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黒龍剣  作者: 奈月ねこ
7/12

生活

 彬子は、仕事を見つけて働きながら一人で暮らしていきたいと、榊に願い出た。確かに今のままでは、道場にいることくらいしかないだろう。榊はきちんとした仕事をするという条件付きで了承した。

 彬子は早速事務仕事を探してきた。そして、物件も。榊は娘が一人立ちするような寂しさを感じながらも、快く送り出してくれた。

 それを快く思わなかったものたちもいる。空手道場の黒木を筆頭にした者たちだ。せっかくアメリカから帰ってきたのに、と榊に詰め寄った。特に黒木や、黒木と試合をしたところに居合わせた村尾は彬子に心酔していたからだ。榊は、いつかは一人立ちするものだと、皆を説き伏せた。

 しかし、黒木と村尾は諦めていなかった。二人は直接彬子に会いにいき、稽古をつけてくれるように頼みこんだ。そのときから既に黒木と村尾の二人は彬子の部下となったのである。彬子は二人に空手以外の体術なども教えた。武器の使い方、気配の消し方、殺しのし方も……。

 腹心の部下となった黒木と村尾に、彬子は「黒龍剣」の話をした。自分は狙われているということも。この頃には、例の一族も動き始めていたのである。いずれ対峙することになる。二人には、そう教えた。


 そして彬子は職を転々とするのである。一ヶ所にいたのでは危険だからだ。住居も度々替えた。それでも例の一族には、隠しきれなかったらしい。


 対決の時は近づいている。

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