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ガラスの靴を割りました。  作者: まっしゅ
1/2

1 ヤンデレ疑惑

こんにちは皆さんお腹が減る季節ですね()

ヘタレのお腹も減ってるみたいです()

「僕と結婚してくれるよね?」


「まさか、嫌なんて言わないよね?」


「ねぇ、僕の可愛いリズ?」


「…なんで返事をしないの?」


「リズ」


「第一王子のこの僕が結婚してって言ってるんだよ?」


「リーズ。僕のかわいーリーズ」










パリンッ


パキッ


ガシャンッ





「あ、うっかりヒールへし折ってこなごなにして地面に落として原型をなくしてしまいました王子様。これで私に結婚を申し込む理由はなくなりましたね?」


ニコッと笑って青ざめる王子を見つめた。


こんちにはみなさん。

リズリート・ルッテオと言います。

そちらの世界ではシンデレラと呼ばれている人ですね!まぁお母様もお姉様も優しいですけどね!お兄様までいますけどね!!え?あ、あぁ!前世の記憶があるなんて今はどうでもいいのです。

ただ今問題なのは、この国ですごく微妙なヤンデレで有名な、エルシュの第一王子、アルラント・エルシュが皆さまご存知のシンデレラとは程遠い私、リズリート・ルッテオに求婚してきたことなのです。

前世のシンデレラでも求婚されてましたけどね!ヤンデレなんてまっぴらごめんです。

それに。


ここからは私の勝手な想像ですが

この王子は、私ではなく私が自分で作ったガラスの靴が欲しいだけです。


この国には魔法とミラクルなものが存在してて、私は特別な魔法が使えるのです。だから魔法使いのおばさんなんてそこらへんにいっぱいいるのですよ。普通の魔法は火を出したり水を出したり凍らせたり…空は飛べませんが。でも私は違うのです。空も飛べるし瞬間移動もできるしほとんどできないことはない(と思う)。

その魔法を込めて、作ったのがガラスの靴。


それが欲しい。


もうひとつの可能性としては私の存在が珍しいからです。

さっき前世の記憶があるって、説明しましたよね?

この世界、前世の記憶がある人なんて世界に2人だけ。私じゃなくてもいいんじゃ…と思うでしょう。

もう一人は行方不明なのです。数年前にいなくなったっきり見つかりません。

なので私を選んだのだと思います。


「…そんな…僕の可愛いリズリート……どうして……??」

「どうしても何も王子様は私には興味なんてないじゃないですか。私は愛ある結婚をするのです!」


まぁ、できないでしょうけどね!!

王子様の美しい青い眼が伏せられる。さらっさらの金髪ヘアーの先を指先でくるくると遊んでいる王子様はいじけているようにも見えるがナルシストにも見えますよね!!ナルシストでも顔は、は、は、顔は!かっこいいのでそういうのが好きな人にはたまらんです!かもしれません!

それたす微ヤンデレなのは結構限られるかも!らしいです。まあ私には関係ありませんが。


「僕はリズが好きだから求婚したのになんでわからないの!?」

「嘘つかないでくださいよ会って2日目じゃないですかどんだけ惚れやすいんですかというかどこが好きなんですか??好きと断言できるなら言えますよね?どうぞ??」

「リズのその長めの髪も大きい目も可愛い鼻もぷるぷるしてる唇も輪郭も耳も細い首も細い肩も細い腕も細い指も細い腰も細い足もちょっと生意気なところとか論破しようとしてくる根性とか虫一匹殺せない顔をしときながら無言でハエを叩き潰すところとか全てが好き。」

「なんでハエの所知ってるんですか!?」

「僕がリズについて知らないことはないよ?権力と金に物を言わせてみたんだ!それにガラスの靴なんてなくても君は魅力的だし閉じ込めて綺麗に飾っておきたいぐらいだよ!」

「つまりガラスの靴と同じ扱いじゃないですか!」

「全然違うよ!ガラスの靴は触れないけどリズのことはちゃんと触って愛でて愛して飾るんだよ!気持いいマッサージとかもして肩こり解消だよ!!」

「ちょっと卑猥に聞こえましたよ!!肩こり解消はちょっと魅力的ですが私は王子様と結婚する気はありません!!」


本当に微ヤンデレなのかなこの王子。

終わらないなこの戦い。

そう感じた今日この頃。


「「「はい王子ストーップ」」」


急に終戦…!?

戦いを終わらせたのは私の大好きなお母様とお姉様とお兄様。名前でいうとお母様エレナ・ルッテオ、お姉様モノ・ルッテオ、お兄様アレン・ルッテオです。

私の家族はみんな美形で…目が幸せです……

お母様はつり目がちな目をさらにつらせて王子様を見る。お姉さまは優しいタレ目を……あああ怖い言えない!!!お兄様は切れ長な目をスッと細めた。

なんてかっこいい家族。全員義理の家族だけど私はみんなが大好きなのです!!


「王子様、今日はお引き取りください。」


とお母様。


「なんで……?僕はまだリズにいい返事を貰っていない…」

「そんな日は一生来ません王子様。お引き取りください。」


とお姉様。


「さあ、どうぞ」


そういって外に続くドアを開けたお兄様。


「……今日は…もうダメみたいだね……また来るよ…明日にでも、ね」


悲しそうに笑った王子様は素直に帰っ……え、帰った?

やっぱり靴が目当てで……

お母様がフフンと笑って腕を組んだ。あの、素晴らしいボディが目に眩しいですお母様!メロン並のお胸が眩しいですお母様!!ウェーブ金髪が!きらきらと!


「やっぱり靴が目当てだったのねあのちんちくりん!」

「アレン負けちゃったね〜」

「…負けてません……!!」

「お母様お姉様お兄様大好きいいいい!!ありがとおお!!!」


お姉様にぎゅううっと抱きついた。…お母様と比べてお姉様のお胸は…お父様に似たのね……あ、ちなみにお父様生きてます。今はお城でなんかの仕事をしていたはず…何かは忘れました!!

お兄様の切れ長な私の大好きな目がふにゃっと緩んだ。うう、かっこいいから可愛いに…そんなお兄様も好き!!

…別にシスコンとかそんなんじゃありませんよ……え?目なんて逸らしてません。どこから逸らすんですかそれ?


「リズ、あの王子の求婚は断るって本当だよね?」

「当たり前ですお兄様!あんなイケメンでお金があって地位があって噂によれば性格もいいなんて人絶対裏があります!…あ、それがヤンデレなのかもしれません。」

「ふふ……そうかもしれないね…ヤンデレは嫌いなの?」

「嫌いっていうか…苦手?です!嫌いじゃないですけど……」

「そっか……よかった…」

「? 何がですか?」

「あ、ううん、なんでもないよ」


お兄様がいうならそうなんでしょう!うん!

深く考えたらダメです!お兄様の目がそう語ってます!なんで威圧!? 痛い!威圧が痛いです!

そこで急にお姉様のふわふわ髪の毛がなびいた。


「…リズ?あのクソ野郎との馴れ初めをきいてなかったきがするんだけど〜」

「そうね!きいてない!さあリズ吐きなさい!」


お姉様…お母様……不敬罪……ゲフン。そんなこと私が言えませんでしたね!


「ならば話そうじゃないですか!!あのちんちくりんとの馴れ初めを……!!げっほげっほ!ぐぇっほ!!!ごっほごっほごっほごほ!……ふぅ。」

キャラ紹介は全員が集まってからですからね、集まる前に読むのをやめると損しますよ!←

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