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三國の武将達の幻想入り  作者: 儚月
武将達の幻想入り
1/2

張飛、厳顔の幻想入り

戦場にて危機に追い込まれた張飛、厳顔。しかし、突然二人の足元にスキマが出現し、幻想郷に幻想入りしてしまった。

これは...過去の世にて覇を仁を平和を勝ち取る為に戦った三國の武将達が幻想入りした物語である...



____________________________________________




「おい!厳顔!そっちの戦局はどうだ!?」


「かなり押されております...このままでは全滅は必須かと...」


「くそぉ...援軍はまだ来ないのか!?」


今、蜀軍の将である張飛と厳顔の部隊は魏の奇襲を受け、壊滅寸前であった。


「報告します!我が方の援軍、馬超様と馬岱様の軍が魏の伏兵に合い、敗走致しました!!」


「なんと...我らの命運、ここで尽き果ててしまうのか...」


「諦めるのはまだ早いぞ!!ここにはこの張飛様がいるんだ!何が何でも生き残るぞ!!」


そして、張飛は厳顔に今戦っている軍を下げるように命令した。


「!?何故軍を下げるのですか!?」


「これ以上兄者の兵を減らす訳にはいかねぇ!俺一人で戦ってやらぁ!」


張飛が厳顔の静止も聞かずに突撃しようとした時、伝令が走って来た。


「ほ、報告します!!我が後方の軍、いきなり消えてしまいました!!その中には副将王平様、伊籍様が...!!」


「何だって!?」


「いきなり消えた...どう言う事なのだ!?」


すると、張飛、厳顔の足元に大きな亀裂の様なものが出現した。


「...おい、厳顔...」


「...何でございましょう...」


「この状況何だが...」


「...はい」


「...」


「...」


二人は暫く黙っていたがそのままスキマに落ちていった。


「うぉぉぉ!?」


「ぬぅぅぅ!?」


二人はスキマに落ちているといきなり謎の浮遊感を感じた。


「な、何だ!?」


「どうやら落ちる事は無くなったようですが...む?そう言えばここにいるのは私達二人だけではありませんか?」


「ん?そう言えば確かにそうだな。さっきの伝令は何処に行ったんだ?」


二人が他の兵達を探していると、すぐ側から女性の声が聞こえた。


「ようこそ。古の武将達よ。」


「!?誰だ!!」


「張飛殿!上です!」


張飛は厳顔に言われた方向を見ると、紫色の服を着ている女性を見つけた。


「おめぇは何もんだ!?」


「私は八雲紫。幻想郷の賢者にて管理者よ。」


「幻想郷?張飛殿、そのような場所は聞いた事はありますか?」


「いや、聞いた事がねぇな。」


「それはそのはずです。幻想郷は外界から隔離してあるのです。外界の者は皆、幻想郷の事は知らないわ。」


「外界?幻想郷??あーー!頭が混乱してきやがった!」


「落ち着きなされ。つまりは私達の住んでいる世界には幻想郷の名前や場所を知るものがいないと言う事ではないですかな?」


「簡単に言ったらそんな感じね。」


「まあ、とりあえず俺達を元の場所にかいしてくれ!じゃないと俺達の仲間達が!」


「その心配はありません。他の兵達も幻想郷にいますので。」


「何だと!?...いや、そう言えば先程の伝令は後方の軍はいきなり消えたと言っていた。もしやそれも貴女の仕業かな?」


「ええ、察しの良い事ですね。」


「なら、その幻想郷とやらにいる仲間達と俺達を元の場所に返してくれ。」


「すみませんが、それは無理な相談です。」


「何だと!?」


「貴方達には幻想郷に起こる異変を解決してもらいたいのです。」


「異変とな?」


「はい。ですが、今はその異変の説明をしている時間はありません。今すぐに幻想郷に行ってもらいます。」


「おいちょっと待て!まだ話は...」


張飛が紫に詳しく話を聞こうとしたら再び足元にスキマが出現した。


「うぉぉぉ!?」


「くっ!?」


そして落ちたと思った次の瞬間には既に見知らぬ土地に着いていた。


「くっ!おい、厳顔!大丈夫か!」


「はい。何とか無事です。」


二人は辺りを見回して見ると、どうやら森のようだった。


「どうやら私達は森にいるようですな。」


「ああ、ただ森にいるのはどうやら俺達だけじゃねぇようだぜ?」


「分かっております。」


二人は気配の感じる方向に武器を構えた。すると近くの茂みの中から異形の化け物が何体も出現した。


「っ!!張飛殿!!これは一体!?」


「俺が知るか!!とりあえずこいつらをぶっ潰すぞ!!」


「グギャアアアアアア!!」


化け物は奇怪な悲鳴を上げると二人に襲いかかった。


「うらゃあ!!」


「はあああ!!」


しかし、二人は歴戦の将。これぐらいの化け物は造作もない。すぐに化け物達は屍と化した。


「けっ!俺達を相手にするのは十年早かったな!」


「しかし、ここが幻想郷ならば他の将兵達が心配です。早く探しに行きましょう。」


「おっと、それもそうだな。なら早く探しに...」


二人が他の仲間達を探しに行こうとした時、近くから戦いの音が聞こえた。


「ん?張飛殿、近くから戦闘音が!」


「ああ、確かに聞こえた。俺達も急いで行くぞ!」


二人は急ぎ、戦闘の行われているであろう場所に向かった。

はい。中の人の趣味で書いています。かなりの不定期になります。ご了承ください。

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