3話 品定め
まだ主人公が確信に触れてないな……。
「”ふうん。今回は残ったのが多かったわね”」
女性は舌なめずりをする。
「”さてと、お前名前は?”」
ぐいっ
髪を乱暴に引っ張られる。
『名を聞かれても……』
少女の忠告を思い出す。
「………」
口を噤むと、
ばしぃぃぃぃぃぃっ
熱と痛みが襲ってくる。
「”答えろ”」
命じられる。
「……」
本名を名乗ってはいけない。そう言われた。
なら、
「真田……」
とっさに浮かんだのは好きな歴史上の人物。
「真田信之」
その言葉に反応してしゅるっと首輪が出現して首に絞まる。
「”そうか。分かった”」
これで全員だなとにやりと女性は笑い。
「”さてと”」
女性の後ろには数人の男。
「”始めろ”」
その言葉と同時に男達は中に入ってくる。
「*******」
「*****」
男達が何を言っているのか分からない。だが、男達はまず見目がいい女性――たまに見目の良い男性も居たが――に向かっていき、その服を剥ぎ取る。
「助けて!!」
「離して!!」
「******」
「********」
分かる言葉、分からない言葉。でも、言いたい事は分かる。助けを求めているのだ。
「止めっ!!」
慌てて止めようと助けようとする者も居たが、
「”ヨーゼフ・ベルシュタイン。その動きを封じる”」
女性の声にその助けようとした男性の動きが不自然に止まる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
一人の女性の全身が炎に包まれる。
触れようとした男の手が焼かれる。
「”BGK=83。静まれ!!”」
ばしっ
鞭を持った女性の命令に従う様に炎は収まる。
「”BGK-83。炎を出す能力か”」
どうやら、この襲われた女性の名はBGK-83というらしい。
「”よし、次!!”」
次々に乱暴される女性達――男性もいるが――。だが、真に危険が迫る前に次々に不思議な力で自分の身を守っている。
「”どうやら今回の狩りは当たりだった様だな”」
力を出したら解放される人々――。
不思議な力を出した者達は自分の手を観たり呆然と手で自分の身体を触れている。
まるで、その力を初めて出したというばかりだ。
「”次”」
力を出せば解放される。出さなければ痛めつけられる。それの繰り返し。
「”次はお前だ”」
そして、俺の番が来る。
俺にもあるのか?
力を出す為だろう。服を脱がされ、蹴られて殴られて、それでも、
(力なんてない……)
身を守るためにみんな力が出現したのに俺は出ない。
「”外れか”」
興味を失せたとばかりに女性が呟くと、男達は攻撃していた手を止める。
「”まあ、安く売れるだろう”」
売れる?
「”取り敢えず。確認し終わったな”」
女性は出ていく。
それを見ながら、居なくなった安ど感火急劇に痛みが襲ってきて気を失った。
――現実逃避をしたというのが正しかったかもしれない。
NG
女性が自分の身を守るために炎を出した。
「熱い」
「熱いアツアツアツ!!」
スタッフ
「火力が強いよ!!ちょっと抑えて!!」
ばしっ
鞭を振るう。
「イタッ⁉」
自分の顔に当たって痛そうにうずくまる女性。
スタッフ
「だいじょ~ぶ?」
女性。
「大丈夫じゃありません……」
スタッフ
「10分休憩ね~」




