日にMを、イベント前日の土曜にSをLARP Gearに連れていく事になった。
☆ ☆ ☆
「いらっしゃいませ」
再びやってきたLARP Gear。
店員さんもMも身長が190を超えているので二人が並んだ光景は圧巻だ。まるで俺が小さく見える。
巨人種に囲まれた俺。なんかすごくファンタジーっぽいな!
このお店、元々友人の為に店員さんが趣味で始めたものなだけあって、対応はとても親切だった。
Mが色々試着させてもらえるだけではなく、無料でカタログが貰えるのでそれを見て欲しい物があるなら頼めば店に置いてないものでも発注してくれるそうだ。
一着のローブを片手にMが近づいてくる。どうやら買う物を決めたようだ。
「それじゃあ僕は魔法使いをやりますよ」
黒いローブを購入したM。お値段1万2千円。
フードが付いた黒いローブだが他のローブより少々お高い。
理由はフードに施された模様もさることながら、袖の部分などがほつれている。全体的に冒険者が長年使い込んだ愛用の一品のような感じに作られている。
これは冒険者になりたい人間が興奮するポイントを見事に抑えている。実際にMが興奮気味なわけだし。
後はSの装備を購入するだけだ。