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奈落の花園

作者: イプシロン


  ひと繋がりに並ぶ街路灯に

  白い火が灯った夜の街で

  赤信号に行く手を阻まれ

  振り仰ぐと、満開の桜花


  ぼんやりと、くっきりと

  霊気に照らされた妖精たちが

  浮かび上がり迫ってくる

  奈落からの使者のように


  恐懼と不安、勇猛と安心

  相反する霊気が漂い

  仄蒼白く、薄桃色の桜花が

  咲き誇りながら、音もなく散りゆく


  汝聞けと霊気が告げた

  「ここは地上という名の、奈落の花園だ」



  English version


     Garden of the Abyss


  Streetlamps glimmer, pale and white,

  casting fire through the night.

  Stopped before the crimson glow,

  I lift my gaze to blooms below.


  Faint yet vivid, sharp yet soft,

  spirits bathed in spectral frost.

  Drifting close, they rise, they gleam,

  borne from depths of endless dream.


  Dread and solace, fear and grace,

  twin auras twine in silent space.

  Petals pale in moonlight’s breath,

  falling soundless into death.


  Hearken, the spirit proclaimed,

  "This is the garden of hell, called the Earth."

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