疲労
『もう疲れてしまった』
『もう良いかな』
僕の目の前に、そんな言葉が映る。
どれだけ頑張ったって。
どれだけ声をあげたって。
―…認めて貰えないんじゃ、意味がないな。
『君はいいこね』
『いいこ』にしてたよ。
そうじゃないと、皆捨てるんだろ?
『いいこ』じゃなければ、捨てられてしまう。
「お前なんていらない」
って、深い深い闇の中に捨てられてしまう。
『優しい子』じゃなければ、嫌われてしまう。
「理想に合わない」
そんな理由だけで。
―あの子は頑張ってるんだから。
お前も頑張れって?
ふざけんなよ。
あとどれくらい頑張れば認めてくれるんだよ?
―…苦しいよ。
上手に呼吸が出来なくて、認めて貰えなくて、苦しいんだよ。
もう、疲れてしまった。
どれだけ頑張ったって、馬鹿にされるだけなら。
―…もういっそ、消えてしまおうかな。