3作目 腸活弁当
朝、雨上がりのベランダで摘んだ青じそを、白ごはんの上にそっと乗せる。卵焼きは甘めに、ほうれん草のおひたしはだしの香りを残して。冷凍庫の隅にあった鶏むね肉は、塩麹で一晩漬けて、焼くだけで柔らかくなる。隅に添えた梅干しが、午後の疲れをそっと吸い取る。費用は300円ほど。手間は10分。でも、食べる人の心には、静かな森が広がる。
材料
・玄米ごはん
・塩昆布 少々
・白ごま 小さじ1
・きゅうりのぬか漬け 2枚
・なす 1/2本
・味噌 小さじ1
・ささみ 1本
・プレーンヨーグルト 小さじ1
作り方
玄米ごはんに塩昆布と白ごまを混ぜて、香りを立たせる。ささみは蒸して裂き、ヨーグルトと塩で和える。なすは焼いて、味噌で和える。ぬか漬けは薄く切るだけ。
詰め方
ごはんは丸く握って中央に。ささみはその隣に、白いヨーグルトがかかると、雪のような静けさ。なすは深い紫が映えるように端に。ぬか漬けは緑のアクセントとして、ささみの下に添える。
食べている感覚
口に入れた瞬間、体が「ありがとう」と言う。玄米の噛みごたえが、時間をゆっくり進める。塩昆布の旨味が、舌の奥に残る。ささみの淡白さとヨーグルトの酸味が、腸を撫でるように通り過ぎる。なすの味噌が、深い満足感を与える。ぬか漬けの香りが、昔の台所を思い出させる。食後、背筋が伸びる。
章末コラム:お腹の声に耳をすませる
食べたあと、なんとなく体が重い。そんな日が続いたら、腸に優しい弁当を作ってみる。玄米の噛みごたえ、ぬか漬けの香り、ヨーグルトの酸味。どれも、静かに体を整えてくれる。
腸活弁当は、派手さはない。でも、食べ終えたあとに感じる「軽さ」は、何にも代えがたい。午後の集中力、夜の眠り、翌朝の目覚めまで、すべてが変わってくる。
「整える」は、料理の目的にもなる。自分の体に、そっと優しくするために。今日の弁当は、そんな小さな革命かもしれません。




