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死神のぼやき

 まったくどうしてこんなことになったのか。


 よく確認しなかったのは痛恨のミスだったが、この娘の魂、生きていなかったからもう間違いなく刈り取る予定の魂と間違えてしまっても仕方がないと思うのだ。

 はあ。ため息をつくのは何度目か。


 現に今こうして罰を甘んじて受け入れたが、この娘も娘だ。

 自分を刈り取った死神と分かっていて、連れてきている。

 嫌だと神に突っ返しても良かったのにだ。

 それどころか、神の言葉に驚いて慌てて私を拾い上げた。

 まあ……おかげでこうしてまだ意識を保てるがね。


 今もこうして、私をテーブルに座らせて置いてくれている。

 娘は慣れないことで疲れたのか、ベッドでぐっすり眠っている。

 ……鍵もかけずに不用心だな。


 死神はドアに魔力を込めると、ロックがかかった状態になった。


 ふん。まあ、私と違って壊れやすい身体だからな。娘に何かあったら私も身動きできん。

 それだけだ。


 それに、この身体になってから疲れはもう感じなくなった。


 ……しばらく付き合ってやるか。

人形にされた死神さん。

意外と優しそう?

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