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詩集⑥

疲労

作者: 桜ノ夜月


『もう疲れてしまった』


『もう良いかな』


僕の目の前に、そんな言葉が映る。


どれだけ頑張ったって。


どれだけ声をあげたって。


―…認めて貰えないんじゃ、意味がないな。



『君はいいこね』



『いいこ』にしてたよ。


そうじゃないと、皆捨てるんだろ?



『いいこ』じゃなければ、捨てられてしまう。



「お前なんていらない」



って、深い深い闇の中に捨てられてしまう。



『優しい子』じゃなければ、嫌われてしまう。



「理想に合わない」



そんな理由だけで。



―あの子は頑張ってるんだから。



お前も頑張れって?



ふざけんなよ。



あとどれくらい頑張れば認めてくれるんだよ?



―…苦しいよ。



上手に呼吸が出来なくて、認めて貰えなくて、苦しいんだよ。



もう、疲れてしまった。



どれだけ頑張ったって、馬鹿にされるだけなら。



―…もういっそ、消えてしまおうかな。




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― 新着の感想 ―
[一言] うん…何かシュンとしてきた…。 「良い子にしてるんだよ」っていう一言、何気に重荷なんですよね…。「悪いことをしたから怒る」じゃなくて「理想じゃないから怒る」みたいな風に受け取ってしまいます。…
[良い点] なんか共感できる…… [一言] そう思ってしまうとき、私もあります。 もういっそ、全部投げ捨てて一人になって、消えてしまったら楽になれるんじゃないかと思うんですよね。 もう「頑張れ」って…
[良い点]  そんな風に思っちゃう時もありますよね。誰かにとっての理想じゃなきゃ愛してもらえない寂しさ。わかります。そんな自分でいつづけることに疲れちゃいますよね。  どれだけ頑張れば。って諦めたくな…
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