出会い
非常に稚拙な内容および文章ですが興味を持ってくださった方はお読みください。
血なまぐさい。俺が生きてきたとこは毎日のように人が死ぬ。それも何十人と。なにかに殺される。
そんなとこで生きてきた。そんなコドクで。
人に殺されるのはまだましだ。虫や毒のある生物、なんだっていた。弱肉強食、その一言がふさわしい。
俺は世界がみたい。このシェルターみたいに閉じ込められない世界へ。
俺はこの体に住み着いたドクをぬきたい。それだけだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺はこのだだっ広い迷宮を走る。全速力で。途中に邪魔するものがいるなら殺す。
「おい、何をしている?」
なんか変なおっさんが怪訝そうな顔で聞く。
俺はそのおっさんをノータイムで殺す。自分でもなぜここまでここから出たいのかわからない。
「な!?ぐへっ!?」
何が起こったかわからないような声を出すが、ここがそんなとこだと言うのを思い出したように倒れる。
「悪いな、天国で詫びる。」
まあ、天国というより地獄だな。
ここにいる者はなにか罪を犯した犯罪者。もしくは罪をなすり付けられた哀れな者。
そんな事を思ってると、警備員の服装の男が5人集まってきた。
「おい!お前自分が何をしたかわかってるのか?!」
先頭の男が言う。
「邪魔をするな。殺すぞ。」
俺がそう言うと、男たちは腰の拳銃をぬく。
拳銃は厄介だな、、、。
俺はあまり銃を持った奴と戦ったことがない。命がけだから、、。
自分が臆病者だと解り苦笑する。
「なにを笑っている?」
男が怒気を孕んだ口調で言う。
「いや、自分が臆病者と思ってしまったからな。」
人間命が惜しいだろ?
俺は最後にそう付け加える。
「今投降しないなら殺す。」
なんて奴だ!人を殺すなんて!
「殺したらこの施設の外で埋葬してくれ。」
心からの本心で言った。殺される気はないけどな。
拳銃は確かに厄介だ。だが、それは持つものによって変わってくる。、、そうだな。例えばこんな風に。
俺は投降する振りをして男の拳銃を奪う。そのまま後ろの4人を撃ち殺す。拳銃を奪われた男は何が起こったかわからない様子だったが、部下を殺された恨みで俺を瞬時に殺しにかかる。
男は銃を持っていない。俺は銃を持っている。だが、俺は銃を男に返す。
「死にたいのか?」
男はプライドを傷つけられたことと、部下を殺された恨みを含んで言う。
「部下を守れなかったのはお前の責任だ。」
その一言で殺し合いが始まる。
はじめに動いたのは男、銃をこちらに向ける。
俺はすばやく銃口を蹴り弾をはじく。
男が驚いているようだったが、俺はまたない。
「たった5人で殺れると思ったのが間違いだったな。向こうで部下に頭でも下げてろ。」
そう言い何回も男の顔を殴る。
呼吸が無くなるまで殴り続けた。
「悪いな、俺は外が見たいんだ。」
俺は先の一方的な殺し合いで止まった足を再び動かす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
何時間走っただろう。悠久にも思える時間を俺は光を求めて走り続ける。
ここは外の光がみえない。何時間経ったとかはまったく解らない。
体感的に4日だろうか、、走り続けた先に小さな光が映る。
電気的な光じゃない、どこか懐かしい暖かい光。もう何年も何十年も見れなかった光。
「、、、ここが、、」
外と言いかけたがよく思えば外なんて忘れてるので解らなかった。まだ施設の中かもしれない。
一抹の不安を感じながら足を運ぶ。
本に書いてあるのが本当ならこれは植物だろうか、、。
木漏れ日が美しかった。
「ここは、、、」
俺は今出てきた施設を見る。
「でかいな、、、この森より大きいんじゃないか、、。」
何より施設じゃない事がわかりホッとする。
さぁて、どうするべきか。施設に出れたとはいえ森。かといって考え続けても追っ手が来るはず。
俺は考えなしに先ず施設から離れようと走り出す。
施設から離れれば本で学んだ知識を使えば良い。
太陽の光が沈むまで走った。、、、メロスみたいだな。
冗談が言えるくらいだからまだ大丈夫か。
もう6日くらい何も食べてない。水に関してはある程度貯めておいたのがあるが残りわずか。
日が沈んだので俺はそこらへんの草むらに寝転がる。まあ、野宿しか出来ないしな俺。
と、ぐっすり寝ていた俺は飛び起きる。
「グルルルゥゥゥゥワン!」
お食事がやってきた。俺の腹は音を立てる。
「すまんな。」
俺が殺気を放つと野犬は急におとなしくなり、俺から逃げ出そうとする。
逃さない。俺は全速力で犬を追いかける。
あっという間に追いつき野犬の頭蓋を一撃で粉砕する。
やがて動かなくなった野犬を俺は生で食べた。火をおこす技術なんてのは俺には無い。まして火をおこしても調理する技術がない。調味料と呼ばれるものも無い。
久しぶりに肉を食べたので胃が悲鳴をあげたが俺は眠りを邪魔されないように気配を消して寝る。
俺は考える。なぜ命の危険まで犯して外に出たかったのか。俺にもわからない。あの施設に入りたてのころ、なにか大切な事を約束したはず、、、。そんな気がした。俺は自分の体が憎い。毒でも死なず、人を普通に殺せてしまうこの体が。
そんな事を思っていたら寝ていたのか、気づいたら朝だった。
「全身が痛い、、。」
布団もなく草の上で寝ていたからか全身が棒になったような感覚だった。
いや、久しぶりに走ったからか、、。
「さて、どうするか。」
施設からはだいぶ離れたが、森はまだ鬱蒼と茂っている。
「水もだいぶなくなってきた。」
森もどのくらい広いかわからない。
俺は水源を探す事にした。
「っていてもなぁ、、どうやって探せばいいんだ。」
俺は本で読んだことを頼りに知恵を振り絞る。
「そういえば、サバイバル系の本なんか読んだこと無いぞ。」
いまさらながら重要な事に気づいてしまった。
食料に関しては問題ない。適当に昨日みたいな動物を狩ったら良いだろう。
と、考えても埒が明かないので適当に歩く事にした。
と思ってると、上から機械的な音が聞こえてきた。
「あれは、ヘリコプターか、、?」
上にはヘリコプターとおもわれる物体が飛んでいた。
その物体は施設から離れていくので俺はその物体を追いかけることにすぃた。
速い。その一言だった。
俺は物体を追いかけていたが途中で見えなくなってしまった。
「まあいい、あっちの方向に行ってみるか。」
俺は歩いてるうちに川を見つけた。水を補給するだけして、走る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もう、2日くらい走り続けた俺はやっと見つけた。
「これは、町か?」
遠くからでもわかるくらい大きな建物が立ち並ぶ都市があった。
「ついたのはいいが、、入れるのか?」
俺は街の前まで行くとそのまま町に入った。
はれるんかい、、。
俺からすると見たことのないもののオンパレードだった。
腐った同然のあそこと比べるとなんと綺麗なことか。
そんな事をおもっていると、施設から出るときに殺した警備員の服装にそっくりの服を着た男たちが俺に群がってきた。
なんだ?とおもっていると
「あのぉ、住所教えてもらってもいいですか?それとなにか身分のわかるものを。」
、、、ないな。
「すまん、無いんだが。」
「住所は、、?」
「それもない。所謂ホームレスだ。」
俺がそう言うと警備員?らしき男たちは血相を変えて言う。
「近づくな!殺すぞ!」
物騒な事を言い始めた。
周りにいた傍観者も顔色を変えて離れていく。
「なんだ?」
俺は呟いた。
「この町から今すぐ出て行け!」
入っすぐ出されそうになった。
俺は路地裏に逃げ込む。全力で。
まさか、逃げれたとおもった矢先に少女が集団レイプされかけてるのを見るとは思いもしなかった。
一応気配を消しておく。
「やめなさい!殺すわよ!」
少女が物騒なことを言う。気の強い女の子だ。
「殺せるなら殺してみろよっ!」
と、少女の腹に一発拳をぶち込もうとする。
が、それはかなわない。少女がこっちへ向かって走ってきたからだ。
「こっちにくるなよ、、」
ここで面倒ごとに巻き込まれるのはめんどくさいので俺も逃げる。
「きゃっ!」
少女がなにかに躓いたのかこける。
うっそ。お前そんなとこでこけるって、、、。
「こっちに来い!」
俺は少女に向かって叫ぶ。
少女は驚いた顔をしていたが、すぐさま俺の言った事を実行する。
俺は少女の手を掴む。小さくてやわらかかった。
「あなたは!?」
少女が走りながら聞く。
「後で話す!」
俺は複雑な路地裏を走り回る。やがてぼろぼろのビルに着いた。
中に入り安全を確認してから手を離す。
「さっきはありがとう。感謝するわ。あなたは?」
少女が尋ねてきた。
なんて答えたものか迷う。
「俺は、、、恭介だ。月原恭介<つきはらきょうすけ>」
忘れかけていた自分の名前を言う。
「そ。私は見神楽由愛<みかぐらゆめ>よ。」
よくみると、まだ中学生くらいの女の子だった。
「お前、まだ中学生くらいだろ。それか小学生か?」
おれが何気なく聞くと
「もう高校生よ!」
怒ってらっしゃる。
「嘘つけ。それは無いだろう。」
身長140くらいしかない。顔はかなり整っていてなかなか可愛いい。
「う・そ・じゃ・ないわよ!」
「高校って今何歳だ?」
「女の子に年齢聞くんじゃないわよ、、」
なんか諦めたように俯く。
「あなたこそ、今何歳なの?私とあまり変わらないじゃない。」
「わからん。17か18だと思う。」
何せあそこはカレンダーも何も無い。わかるわけが無かった。
「なによそれ、、。」
他愛もない話をしていると、気配がした。僅かだがここに近づいて来ている。
「おい、行くぞ。」
俺は少女の手を掴む。
中途半端な切り方ですいません。
ヒロインの由愛は金髪です。